皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「頭の中で音楽が流れる 発達障害」についてです。
発達障害の子どもが、ある曲のフレーズを何度も口にしていることはありませんか?
もしかしたら子どもの頭の中では音楽が流れているのかもしれません。


この記事では発達障害と頭の中で音楽が流れることについての関係性、原因と対策などを紹介していきます。
頭の中で音楽が流れるのは発達障害だから?

頭の中で音楽が流れる状態はイヤーワームと呼ばれるものです。しかし、イヤーワームは発達障害特有の症状というわけではありません。
ふとした時にテレビで流れたあの曲や最近よく聴いている音楽などが頭の中で流れている。あなたは経験がないでしょうか?
実は私たちも普段からイヤーワームを経験しています。そのため、イヤーワームは発達障害特有のものではなく、私たちにも起こりうる身近なものなのです。
発達障害を持つ子どもに関してはイヤーワームが長期化したり、日常生活において支障が出てしまう場合もありますので注意が必要です。
以下の動画でもイヤーワームについて解説されています。
イヤーワームが起こる原因とは?

イヤーワームが起こる原因は解明はされていないのが現状です。しかし、原因になりうるのは以下のような状態であると言われています。
・音楽に触れる機会が普段から多い
・本人の特性として、もともと頭の回転が速い傾向にある
・特定の曲にハマって何度も聴いたり歌ったりと、
関わっていた時間が長い
・ストレスのある記憶と音楽が結びついてしまっている
・現実逃避したい回避行動が見られる
また、以下のようなイヤーワームの「特徴」がわかってきています。
- 男性より女性の方が長時間イヤーワームが続く傾向にある
- どんなジャンルの曲でも起こりうる
- 最近の新しい曲はイヤーワームが起こるきっかけになりやすい
- 単調な作業をしている時に起こりやすい
さらに、「精神疾患」にかかることでイヤーワームによって悩まされる場合も少なくありません。
強迫性障害では、イヤーワームに悩まされている人が多い傾向にあります。強迫性障害とは、過度な不安やこだわりのために日常生活に支障が出てしまう障害です。
例えば、「頭に浮かんだことをいつまでも考えてしまう」、「手を何度も洗わないと気が済まない」などの行為が見られます。こちらも発症する原因は特定されていないですが、ストレスが大きく関わってくると言われています。
イヤーワームが起こる原因としては、「ストレス」や「精神的な疾患」など、さまざまなものが考えられます。まず私たちにできることは、子どもがストレスを溜めないような環境づくりではないでしょうか。
発達障害であれば生活に支障が出ることも!

発達障害の子どもにイヤーワームが長期間継続している場合は注意が必要になります。
なぜなら、頭に流れる音楽に気を取られるあまりに集中力が低下したり、事故や怪我につながってしまう場合があるからです。
例えば、授業の内容が頭に入ってこなかったり、前方不注意などによって交通事故や転んでしまうなどが考えられます。
こうしたリスクを回避するためにも、子どもがイヤーワームに悩まされているかどうかを見分ける必要があります。
発達障害の子どもが発するイヤーワームのサイン!

イヤーワームによるリスクを回避するために、子どもがイヤーワームであるかどうかを見分ける必要があります。
では、どうすれば子どもにイヤーワームが起きているのかを判断するのでしょうか。以下の2つの子どもが発するサインに注目してみましょう。
同じフレーズをいつも歌っている
同じフレーズをいつも歌っていることがあります。
発達障害の子どもにはひとりごとが多いという特徴があり、響きの良い言葉や気に入った言葉をそのまま口に出してしまいます。これは歌も同じで、特定のフレーズだけを気に入って歌ってしまうこともあるのです。
本人が単に気に入って口ずさんでいる場合もあれば、頭の中で流れてくる曲を口ずさんでいることも考えられます。
発達障害の子どものひとりごとについては、別記事にまとめられていますので参考にしてみてください。
手で耳を塞いでいることが多い
静かな場所で耳を塞いでいる場合は要注意です。
特に自閉症スペクトラム障害を持つ子どもは、刺激に対して過敏に反応してしまう感覚過敏を持っていることが多いです。
特に聴覚過敏は周囲の音が異様に大きく聞こえたり、全てを同じ音量で拾っていまうなどの特徴があります。
こうした子どもはイヤーワームが実際に音楽が流れているものと感じ、手で耳を塞いでしまうなどの行動も考えられます。
すぐにできる4つの対策方法を紹介!

まずはストレスを溜め込まないようにさせることが大切になってきます。もしもイヤーワームが子どもの日常生活に影響がなければ、そのまま様子を見るだけでも構わないでしょう。
しかし、上記で紹介した通り、さまざまなリスクや子どものサインに気がついた時には対策してあげる必要がありますよね。ここからはすぐにできる4つの対策方法を紹介します。
ガムを噛んでみよう
イヤーワームが気になる場合は、子どもにガムを噛ませてあげましょう。
ガムを噛むという行為は脳細胞を活性化させるとても良い働きです。また、ストレスを軽減させる効果も期待できます。
言葉遊びをしてみよう
言葉遊びをして注意力をそちらに向けさせることも効果的です。
「アナグラム」を作ったり、解いたりする!
アナグラムとは単語の文字の順番を入れ替えることによって、
全く違う意味の単語を作り出す遊びです。
遊びながらも考えなければならないため、自然とイヤーワームから解放されることがあります。
「アナグラム」の書籍だとこのような商品が《おすすめ》です!
ストーリー形式で「アナグラム」を作る楽しさを学ぶことができます。お子さまがある程度大きい場合は、問題を作って出し合っても楽しいですよ。
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「回文」を作ったり、解いたりする!
また、「回文」もおすすめです。
回文とは「上から読んでも下から読んでも同じ単語や文章」のこと
例えば、「しんぶんし」ならば上からも下からも同じ意味、かつ、同じ読み方になります。回文には脳の発達を促す効果があるとも言われています。
回文は以下のような商品がおすすめです。
こちらもストーリー形式で回文を学んで、自分でも作れるようになる絵本です。
・お話は楽しめる内容!
・自分で回文を作ろうと思うと難しい!
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「アナグラム」も「回文」もあまり長文なものだと、お子さんが理解できない場合もあります。逆に驚くほど得意になる子もいると思いますので、成長段階での特性・能力に見合ったものを選んで遊んでみましょう。
頭に流れている音楽を一曲通して聴こう
子どもの頭の中に流れている音楽を1曲通して聴かせてみましょう。
そのためには、どんな曲が子どもの頭の中に流れているのか知る必要があります。子どもの口ずさむ曲に注目してみたり、「どんな曲が聴こえるの?」と直接確認してみるとよいでしょう。
また、1曲通して聴かせてあげることによって、頭の中に流れる曲のループから抜け出せることもあります。
自然の音やリラックスできるBGMを聴いてみよう
自然の音やリラックスできるBGMを流してあげましょう。
脳がリラックスしている状態で発せられるα波には、リラックス効果を持続することで集中力や記憶力、想像力を向上させたり、ストレスの軽減や免疫力の向上などの効果が報告されています。
BGMではα波が発生しやすい音楽を選んであげることが大切です。
以下では、オススメするBGMを4つ紹介します。(YouTubeに飛びます。)
静かな森(野鳥の鳴き声)
のどかな森の中で野生の鳥たちの自由な鳴き声がしてきます。自然の音はお子さんの気持ちを落ち着かせてくれます。
焚き火の音
ただパチパチと音を立てて燃えているだけの映像です。こちらも自然の音源ですので思わず無心になってしまうことでしょう。
波の音
まるで本物の海を見にきているような臨場感があります。もしお子さまが海が好きであれば、喜ばれる可能性が高いと思います。
α波音楽(+波の音)
いわゆる「フロー(何かに没頭している)状態」を作りだせる音源で有名な動画です。
お子さまの心地よいと思ったBGMを聞かせてあげる
何らかのストレスなどが原因でお子さまが繊細になっているのであれば、本人が心地よいなと思うようなBGMを、一緒に聴きながら探してみると良いでしょう。
十分な睡眠をとるようにしよう
十分な睡眠をとらせてあげることも大切です。
睡眠時間の減少は子どもの記憶や集中力、精神的な面にも大きく影響してきます。しっかりとした睡眠をとることによって、脳がリフレッシュさせ、ストレスの軽減を促します。
まとめ
- 頭の中で音楽が流れるのはイヤーワーム、発達障害特有の症状ではない
- イヤーワームの原因は解明されてはいないが、ストレスや音楽に触れている機会が多いなどの要因は考えられる
- 発達障害の子どもにイヤーワームが現れると、事故や怪我といったリスクも考えられる
- 同じフレーズをいつも歌っていたり、耳を塞いでいたりと、子どもが発するサインに気付こう
- ガムを噛む、言葉遊び、一曲通して聴いてみる、自然の音やリラックスできる音楽を流してみる、十分な睡眠をとるなどの対策が効果的
頭の中で音楽が流れることと、発達障害の関連性についてお伝えしました。え
頭の中に音楽が流れることは決して楽しいことばかりではないことがわかりましたね。個人差はありますが、苦痛に感じている子どもも少なくありません。
そんな子どもにはちゃんとした対策が必要なため、普段からの子どもの様子に注意を向けてみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。