皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害 触りたがる」についてです。
お子さまの目に飛び込んできたもの何にでも触ったり、注意してもやめなかったりして、悩んでいませんか?
触ってしまうことを放置すると、怪我やトラブルに繋がってしまうことも。
この記事では、発達障害の子どもが「なぜ何でも触りたがるのか?」また、「触ってしまうことの対策方法」を紹介します。
目次
発達障害の子どもが何でも触りたがる3つの理由!
発達障害の子どもがいろんなものを触りたがることについて悩んでいる方も多くいます。
ヒヤッとしますよね。ここではそんな子どもの触りたがる理由3つを解説します。
ASD(自閉症スペクトラム障害)の特徴によるもの
ASD(自閉症スペクトラム障害)の子どもは、ある特定のものに興味・関心を抱き、強くこだわる傾向があります。
どんなものに興味・関心があるかというと・・・
・扇風機や換気扇などのぐるぐると回るもの
・おもちゃのライトなどのチカチカと光るもの
・水道水などの水が流れる様子
・他人や自分の体の一部分
こうしたものには興味・関心を抱き、つい触れてしまいたくなってしまいます。
ADHD(注意欠如・多動障害)の特徴によるもの
ADHD(注意欠如・多動障害)の子どもの中でも、衝動性の強い子どもがいろんなものに触れたがる傾向があります。衝動性が強いと、考えてから行動することができず、目先の物や情報にすぐに反応してしまいます。
【衝動性の強いお子さまの場合】
お友達のおもちゃが気になった
→「どうしてもそのおもちゃで遊びたい」
→構うことなくそのおもちゃで遊んでしまう。
※一般の子どもであれば、行動にセーブがかけられる場合が多い
自制ができず、気になったものには触れずにはいられないのが衝動性の強い子どもの特徴です。
愛着障害によるもの
触りたがる対象が物ではなく、人の場合は愛着障害の可能性も考えられます。
※愛着障害とは、その他の家族に対して愛着が形成されず、子どもの情緒や人間関係に問題が生じる状態のことです。
【脱抑制型対人交流愛着障害の場合】
・初対面の人にも過度に馴れ馴れしい態度をとったり、ベタベタとくっついたりしてしまう。
・自制がきかない状態である。
・他者に対して愛着を示すような行動を抑制できない場合が多い。
愛着障害については、こちらの動画でも詳しく解説されていますので参考にしてみて下さい↓
触りたがることによって何が問題となるのか?
過度に物や人に触りすぎるあまり、怪我やトラブルに繋がる場合も考えられます。特にお子さま同士だとなおさらですよね。
・お店のお皿、売り物などを落としてしまう
・買い物で商品を手当たり次第触ってしまう
・友達のおもちゃなどを勝手に触ってケンカになる
・刃物や先の尖ったものなどに触って怪我をしてしまう
注意をしても繰り返してしまいがち
こうした行動をやめさせるためにも、「やめなさい!」「触らない!」と注意をするものです。
しかし、発達障害の子どもはそうではないお子さまに比べても、注意をしてもまた繰り返してしまう場合が多いです。
物や人に興味・関心があるのは良いことですが、度が過ぎてしまうと怪我の原因になったりトラブルに発展してしまうこともあります。
触りたがる子どもへの4つの対策方法を紹介!
子どもが触りたがることによって怪我やトラブルに繋がらないための4つの対策方法を紹介します。何でも触りたがることは何とかしたいところですよね。
触ってはいけないものは子どもの周囲に置かない
大前提なのですが、まずは子どもが怪我をする危険性のあるようなものは、子どもの近くに置かないようにしましょう。
誰でも自分の子どもが怪我することは避けたいはずですよね。台所の包丁や、子どもでも動かせそうな重たい置物など、なるべく子どもの手に届かないようなところに置いておきましょう。
また、触れてしまうことで怪我やトラブルに繋がってしまうリスクがある物は、
「これを触ったら怪我をしてしまうよ」
「これを落としたら危ないよね?」
と、前もってその危険性を伝えてあげるとお子さまが気が付きやすくなります。
前もって触っていいものを伝える
「あれは触っちゃダメ!」「これもダメ!」と触っていいものを極端に限定的にしてしまうのはよくありません。触れたいという欲求を満たすことができなければ、癇癪を起こしたり、パニックになってしまったりといった問題行動に走ってしまいます。
「ダメ!」と子どもに押し付けるのではなく、子どもがやってもいいことや、やって欲しいことなどを前もって伝えておきましょう。
(お店の商品が気になっているとき)
×「触らないでね!」
○「〇〇が欲しいからこのカゴに入れてくれる?」
こちらがやって欲しいことを伝え、触れる機会を与えてあげましょう。
触っていいものは触らせてあげる
逆に触っても問題ないものはどんどん触らせてあげましょう。
触ることによって子どもは、さまざまな感情を覚えたり、考えたりしながら学んでいきます。
ですが、子どもは「使い方やルールよりも、触れてみたい!」という感覚的な興味を優先します。
無理強いしなくていい時もある
そこを押さえつけて使い方を教えても、子どもは「触りたい」という欲求が満たされていないため集中できません。
その場合は、使い方やルールは後回しにしても構いません。思う存分触らせてあげてから「こうやって使うんだよ」という風にレクチャーしましょう。
危ないと思ったらまず使い方を教える
触っても危険性がないものであれば使い方やルールを後回しにできますが、そういう場面ばかりではありませんよね。例えば、ハサミや包丁など、刃物の使い方を学ぶ場合。
そういう時は実物を出すことを後にして、先に使い方をレクチャーしましょう。
説明は写真や絵を見ながらでもできますし、写真や絵であればいくら触っても怪我の心配はありません。使い方を動画で見るのもおススメです。
子どもの気を引くグッズを活用する
子どもたちが触って、夢中になれるようなグッズで気を引くことも効果的です。
グッズを触りながらも、子どもなりに考えたり、学んでいってもらえるようなグッズであれば尚良いですよね。さらに、子どもがグッズに夢中になってくれれば家事や自分の時間など、子ども以外に時間を割くことができるようになるかもしれません。
ここでは子どもにオススメのグッズを紹介します。
・子どもが興味津々で触ってます!
・ブロックが大きいので、誤飲する心配がない!
・大人もハマって子どもと一緒に遊べます!
※その他のレビューはこちらから!
参考価格:10,800円〜(楽天市場2022年4月現在価格)
・色鮮やかで子どもも大喜びです!
・程よいブロック数!
・内容が濃く、建物からカメラのような小物まで作れる!
※その他のレビューはこちらから!
参考価格:2,980円〜(楽天市場2022年4月現在価格)
ブロック遊びは、子どもに多大な知的効果をもたらしてくれます。
例えば、設計図通りに作る「計画性」や最後まで作り上げる「やり抜く力」、設計図通りでなくても自分で考えてブロックを繋げていく「創造性」などを鍛えることができます。触って学ぶにはうってつけのグッズであると言えるでしょう。
このようにグッズを活用して、そちらに子どもの気を向けてあげるのもオススメです。
子どもにとって大事にしたい「触れる」という感覚!
子どもにとって触れるということは、情報を手に入れる手段でもあります。
目で見て情報を得るだけではなく、物に触れる経験をしていく中で、物の違いに気づいて理解を深めています。
「どんな触り心地なんだろう」
「硬いのかな?柔らかいのかな?」
など、子どもの場合は感覚的な興味に強く惹かれます。しかし、成長していくにつれて感覚的な興味から、
「これはどんな作りなのかな?」
「どうしてこんな形なんだろう?」
といった概念的な興味に少しずつ関心は移っていきます。
子どもにとって触れることは、皮膚を通して周囲の環境を感じたり、自分から環境へ働きかけることのできる行為ですので、ぜひ大切にしてもらいたいです。
触ってみることで開ける未来もある!
「触れる」ということは、情報を得るための手段であったり、周囲の環境を感じ、自ら働きかける大切な感覚であることは説明した通りです。
興味・関心を持ち、物に触れてみて、さらに理解が深まれば、大人になってから仕事で能力を発揮できるかもしれません。
特定の感覚が、面白い?
お子さまの感性から、将来性のヒントが広がることも多くあります。
例えば、パソコンのキーボード。
「カタカタして何だか面白い!」そう関心を持つことができれば、キーボードだけでなく、パソコンについてさらに理解を深めようとするかもしれません。
その結果、
パソコンの技術に精通していけば、プログラマーやシステムエンジニアなどいろんな働き方を視野に入れることができます。
このように、触れることは後の人生に影響を与える場合もあります。子どもが興味・関心のあるものは、可能な限り触れさせてあげましょう。
まとめ
・発達障害の子どもが何でも触りたがる理由は3つ
・ASD(自閉症スペクトラム障害)の特徴によるもの
・ADHD(注意欠如・多動障害)の衝動性によるもの
・愛着障害によるもの
・触れることは子どもにとって周囲の環境を感じたり、自ら働きかけていく大切な感覚
・触りたがることによって怪我をしたり、トラブルに繋がるなどの問題もある
・触りたがる対策は3つ
・触ってはいけないものを子どもの周囲に置かない、危険性を伝える
・前もって触っていいものを伝える
・触っていいものはどんどん触らせてあげる
・触れる感覚を大事にすれば、仕事などで開ける未来がある
発達障害の子どもが触りたがることについてお伝えしました。
改めて、触れてみるということは本当に大切な感覚だと思いました。
この記事を通して、触りたがりな子どもの毎日が豊かなものになることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。