皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害と手当」についてです。
今回は、発達障害のある方が受給できる可能性のある手当について紹介します。
国や自治体ではさまざまな手当の制度が用意されているので、ご自身やご家族が該当するかどうか、一緒に確認していきましょう。
目次
発達障害者が受給できる手当とは?
発達障害のあるお子さんの育児は、お金も労力も時間も必要とし、悩みがつきないという親御さんがたくさんいらっしゃいます。
せめてお金の面での心配を少しでも減らすために、もらえる可能性のある手当は必ず申請をしましょう。
発達障害のある方がもらえる可能性のある手当は、以下のようなものがあります。
・特別児童扶養手当
・障害児福祉手当
・特別障害者手当
・お住まいの自治体独自の手当
これらの手当を受給するためには、定められた条件を満たす必要があります。
それぞれの手当の内容や受給するための条件について、くわしくみていきましょう。
国の制度
発達障害のある方が受給対象となる手当の多くは、国の制度によるものです。
それぞれの手当の内容や受給するための条件は以下のとおりです。
特別児童扶養手当
特別児童扶養手当は、精神または身体に障害のある20歳未満のお子さんを育てている保護者の方を対象に、以下の金額が支給されます。
1級:52,500円
2級:34,970円
年に3回(4月、8月、12月)、前月までの分が支給されます。
ただし、受給するためにはお住まいの市区町村にて以下の内容をもとに判定を受ける必要があります。
・診断書
・障害者手帳(障害の内容や程度による)
・所得制限以下の所得であること(下記参照)
・施設に入所していないこと
・当該障害を理由とする年金を受給していないこと
【所得制限額】
扶 養 親族等 の 数 |
受給資格者 本 人 |
受 給 資 格 者 の 配偶者及び扶養義務者 |
||
所 得 額(※) | 収入額の目安 | 所 得 額(※) | 収入額の目安 | |
0 1 2 3 4 5 |
4,596,000円 4,976,000円 5,356,000円 5,736,000円 6,116,000円 6,496,000円 |
6,420,000円 6,862,000円 7,284,000円 7,707,000円 8,129,000円 8,551,000円 |
6,287,000円 6,536,000円 6,749,000円 6,962,000円 7,175,000円 7,388,000円 |
8,319,000円 8,596,000円 8,832,000円 9,069,000円 9,306,000円 9,542,000円 |
※所得額:所得等から医療費控除、障害者控除及び寡婦控除等の額を差し引いた額
発達障害の場合、どのような症状なら受給できるという明確な定義はされていませんが、発達障害のある方で特別児童扶養手当を受給している方は全国にたくさんいます。
少しでも受給できる可能性がある場合は、必ず申請してみましょう。
そして、申請してから判定が出るまで数ヶ月を要する場合もありますので、申請することを決めたら、できるだけ早く行動にうつしましょう。
障害児福祉手当
障害児福祉手当は、精神または身体に重度の障害があるため、日常生活で常に介護が必要な在宅の20歳未満の方を対象に、以下の金額が支給されます。
14,880円
年に4回(2月、5月、8月、11月)、前月までの分が支給されます。
ただし、受給するためにはお住まいの市区町村にて以下の内容をもとに判定を受ける必要があります。
・診断書
・障害者手帳(障害の内容や程度による)
・発達障害の場合は、社会性やコミュニケーション能力が欠けており、著しく不適切な行動がみられるものであること
・所得制限以下の所得であること(下記参照)
・施設に入所していないこと
・当該障害を理由とする年金を受給していないこと
参照:障害児福祉手当及び特別障害者手当の障害程度認定基準について
【所得制限額】
扶 養 親族等 の 数 |
受給資格者 本 人 |
受 給 資 格 者 の 配偶者及び扶養義務者 |
||
所 得 額(※) | 収入額の目安 | 所 得 額(※) | 収入額の目安 | |
0 1 2 3 4 5 |
3,604,000円 3,984,000円 4,364,000円 4,744,000円 5,124,000円 5,504,000円 |
5,180,000円 5,656,000円 6,132,000円 6,604,000円 7,027,000円 7,449,000円 |
6,287,000円 6,536,000円 6,749,000円 6,962,000円 7,175,000円 7,388,000円 |
8,319,000円 8,596,000円 8,832,000円 9,069,000円 9,306,000円 9,542,000円 |
※所得額:所得等から医療費控除、障害者控除及び寡婦控除等の額を差し引いた額
障害児福祉手当は、特別児童扶養手当に比べると障害の程度がより重度な方が対象となります。
受給対象となるかどうかは市区町村の判断によりますので、発達障害により日常生活に支障のある場合は、ぜひ申請してみてはいかがでしょうか。
特別障害者手当
特別障害者手当は、精神または身体に重度の障害があるため、日常生活で常に介護が必要な在宅の20歳以上の方を対象に、以下の金額が支給されます。
27,350円
年に4回(2月、5月、8月、11月)、前月までの分が支給されます。
ただし、受給するためにはお住まいの市区町村にて以下の内容をもとに判定を受ける必要があります。
・診断書
・障害者手帳(障害の内容や程度による)
・発達障害の場合は、社会性やコミュニケーション能力が欠けており、著しく不適切な行動がみられるものであること
・所得制限以下の所得であること(下記参照)
・施設に入所していないこと
参照:障害児福祉手当及び特別障害者手当の障害程度認定基準について
【所得制限額】
扶 養 親族等 の 数 |
受給資格者 本 人 |
受 給 資 格 者 の 配偶者及び扶養義務者 |
||
所 得 額(※) | 収入額の目安 | 所 得 額(※) | 収入額の目安 | |
0 1 2 3 4 5 |
3,604,000円 3,984,000円 4,364,000円 4,744,000円 5,124,000円 5,504,000円 |
5,180,000円 5,656,000円 6,132,000円 6,604,000円 7,027,000円 7,449,000円 |
6,287,000円 6,536,000円 6,749,000円 6,962,000円 7,175,000円 7,388,000円 |
8,319,000円 8,596,000円 8,832,000円 9,069,000円 9,306,000円 9,542,000円 |
※所得額:所得等から医療費控除、障害者控除及び寡婦控除等の額を差し引いた額
特別障害者手当は特別児童扶養手当や障害児福祉手当と異なり、障害年金との併給が可能です。
受給対象となるかどうかは市区町村の判断によりますが、障害年金を受給しているから手当はもらえないと思い込んでいた方は、ぜひ申請してみてください。
地方自治体の制度
国の制度のほかに、各自治体では発達障害のある方が対象となる独自の手当制度を設けている場合があります。
ここでは、いくつかの例を紹介します。
千葉県千葉市の場合
千葉市心身障害児童福祉手当
千葉県千葉市では、障害児福祉手当の対象外である20歳未満の重度障害のあるお子さんの保護者の方を対象に、以下の金額を支給しています。
7,000円(重複障害のお子さんの場合は10,500円)
・身体障害1・2級
・身体障害3級~6級で概ね6か月以上ねたきりの方
・知的障害Ⓐ~概ねBの1(知能指数50以下)
・精神障害1級
・施設に入所していないこと
・所得制限以下の所得であること
千葉市心身障害者福祉手当
千葉県千葉市では、特別障害者手当の対象外である20歳以上の重度障害のある方を対象に、以下の金額を支給しています。(65歳以上であらたに該当した場合は対象外です。)
5,000円(重複障害の方は10,500円)
・身体障害1級
・身体障害2級~6級で概ね6か月以上ねたきりの方
・知的障害Ⓐ~概ねBの1(知能指数50以下)
・精神障害1級
・施設に入所していないこと
・3ヶ月を超えて入院していないこと
・所得制限以下の所得であること
このように、千葉県千葉市では国の手当が対象外となった障害のある方にむけて、独自の手当を支給しています。
国の手当が対象外となったからといってすぐにあきらめるのではなく、ご自身のお住まいの自治体で独自の制度がないかどうか、ぜひ一度確認してみてください。
愛知県一宮市の場合
一宮市障害者手当
愛知県一宮市では、障害者手帳をお持ちの方を対象に、以下の金額を支給しています。(65歳以上であらたに手帳を取得された場合は対象外です。)
【身体障害者手帳】
1・2級:月額 4,000円
3級:月額 2,500円
4級:月額 1,500円
5・6級:月額 1,000円
【療育手帳】
A判定:月額 4,000円
B判定:月額 2,500円
C判定:月額 1,500円
【精神障害者保健福祉手帳】
1級:月額 4,000円
2級:月額 2,500円
3級:月額 1,500円
年4回(2月・5月・8月・11月)、支給されます。
・障害者手帳
・所得制限以下の所得であること
このように、愛知県一宮市では国の手当のほかに独自の手当を障害のある方に支給しています。
国の手当の申請をして終わりではなく、ご自身のお住まいの自治体で独自の制度がないかどうか、ぜひ一度確認してみてください。
手当を受給している方の声
手当を受給している発達障害のある方の中には、手当の申請がスムーズにいかなかったという方がいらっしゃいます。
これから申請しようと考えている方は、ぜひ以下の動画を参考にしてみてください。
また、窓口がバラバラでわかりづらいという声もあります。
さらに、特別児童扶養手当についてあまり認知されていないという声もあります。
特別児童扶養手当は、障害児を育ててるなら、誰でも申請できる!!
ってことをもっと広めたい
実際、私は児童扶養手当を受けてないともらえないと思ってた
=『ひとり親しか貰えない』と。
障害児を育ててるなら誰でも申請できることは声を大きくして言いたい
引用元:ツイッター
このように、発達障害のある方が対象となる手当が存在するものの、実際には認知されていなかったり、受給するための手続きでつまづいてしまう方もいらっしゃいます。
この記事を読んでいただいた方は、ぜひ途中であきらめることなく、申請の手続きを最後までしっかりと完了させてください。
まとめ
今回は、発達障害のある方が受給できる可能性のある手当について紹介しました。
国や地方自治体が設けている手当制度の中には、発達障害のある方が対象になるものがいくつかあります。
受給できるかどうかは市区町村の判断によりますが、少しでも受給できる可能性のあるものはぜひ申請してみましょう。
そして、申請してから受給するまでには時間を要するので、思い立ったらすぐに行動にうつしましょう。