皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害 片付け」についてです。

子どもがおもちゃなどを使って遊んだ後、片付けをせずに散らかしっぱなしにしてしまうということで頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか?

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都築
うちの子、また散らかしっぱなしにしてる…
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小野田
発達障害の子どもは片付けができないという特徴もあるよ。

子どもが片付けをできない原因には、発達障害のうちのひとつ、ADHDの特性が関係しているかもしれません。

この記事では片付けられない子どもとADHDの関係性や、片付けができないことへの対策などを紹介します!

発達障害の子が片付けられないのはなぜ?

発達障害の子どもの「片付け」について悩まれている方は多いです。


定型発達の子どもであれば、親から片付けをするように注意されたり、叱られたりすれば渋々片付けをするものですが、発達障害の子どもはそうはいきません。

なぜなら、発達障害の子どもは「片付けたくても片付けられない」という状況に陥っている場合があるからです。その片付けられない要因のひとつとしてADHDの特性が考えられます。

ADHDは注意欠如・多動性障害の略で、発達障害を構成している障害のひとつです。ADHDは不注意性、多動性、衝動性の3つの症状で成り立っていますが、この症状が子どもを片付けられなくさせてしまっている場合があるのです。

※ADHDに関して詳しく知りたい方は、こちらの動画や本サイトの記事でもわかりやすく解説しているので参考にしてみてください!

ADHDの特性から見える片付けられない理由!

ADHDが不注意性、多動性、衝動性の3つの症状で成り立っていることはお伝えしましたね。では、これらのADHDの症状が片付けられないということにどう影響してくるのでしょうか。

片付けを先延ばしにしてしまう

好きなことには没頭できる反面、やらなければならないことを先延ばしにしてしまうこともADHDの特性を持つ子どもにはよく見られます。

また、「好きか嫌いか」で物事を判断してしまう傾向があるため、嫌いと判断すれば余計に先延ばしにしてしまいます。「やりたくない、面倒」などのマイナスな感情ばかりが先行して、結果としてやる気を無くしてしまうのです。

反対に、目先の楽しいことの方を優先させてしまうので、「これをしなければどうなるか」という後々のことを考えていない場合が多いです。

他のことに夢中になってしまう

主に不注意性や衝動性に見られる特性の中で、他のことに夢中になってしまうということがあります。

片付けの最中に他のことに夢中になってしまう例

・大好きな本を見つけて読み始める
・床に転がっているおもちゃで遊び出す

こうした場合の子どもは夢中になり、周りが見えていない状況なので、本人の意思ではなかなかやめようとはしません。親が注意したところで聞く耳を持たないということもあります。

片付けという本来の目的からそれてしまい、集中する対象が移ってしまうと、再び片付けに戻ることは困難になってしまいます。

どこに何を片付けたらいいのかがわからない

片付けをするために色々なものに手をつけてはみるものの、どこに何を直したらいいのかわからないということがあります。これもADHDの特性で、上手く段取りをつけてその通りに実行するという機能が弱いために起こってしまうものです。

私たちであれば「あれはここに置いて、その後あれを片付けて…」と考えながら片付けを行えますが、発達障害の子どもはこういった行動を困難に感じています。

いざ片付けの段取りをして実行に移しても、片付けをすることを持続させることができなかったり、先ほど紹介した他のことに気を取られて夢中になってしまったりと、自分をコントロールできないことで片付けがより困難になっていきます。

片付けられない!4つの対策術を紹介します!

発達障害、中でもADHDの特性から見た、子どもが片付けられない理由をお伝えしました。ここからは子どもが片付けができないことへの対策術を4つ紹介します。

子どもだけでなく家族も一緒に片付けをする

ひとりで片付けをするのはどうしても面倒に感じてしまう。であれば、家族も一緒になって片付けを行います。片付けをする自分の姿を通して、子どもに片付けの方法を教えてあげましょう。

しかし、ただ一緒に片付けをするのではなく、子どもがやる気を無くさないためにも、ゲーム感覚で片付けを楽しんでもらうなどの工夫も大切です。

片付けの際の工夫例

・どちらが早く片付けられるかを競ってみる
・片付けたものに対して点数をつけ、合計点数でご褒美を獲得できるようにする

これらの例を通すことで、「片付けも遊びのひとつ」ということを子どもに認識してもらいやすくなります。

ものを置く場所を決めておく

何をどこに直したらいいかわからないときは、ものを置く場所を明確にしておく必要があります。

具体的には、ものを置いてある場所に文字やイラストを用いて「ここに何が置いてあるか」を視覚的に訴えるようにするとよいでしょう。また、中身の見える収納ボックスやバスケットを活用することによって、さらに視覚的効果を得られやすくなります。

以下では、おすすめの商品2つを紹介します!

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発達障害の子どもは言葉を聞き取るのが苦手だったり、遠回しな言い方や抽象的な言い方を認識することを苦手としています。視覚的に訴える方が子どもにとってはかえってわかりやすいのです。

収納ボックスやバスケットを活用し、ものが置いてある場所に文字やイラストなどを貼り付けておけば、片付ける際の目印にもなります。そうすることによって、「ここはこれが置いてあった場所だな」と子どもが認識しやすくなります。

一度に全て片付けようとしない

発達障害の子どもは一般の子どもと比べても疲れやすい傾向にあります。
一度に全てを片付けるとなると、発達障害の子どもからすれば、ものが少ない状況でもかなりの労力を使うことになります。

発達障害の子どもは身体的のみならず、頭もフル回転させながら物事に対応していることが多いので、適度に休憩を入れてあげながら片付けをするようにしましょう。

普段使わないものは置いておかない

子どもが遊ぶ部屋の中はなるべくシンプルに、ものであふれていない環境がベストです。

ものがあふれているということは、それだけで本人の集中力をそらすきっかけが多い状態ということになりますし、何より片付けようにも片付けられない環境と言えます。

なるべく使用頻度の少ないものは収納棚にしまっておいたり、使わないものに関しては処分をするなどして、子どもが片付けしやすい環境を整えてあげることが大切です。

こちらの動画では、発達障害の子どもの親でもある整理収納アドバイザーの方が、発達障害の子どもと片付けに関して解説されています。

家族がサポートしてあげる必要があります!

片付けられない対策法を見てわかる通り、子どものための環境作りのような、家族の全面的なサポートが大切になってきます。

家族のサポートは片付けだけに限らず、発達障害の子どもを育てる中で、全ての物事において必要になってくるものだと思います。発達障害の子どもは生きづらさに直面しながらも、毎日を頑張って過ごしています。そんな子どもにとって家族は、子どもの頑張る背中を支えてあげられるような存在でなければなりません。

また、目に見えるものだけのサポートだけではなく、しっかりと言葉でも子どもをサポートしてあげる必要があります。

「よくできたね!」「すごいね!」など何気ないことでも取り上げて褒めてあげる。そうすることによって子どもは自信とやる気をつけていきます。

こちらの記事では、具体的にどう褒めたらいいのかを解説してくれている本を紹介しています。あわせて読んでみてください。

まとめ

発達障害の子どもが片付けられない理由とその対策方法などを紹介しました。

・発達障害の子どもが片付けられないのはADHDの特性が原因の場合も!
・先延ばしにする、他のことに夢中になる、直す場所がわからないことで片付けられない状態に!
・子どもと一緒に片付ける、置き場所を明確にする、一度に片付けない、使わないものは置かないなどの家族のサポートも必要になってくる!

ものが散らかっている状態は子どもにとっても、家族にとってもストレスになります。

しかし、決して子どもに対してイライラして、片付けるように指摘してはいけません。そっと子どもを促しましょう。

そして、まずは親自身も子どもと一緒に片付けることから始めてみましょう。