皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害を持つ子供との関わり方」についてです。
発達障害を持つ子供は非常に繊細な心を持っている子が多く、ちょっとした言葉で傷つけてしまったり、伝え方が曖昧だと意味を理解しない場合もあるでしょう。
発達障害を持たない子供と比べて、関わり方が非常に重要になってくるのです。
関わり方が難しいと感じてしまうかもしれませんが、根気強く・分かりやすい伝え方を意識することで、上手くコミュニケーションを取れるようになります。
そこで今回は発達障害のある子供との関わり方についてのコツや動画での解説を交えながら分かりやすく紹介していきます。
目次
発達障害とは?
発達障害を持つ方と関わるうえで、まずは「発達障害」そのものについて理解する必要があります。
発達障害は脳機能の発達に問題が生じて起こる障害を指し、下記の種類があります。
・ADHD(注意欠陥多動性障害)
・LD(学習障害)
・自閉症スペクトラム症(ASD)
それぞれの障害の特性においてまとめました。
ADHD(注意欠陥多動性障害)
ADHDの特徴としては、「落ち着きがない」・「考えずに行動に移す」・「注意散漫」等があります。
学校生活や日常生活における、他者とのコミュニケーションに難しさを感じる場合があります。
ADHD(注意欠陥多動性障害)については、下記の記事で詳しく紹介されています。
LD(学習障害)
学習障害(LD)は、文部科学省の定義では以下の内容で説明されています。
学習障害とは、全般的に知的発達に遅れはないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった学習に必要な基礎的な能力のうち、一つないし複数の特定の能力についてなかなか習得できなかったり、うまく発揮することができなかったりすることによって、学習上、様々な困難に直面している状態をいいます。
文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/mext_00808.html
知的発達に遅れはないのですが、計算や読み書き等の特定の課題だけが他と比べ、著しく遅れがある場合に学習障害の可能性があるということです。
自閉症スペクトラム症(ASD)
自閉症スペクトラム症(ASD)は、「こだわりが強い」・「コミュニケーションが苦手」・「人と視線を合わせない」等の特性があり、人よりも「物・図形・文字」に強い興味を示します。
こだわりが強いので、「常に同じ服を着る」・「物をきれいに並べる」行動が見られます。
自閉症スペクトラム症(ASD)については、下記の記事で詳しく説明されています。
発達障害のある子供への関わり方とは?伝え方のコツ5選!
発達障害を持つ子供との関わり方については、その子の持つ障害の特性によって配慮する必要があります。
コミュニケーションが苦手だったり、本人の力や努力だけでは問題を解決することが難しい場合があるでしょう。
その子が理解できるように、接し方や伝え方を配慮してあげることが大切です!
1.はっきりと伝える
2.簡単に伝える
3.具体的に伝える
4.その都度褒める
5.子供の考えを否定しない
1.はっきりと伝える
何をしてほしいのか、はっきりと伝えましょう!
答えが明確ではない言い方、全部言わなくても分かると思っていても伝わらないことが多いでしょう。
例として歯を磨いてほしい場合、
○:今から歯を磨こうね。
→いつ・何をやるのかが明確に分かる
×:歯を磨こうね。
→何をやるのかは分かるが「いつ」かが不明瞭
となり、今でなくても大丈夫と捉えられてしまうので注意が必要です。
2.簡単に伝える
発達障害を持つ子供には、複数の指示を伝えると混乱してしまう場合があります。
一度に伝えることは1つだけにして簡単に伝えてあげて下さい!
終われば、次の指示を出すようにして確実に1つのことが達成できるように配慮しましょう。
○:①今からおもちゃを片付けようね
②次に歯を磨こうね
③最後はトイレに行こうね
→1つ終わる毎に次の指示を出すことで達成できる!
×:おもちゃを片付けたら、歯を磨いて、トイレに行ってね。
→何から始めるのか分からずに混乱する
中には可視化できないと不安になる子供もいますので、その時は「チェックリスト」を作成し終われば記入していく方法も有効です。
3.具体的に伝える
曖昧な表現ではなく、具体的な例を出してあげましょう。
「きちんと」・「ちゃんと」だけでは分かりづらいので何をしたらいいのかを伝えてあげて下さい。
○:21時までに、おもちゃを箱の中に片付けてね。
→明確な終わりを決めることで行動できる
×:きちんとおもちゃを片付けてね。
→具体性が乏しく、後でもよいと思ってしまう
4.その都度褒める
良いことでも悪いことでも早いタイミングで「褒める・注意する」内容は伝えて下さい。
時間が経ってしまうと記憶が薄れる可能性があり、何のことだったのかが分からなくなります。
また、褒める内容、注意する内容も具体的に伝えて下さい。
「すごいね」や「だめでしょ」だけでは伝わりづらいので、何が良かったのか悪かったのかを意識しましょう。
例として、友達におもちゃを貸してあげた場合、
○:おもちゃを貸してあげたんだね!すごいね!
→すぐに何が良かったのかを褒めることで、「次も頑張ろう」となる。
×:さっきのすごいね!
→何が良かったのかが分からず、次に活かせない。
5.子供の考えを否定しない
子供が「おもちゃを片付けたくない!」と言った場合、理由を聞かずに叱ることはよくありません。
怒られたり否定されたことで、「自分の考えはダメなんだ…」とポジティブな思考を持てなくなる恐れがあります。
「片付けをしたくない」という気持ちにまずは寄り添って、子供の考えに共感してあげましょう。
○:「片付けって面倒くさいよね。ママと一緒にやろっか!お部屋が広くなるよ!」
→共感し、片付けをすることで得られるメリットを伝える。
×:「今すぐ片付けなさい!」
→頭ごなしになってしまい、子供の気持ちに寄り添えていない。
【動画で解説!】発達障害のある子供への関わり方
発達障害のある子供との関わり方について、言語聴覚士の方がYouTubeで解説している動画があります。
全3回の内容になっており、少し時間は長いかもしれませんが、以下の4つのポイントについて分かりやすく解説しています。
再生速度を調整して閲覧してみて下さい!
1.発達と発達障害、そして発達支援
2.発達障害のある子を取り巻く現状
3.発達障害のある子の感じている世界を理解する
4.発達障害のある子と関わる
また、SNSでも発達障害を持つ方や子育てをしている方が日々情報を発信されています。
現役の保育士さんや心理カウンセラーの方も、子育ての悩み相談であったり対処法を発信されていますので参考にして見て下さい。
まとめ
発達障害のある子供との関わり方は、「はっきりと」・「簡単に」・「具体的に」を意識して伝えることが重要です。
良いことをした場合にはすぐに褒めてあげることで、「自分のしたことは正しいこと」という認識を持つようになります。
また、悪いことや間違ったことをしてしまっても、考えを否定せずに理由を聞いて共感してあげて下さい。
そうすれば、より良い信頼関係を築いていけるでしょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。