こんにちは!今回も知って得する情報を皆さんと共有していきたいと思います。テーマは「放課後等デイサービス 療育内容」です。

2012年に児童福祉法により設立された福祉サービスで、よく「放デイ」や「児童デイ」と略されたりしますね。

筆者の子供も発達障害があり、児童発達支援を経由して、現在は放課後デイサービスに通っています。

今回の記事ではこの放課後等デイサービスではどのようなことを行っているのか、また利用するにはどうすればよいのかなどを取りまとめていきますので最後までお付き合いください。

放デイは障害をもった子供が療育を通して自立を学ぶ場所

放課後等デイサービスは小学一年生から高校3年生まで(特例で20歳まで)の障害をもった子供や発達に特性を持っている子供が利用できる福祉サービス施設です。

学校の授業が終わった後の放課後から利用できます。また、放課後以外にも行事の振り替え休日や土曜日、祝日、長期休暇(夏休み、冬休み、春休み)などにも利用できます。

放課後等デイサービスで学べる事は?

生活能力や社会性の向上を図るためのレッスンを専門的に学べます。日常生活動作の指導、集団生活への適応訓練、社会との交流促進。また療育の場としてだけではなく、放課後に友達と一緒に過ごす楽しい時間でもあります。

またレスパイトケア(家族に代わって一時的にケアを代行することで、家族の方の日々の疲れをリフレッシュさせる、家族支援サービス)としての役割もあります。

https://twitter.com/dotline_group/status/1636646051317964800?s=20

学童保育(児童クラブ)との違いは?

学童保育は親が就労している児童だけが対象となり、就労していないと基本的にはお預かりできません。

それに対して放課後等デイサービスは親の就労に関係なく障害のある児童をお預かりし、個別支援計画に基づいた療育のレッスンや生活指導、学習指導を受けることができます。

また学童保育では児童数40名に対して放課後児童支援員の人数配置が2名以上となっていますが、放課後等デイサービスでは障害に理解のある専門のスタッフが在籍し、児童定員10名ほどの少人数の中で個別的な療育支援が受けられることが特徴的です。

放課後等デイサービスを利用するにはどうすればいい?

放課後等デイサービスを利用するためには「受給者証」が必要です。受給者証をすでにお持ちの場合は利用したい施設に問い合わせをして、条件が合えば契約を結び利用を開始します。

受給者証をお持ちでない場合は、各市町村の福祉窓口にてご相談ください。受給者証の申請後、発行が完了してお手元に届き次第、利用したい施設と契約を結ぶことができます。

受給者証とは?

障害者手帳や療育手帳とは別のもので、放課後等デイサービスを利用するうえで必要な証明証です。

各種手帳がなくても医師の診断書がある場合は発行が可能です。市町村が発行しているため、引っ越しなどで別な市町村に行かれた場合は再度お手続きが必要です。

また、年に一回更新があります。受給者証には支給量等が記載されてあり、一月間に利用できる利用できる日数の上限が記載されてあります。

10/月と記載があれば一月間に利用できる日数が10日間という意味です。またライフスタイルに変更があれば支給量の変更も可能です。

変更希望の場合には各市町村の福祉窓口、または相談支援専門員の方に申し出をしてください。

放課後等デイサービスはいつから利用することができるの?

ご利用を希望される放課後等デイサービスと直接契約を結んだら、いつからでも利用できます

年度に関係なく月の途中からでも施設側に空きがあれば利用できます。

最短では契約した当日からでも利用は可能です。

放課後等デイサービスの選び方

近年、放課後等デイサービスの数は増えてきています。

作業療法士や理学療法士を配置して感覚運動のリハビリに特化させた施設や、学習面のフォローに力を注いでいるなど、施設ごとに特徴が見られます。

自分の子供の発達の特性や性格などに適した施設を選ぶと良いと思います。

しかし、個人で探すと施設の特徴など把握しきれないので担当の相談支援員の方と相談しながら決めると良いと思います。

児童発達支援から放課後等デイサービスへ

筆者の子供も発達障害があり、3歳の頃から療育をしています。

筆者の場合ですが、子供が保育園のころから児童発達支援に通っていた事業所内に放課後等デイサービスがあり、保育園を卒園後はそのままそこの放課後等デイサービスに移行しました。

保育園の頃から療育を始めているとこの流れのように児童発達支援から放課後等デイサービスに移行するパターンが多いです。

筆者の子供が通っている放課後等デイサービスはリハビリの専門スタッフも常勤していて、感覚運動に特化したレッスンや、反応速度を高めるレッスンなどを行っています。

また、保育園時代からの仲の良い友達も一緒に通っており、今も楽しく療育を受けています。

利用料金について

放課後等デイサービスの利用料金については、地域や利用する施設によって異なりますが、一日の利用料金は7,500円から12,000円程度です。そのうちの9割は自治体による負担となるので、実際には750円~1,200円程度の金額です。

さらに世帯の年間所得によって上限金額が設定されているので、上限金額をこえた場合には、そのあとどれだけ利用しても利用料金は変わりません。

送迎サービスはあるの?

現在、多くの放課後等デイサービスでは送迎加算の範囲内で送迎サービスを提供しています。

都市部の駅近くの事業所や、子供の自主性を高める目的のある事業所、その他何かしらの意図があって送迎サービスを行っていない事業所もあります。

子供が通っている学校に放課後等デイサービスのスタッフが迎えに行き、お迎えは保護者が施設に来られるというのが一般的かと思います。

共働き世帯が多い中、送迎サービスがあるのはとても助かりますよね。

実際に利用されている方の口コミは?

利用されている事業所先によって異なるとは思いますが、ここでは放課後等デイサービスを実際に利用された方々の口コミをまとめてみました。

  • 保育園の頃から同じ事業所を継続して利用しています。子供たちの事を障害の部分も含めて、理解してくれているので安心して預けられます。
  • 保育園の時と違って、小学校は授業が終わったら子供が家に帰ってくるので、仕事をしている間、放課後等デイサービスさんが子供の療育をしながら見ていてくれるのは本当にありがたいです。
  • 夏休みなどの長期休暇時も朝から預かってくれます。療育をしながら、少人数のアットホームな環境で子供も楽しく過ごせています。
  • お迎えの時に、今日のレッスンの内容や生活の様子などを先生方が詳しく教えてくれます。明るい雰囲気で色々と相談しやすいです・
  • 施設のサービスは良いのだが、先生の入れ替わりが多い。

このような口コミが聞かれました。

小学校の授業が終わってから、迎えに来るまで預かってくれるというのは、仕事をしている親としてはありがたいですよね。その間、療育のレッスンも受けられるので一石二鳥です。

先生の入れ替わりが多いという口コミもありましたが、全国的に保育スタッフは不足しており、施設によっては人事異動などもあるので、やむを得ない場合もあるのかもしれませんね。

まとめ

放課後等デイサービスは発達障害などの障害をもった子供が自立をするための療育施設です。

それぞれの特徴に応じて個別に作られた計画に基づき、生活動作の改善や社会性の向上を図ります。

親のレスパイトケアも兼ねており、子供にとっても、親にとっても助けになる福祉サービスです。

筆者の子供も通っており、保育園の頃から通算して8年ほど利用しています。療育は子供だけではなく、親も一緒に発達障害について学び、子供と一緒に成長する大切なツールだと思っています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。放課後等デイサービスの利用を検討されている方の参考にれれば幸いです。