皆さんこんにちは!本日も知って役に立つ情報を皆さんと共有していききます。今回のテーマは「発達障害お遊戯できない」です。

子どもを保育所等に預けていると、保育所等によって異なるとは思いますが、お遊戯会や発表会などで自分の子どもの成長を見る機会が訪れますよね。

そんな時に、自分の子どもが周りの子どもと比べて、上手にお遊戯等が出来ていない光景を見ると、他の子たちと比べて自分の子どもは発達が遅いのではないか?もしかして何かの障害があるのではないのか?等、不安な気持ちになるパパやママは多いいかと思います。

筆者の子ども達も発達障害を持っており、保育園に通っていた時は他の子たちと比べると「落ち着きがないな」「言葉が話せないな」と不安な気持ちを持っていました。

自分の過去の経験や学んだことを活かして、子どもの発達に不安を感じる親の気持ちに寄り添いながら発達障害についての記事をあげていきたいと思いますのでよければ最後までお付き合いください。

発達障害とは…?

この記事をご覧になっている方の中には、もうすでにインターネット等で発達障害について調べている方も多いかと思います。なので、もうすでに知られているかもしれませんが、発達障害とは脳の機能に関係する障害です。

特徴としては、目を合わせられない、椅子にじっと座っていられない、他の子どもに関心を示さない、人一倍こだわりが強い、言葉の発達が遅い、等があげられます。

だいたい、1歳6か月を過ぎてくると同じ月齢の子ども同士でも成長に差が見られてきます。一人で歩ける子、歩けない子、片言だけど話せる子、話せない子、これらは成長の過程で、ある程度年齢を重ねると基本的には追いついてきます。

発達障害の場合、これらの基本的な成長の過程の遅れに加えて、他人と目を合わせられない、椅子に座っていられない、じっとできない、こだわりが強い、他の子どもに関心を示さない等の特徴的な面が見られてきます。

1歳6か月を過ぎると、1歳6か月健診を受ける事が出来ます。これは市町村ごとで行われております。この時に、発達障害かなと思われる特徴が見られると、程度に応じて様子観察だったり、もしくは医療機関診察の推奨を受けたりします。

筆者の子どもも発達障害があり、この1歳6か月健診の時、集まっていた子供たちの中でもひと際目立っていました。健診会場の中で入口玄関へ猛ダッシュで逃走すること約20回以上。

そのすべてを猛ダッシュで追いかけて捕まえる父(筆者)。

保健師さんに健診の途中、最後まで残ってもらうように言われました。

健診の終了後に個別面談してもらい、発達障害の可能性があるとその時言われ、発達支援センターを紹介されました。

もしかして発達障害かと思ったら…

発達障害を有していた場合、日常の様々な場面でその特徴を見かけるかと思います。それこそ保育園等のお遊戯会の時など、どうしても他の子どもたちとの違いが目に見えてしまうため、発達障害に対しての認識がないと、

「どうしてうちの子は他の子と比べてお遊戯が上手に出来ないのだろう…」

と、考えてしまいます。

保育園等で勤務している保育士の先生はたくさんの子どもたちを見ており、園での生活の中で、親とは違う目線で子ども達を見ています。当然、お遊戯会で出来る子どもと出来ない子どもがいるのも認知しておりそれが月齢の差なのか、発達の遅れによるものなのかは経験的に察知しています。

親にとっては可愛い我が子なので、発達の遅れ(発達障害の可能性)を受け入れられないパパやママも多いです。なので、保育園等の先生も、

「お宅のお子さんは発達の遅れが見られるので、一度発達支援センターに通われたほうが良いかもしれませんね」などと安易には言えません。

自分の子がもしかして発達障害かもと思われた場合、保育所等に通われている場合は、自分の子どもが発達障害があるかもしれないと思っているという自分の心の内を、親の方からストレートに保育所等の先生に話していった方が、保育所等の先生も内々に思っていることを話しやすくなります。

情報交換がしやすくなり、後々スムーズに「療育」へ進めていくことが出来ます。

多くの親が「共働き」世帯なので、子供を保育園等に通わせていると思いますが、保育園等に預けておらず、家庭で子育てしている場合もあるかと思います。

市町村で行っている定期健診(1歳か月、3歳)で保健師さんに相談してみるのも良いと思います。むしろ、発達に著しい遅れが見られたり、障害の可能性が見られる場合は保健師の方から話をしてくれます。(筆者の場合のように)

家庭での子どもの様子を話して、発達障害の可能性を否定せずに、素直に相談することで、後々の療育につなげやすくなると思います。

親や周りの人はどう接するべきか

「自分の子どもは他の子どもと比べて成長が遅い」

「もしかして発達障害かも?」

と思われている方は多いかと思いますが、なかなか打ち明けだせずに、胸の内に潜めてしまう事が多い。特に母親は発達障害の可能性を感じていても、父親の方が否定して、結果、療育への方向転換が遅れてしまう場合があります。

よく、療育の研修の場で聞くのが父親側から出る定番のセリフで、

「大人になったら、みんな一緒ぐらいになるから、療育?とかしなくても大丈夫だよ。とりあえず様子を見よう。」

療育の研修で父親が発言するわけではありません。母親が家で父親によく言われるセリフで、研修会でよく取り上げられています。ぶっちゃけ、筆者もそう考えていた頃がありました。

しかし、この考えは間違っていたと気がつき、早期に療育に取り組むことにしました。理由として、人間の脳の神経細胞は3歳までには約80%、6歳では約90%完成してしまうからです。よく「三つ子の魂百まで」ということわざを聞きますが、脳科学的に裏付けされていました。

子どもに対しての具体的な接し方として、その子の特徴によって接し方は微妙に異なってくるとは思いますが、基本的な部分は一緒かと思います。

一番大切なのは「受容」、その子の障害を受け入れて、接するという事です。お遊戯に関していえば、出来ないのは障害があるせいで、保育環境や子育ての方法に問題があったのではなく、

「発達障害をもった子どもに適した療育がなされてなかった」からと言えます

障害があるという事を受容することで、それまで行っていた「保育」から「療育」へと転換させていきます。療育の場では、発達障害を持った子どもたちが集まり、専門の先生がその子の適性に合わせて個別的に指導をしていきます。

保育所等の場合だと、「集団の生活」が余儀なくされてしまうので、基本的に「個別的な指導」という概念はありません。療育の場合はそれとは逆に「個別的な指導」が基本となり、その子の障害の部分としっかり向き合って、必要な支援指導が行われます。

筆者の経験からですが、結果的に保育園等の集団生活の場から、療育へ通う生活になって、親も子の障害と向き合うことに積極的になり子どもと一緒に親も成長するような環境となりました。保育園等の集団生活の場が悪いというのではありません。

ただ発達障害という事実に向き合って、療育という選択があるという事を知らない人が多いのかなと個人的には感じています。

まとめ

発達障害かも?と思ったら、自分の心のうちに秘めず、専門機関に相談してみて下さい。結果、発達障害だった場合、脳の神経細胞完成の過程から療育支援は早ければ早いほど効果が期待できます。

発達障害の診断がついて、療育支援を受ける場合は療育手帳が市町村より交付され、療育にかかる利用料金の9割は公費負担となります。なので、正直思ったほどの金銭的な負担は感じず、筆者の経験から言えば月額5~6千円程度でした。

(もちろん、地域や療育を受ける事業所によって金額に差はあると思うので一概にはいえませんが。)

子どもが発達障害かも?と思われている方や、お遊戯が出来なくて不安を感じている方、これから療育を検討されている方の参考になってくれれば幸いです。

長文、お読みいただきありがとうございました。