皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害と作業療法」についてです。
お子さんに発達障害があることが分かり、その後、関わることが多くなるのが病院だと思います。
「作業療法とは?」が分かれば、どうして必要なのか理解もできて安心して治療開始もできます。みなさんのお役に立てれば幸いです。
目次
発達障害のある子どもへの作業療法とは
それでは、作業療法がどんなものなのか分かったところで、発達障害の子どもにどんな作業療法を行うのかみていきましょう。
作業療法の内容
日常的に生活で必要な動作(食事、排泄、入浴、着替えなど)を自立して行えるようにサポートを行います。
日常生活や社会生活、遊び、学習などに必要な運動機能(座る、立つ、歩くなど)の発達を促します。
こちらも遊びの中で促して行くことが多いでしょう。ボール遊びや縄跳び、手先の発達のために細かな作業も楽しんで行っていきます。
子どもは、揺れる、触れる、見ることで感覚を感じて発達していきます。複雑な感覚をまとめる力がつくと環境に適応する力もつきます。
学習の基礎となる色や形、大きさ、方向などを認識できるように、ノリやハサミなどを使って楽しんで取り組める工夫をしています。
学習面や集団行動も遊びの中で忍耐力をつけたり、参加が難しい子どもの原因を調べたりと調整するサポートもしていきます。
発達障害の子どもだけじゃなく、家族や学校や保育園の担任の先生などの相談も作業療法の一つです。
作業療法の一つにある運動や感覚についての記事をご紹介します。
作業療法の流れ
①現状の聞き取りや相談
現在のお子さんの状態や困っているかなど、どんなことにつまづいているのかを聞きとったり相談します。
②評価
実際にお子さんの活動している状態を確認したり、検査をすることもあります。
③必要な支援を計画・実施
評価の結果を家族と話し、治療が必要かどうかや方向性なども話し合って決めてプログラムを実施していきます。
④途中経過の確認
定期的に経過を確認し、本人の状態や進み具合も確認していきます。
⑤必要な支援の継続や変更を決めていく
経過の状態によって、継続、変更、終了などを決めていきます。
作業療法って何?
作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。
引用:日本作業療法士協会 作業療法の定義
簡単に言うと、人が生きていくうえで必要な動きや社会で馴染んでいけるように”作業”の中で訓練やサポートを受ける治療のことです。
作業療法が必要な人
作業療法が必要になる人はどんな人達なのでしょうか。調べてみました。
脳性まひや自閉症、学習障害などの他にも診断はなくても発達に遅れがみられる子ども
骨折や脳卒中の他にもさまざまな理由で身体の運動機能が低下してしまった人
うつ状態や認知機能の低下などによって、日常生活や社会生活を送ることが困難になってしまっている人
加齢が原因で認知機能や身体の運動機能が低下し、日常生活に支障が出ている人
作業療法を受けた後の効果
作業療法を受けて、どんな効果があるのか知りたい人は多いですよね。治療効果は千差万別ですが、少しであっても効果はあるはずです。
どんな効果があったのか調べてみましたので、一部ですがご紹介します。
- 習い事をしたいと言い出した
- やりたいことを我慢することができるようになった
- 学校でいやなことがあってもくよくよしなくなった
- 疲れにくくなった
- 友達の家に遊びに行くようになった
- 自分で準備をするようになった
- 自分で考えて行動するようになった
専門の知識のあるところで必要な支援を受けることで、できることが増えるのは確かな情報のようですね。
小さなうちから遊びの中で知育ができるグッズをご紹介します。作業療法と併用して自宅で遊びながらできるのが良いですね。
商品名 | チーズくんとふしぎなかぎ |
金額 | 3,060円 送料無料 |
商品説明 | この絵本は、幼い子どもたちが楽しみながら、色や形・大きさに興味を持つように作られています。 主人公のチーズくんが、いろいろな所に行って色、形、大きさ比べをするお話にそって遊ぶことで、目と手の協調性や指先の発達を促します。 |
▼良いクチコミ
- 3歳になったばかりの上の子へのプレゼントとして購入しました!絵本とのリンクはまだ難しそうでしたがひも通しなど楽しんで遊んでくれました!形や色、大きさなど楽しく勉強できとても素敵な商品だと思います!
- 大人の手のひらほどのコンパクトサイズで持ち運びしやすく外出先でも遊ばせることができました。鍵を回すとカチカチと音が鳴るため面白がって回しています。
参照:楽天レビュー
▼悪いクチコミ
- お家の形のパーツと鍵、積み木のような鍵穴パーツは絵本と特に絡みはありません
- 絵本の表現や絵柄が、細かくてわかりにくくて幼児に見やすくない
- 2ヶ月経過したところで、赤い屋根の一部が剥がれてきました。木の破片が危険です。
参照:楽天レビュー
作業療法士はどんな役割
作業療法士は、基本的な動作能力やそれを応用する動作能力、社会で適応できる能力を医師の判断のもとで改善や維持する支援をします。
作業療法と理学療法は似ているようで違う
理学療法と作業療法は聞いただけでは、よく分かりませんよね。内容の違いをみてみましょう。
理学療法士が身体の基本的な動きを確認することから始まり、起き上がる、座る、立つなどの発達を促す支援を行います。
作業療法士が手先の動かし方を確認し、日常的に必要な食事や着替え、排泄など細かな動作のサポートを行います。
基本的な違いを説明しましたが、これだけではなく細かな内容を言っていくと似たようなことをしていることもあります。
言語聴覚士が言葉を引き出したり、言葉だけでなく身振り手振りを使う練習や口やほっぺの体操をしたり、言葉をくりかえす練習などのサポートを行います。
作業療法士と理学療法士の違いについての動画がありましたのでご紹介します。
作業療法を行うときに大事なこと
作業療法を受けてもらうことも大事なことですが、そればかりに考えを囚われず、その人や子どもの現状を受け入れてあげることが大事です。
一番苦しいのは本人です。治すことばかり考えてしまいがちですが、受け入れてあげることも治療の一部だと考えてあげてくださいね。
作業療法に関しての本をご紹介します。理解できれば、支援の内容も納得できますね。
著者 | 加藤寿宏 高畑脩平 |
金額 | 1,980円 送料無料 |
概要 | 行動の理由を理解、支援の方向性を示し、集団遊びの例を紹介! |
▼クチコミ
- こんなタイプの子にはこんな遊び、と写真入りで紹介してあって良かったです。
- 感覚統合が子どもの発達にどう影響してくるかが分かりやすく説明して有ります!
まとめ
- 作業療法とは、人が生きていくうえで必要な動きや社会で適応できる力をつけるために、「作業」の中で支援していくことである
- 発達障害の子どもへの作業療法は、日常の生活中の動きや感覚統合、学習、社会生活など発達を促すことや本人を取り巻く人達の支援も行う
- 作業療法士の役割は、基本動作能力、応用的動作能力、社会適応能力を維持・改善し、元気な日常生活を送るための支援を行うことである
- 理学療法は基本的な身体の機能を回復する訓練を行い、作業療法はさらに身体の動きを応用して使えるように作業の中で訓練をする
- 作業療法で大切なのは、訓練や改善ばかりに囚われず、その人(子ども)の状態を受け入れ肯定するところからである
- 作業療法の流れは、現状の相談を聞き評価を行う、改善案を作成・実施し、途中で計画の方向性を調整しながら継続・変更していく
- 作業療法を受けることで、生活面や精神面が改善がみられているケースもあり、長期的に継続していくことが効果的である
今回は、発達障害と作業療法についてお伝えさせていただきました。最後までお付き合いいただきありがとうございます。