皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「子育てにアンガーマネジメントを上手く活用するために」についてです。
突然ですが、子どもって毎日同じ事を注意しても、同じ事を繰り返しますよね。そんな毎日にイライラしてしまう事ってよくありますよね。
アンガーマネジメントは、定着するまで継続させる必要がありますが、途中で挫折してしまう人も多いのが現実です。
今回は、アンガーマネジメントを上手く活用するための心構えや考え方、必要な知識をお伝えしていきます。
目次
アンガーマネジメントを子育てに効果的に活用する4つの考え
まず、 アンガーマネジメントとはいったいどのような目的があるのでしょうか。
1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。
怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。
引用:一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会
「怒り」のレベルも様々で、ジワジワと内に秘める怒りもあれば、爆発的に表に出してしまうほどの怒りもありますよね。
怒りを感じた時に、考えようとしても無理なんですよね。そんな冷静に対処できるなら悩んだりしませんよね。
そこで、アンガーマネジメントを実際に活用する前に、自分の傾向と対策を練る必要があります。
①怒りの理由を知る=自分を肯定する
まず、自分がどんな時にどれほどの怒りを感じているのかを思い出してみて下さい。
このような場合は、怒りになる前に落胆や心配がベースにあります。これらを一次感情と言います。怒りは二次感情となって現れるのです。
このように自分の気持ちを感じてあげることは、自分を認めてあげることに繋がり、自己肯定感も高くなっていくはずです。
自分の考えを自分の中でまとめることは、冷静に考えることができ、突発的な怒りにも対処する力をつけていく練習になります。
②自分以外はコントロールできない
人それぞれ考えや価値観が違うように、自分の家族の中でも、優先することや考えに違いがあるのは当たり前のことです。
その違いを受け入れる事で、不必要に怒ることもなくなります。逆を言えば、自分の考えも他人に受け入れてもらいやすくなります。
そもそも、子育て中のもどかしさや怒りは、自分の中の「こうであるべき」が原因になっていることが多いです。
発達障害のお子さんがいるご家庭では、特に発達を他のお子さんと比べてしまいますよね。それは、親も子どもも苦しくなる一方です。
世間一般の「〜すべき」は「それって本当?」を繰り返していくと、以外に必要じゃないことも見えてきたりします。
パターン化されたイライラや怒りは、前もって考えを見直したり、方法を変えることで改善されることもありますよ。
③自分が子どものお手本になる
子どもには、自分の気持ちや思いをしっかり伝えることができるように成長してもらいたいと親なら誰でも思いますよね。
感情的に怒ってしまうと、大切なことを伝えることができません。親の気持ちばかりが全面に出てしまい、子どもには分かり辛いのです。
大人が感情的に怒ってしまうと、子どもは「恐怖」が勝ってしまい、大切な事が伝わりにくいのです。
④イライラを受け入れる
それでもイライラするのは、「感情」のある人間なので当たり前です。「感情」を抑え込むのは、とてもストレスのかかることです。
子どもを思っての「怒り」というのは、「優しさ」と根っこは変わらないのです。どちらも、子どもを大切に考えてのことなんです。
感情的に怒ってしまった場合は、後でしっかりと子どもに謝ってあげて下さい。素直な姿勢を見せてあげることも子育てには大事です。
いきなり「怒り」をコントロールしようとしても挫折してしまっては、自分を責めてしまいます。普段から少しずつ練習するのが大事です。
考え方のお話をしましたが、怒りのスイッチが入りやすい人は、心の許容量が満タン近くになっている状態です。
リアルな子育ての状態や悩み、解決策を記事にしていますので、ご参考になれば幸いです。
アンガーマネジメント実践
次は、アンガーマネジメントの実践をお話していきます。「怒り」に直面した時の対処方法です。
繰り返しになりますが、失敗することもあります。1、2回で諦めない心持ちが大事です。
①衝動のコントロール
実際に「怒り」に直面した時の対処方の例をご紹介します。
イライラした時や怒鳴りたくなった時にグッと我慢して、6秒カウントする方法です。衝動的な怒りは数秒程で抑えることができることがあります。
怒りに10段階の数値をつけて、今の怒りの度合いを点数にしてみる方法です。
平常心が0なら、怒鳴ってしまった場合などを10として考えてみて下さい。
その空間から離れてみることもおすすめです。可能なら、子どものいる部屋から離れてみることをおすすめします。
上記以外にも、落ち着ける言葉が効果的な人もいます。自分に合ったコントロール方法を見つけて下さい。
ここで、じぶんの気分や気持ちの記録が手軽に管理できるアプリをご紹介します。
メモ帳などでもいいですが、いつも持ち歩いている携帯のアプリなら簡単に記録していけますね。
アプリ名 | KibunLog |
概要 | もやっとした気持ちを”気分”で言語化することで、自分のゆらぎを客観的に観察し、感情に振り回されないようサポートしてくれます。 |
口コミ | ・まとめた文を書いているわけじゃないのに、後日見てみると日記のように振り返れるのも素晴らしいです。 •後からグラフで日、週、月単位の感情のアップダウンを俯瞰することができるので、便利です。 •閲覧モードと日記モードが別になっていないので見にくさを感じます。 評価とレビューより |
②思考のコントロール
上記のように、怒りの衝動を落ち着かすためにも、怒りの原因となった「出来事」は「許容範囲内」なのかを考えてみて下さい。
イライラしやすい人は、許せるか許せないかの間にある、「まあ、許せる」のグレーゾーンが狭い人が多いようです。
身近な家族の場合、このゾーンが一気に狭くなってしまうようですね。このゾーンを拡げていく事がコントロールの鍵となってきます。
他人を基準に考えて、この基準を統一していくことで、自分の機嫌の良し悪しで変わることを防ぐ事にも繋がります。
③行動のコントロール
次に、その出来事は、自分にとって重要かどうか、変えられるかどうかを考えてみましょう。4つのグループに分けて考えていきます。
「重要」で「変えられる」なら、すぐに変えていくことが必要になりますし、「重要」で「変えられない」なら、諦めも必要です。
このように怒りをグループ化して、自分がどのように行動していくのかを決めて整理していくといいですね。
アンガーマネジメントのアプリとは別に、スケジュール管理も同時にできるトレーニングブックをご紹介します。
タイトル | アンガーマネジメントトレーニングブック2022年版 |
価格 | 1,980円 (税込) 送料無料 |
概要 | 手帳書込み式トレーニング! ○ 「怒りに振り回されず穏やかに過ごしたい」 ○ 「自分のイライラと上手に付き合いたい」 ○ 「予定も感情もコントロールしたい」 そんなあなたのお役に立てるトレーニングブックです。 |
口コミ | •このダイアリーを使うことで、日々の生活の中で学んだことを復習しつつ、アンガーマネジメントを効率的に身につけていけそうです。 •とても使いやすく、トレーニングに活用できること。その他、色々な場面で活用できると思います 引用:Amazonレビュー |
その時々のログはアプリで記録し、就寝前など振り返りの時間に活用してみてもいいですね。
アンガーマネジメントの効果
アンガーマネジメントを行うことで、どのような効果が見込めるのかまとめました。
イライラすることが減ると、目の前の仕事や家事などにも集中することができて作業効率も良くなります。
ストレスがストレスを生む悪循環から抜け出すことができると、毎日の潤い方に違いが出てきます。
他人との違いを受け入れやすくなり、相手を認めることができると話していてもイライラしにくくなります。
子育てに関しては、お子さんの自己肯定感にも良い影響が出てくるはずです。
自分の考えや気持ちを相手に上手く伝える事ができるようになると、相手も素直に受け取りやすくなり、不要な衝突が減ります。
自分の「怒り」を受け止めて、分析し、伝え方の枠が拡がる。それは、結果的に自分を認める事に繋がります。
自分の態度や行動などは、周りに影響を与えて伝染します。それは、良い事でも悪い事でも同じように影響するのです。
頑張っている両親の姿は、子どもにも良い影響が出てくるはずです。「怒り」の伝え方を身をもって教えていることになるからです。
アンガーマネジメントの一貫性を保つ
アンガーマネジメントを始めたばかりは、できない事も多いはずです。しかし、出来ない中でも特に気を付ける必要があることもあります。
気分次第で対応しない
その時々によって、対応を変えてしまうと何に怒っているのかが伝わりにくく、周りも困惑してしまいます。
子どもなら、何が良くてダメなのか分からなくなってしまいますね。気分が良いと許してしまいそうになりますが、そこは守りましょう。
大切なことは、しっかりと怒る
子どもや周りの命や怪我に関わるような行動は、怒ってでも伝える必要がありますよね。それ以外でも家庭によってルールが違います。
ご家庭でしっかりと話し合い、怒ってでもやめさせる必要のある場合など、他に対処方法がないかも含めて決めていくことも必要ですね。
イライラせずに大事な事を子どもへ伝える方法の動画をご紹介します。大切なポイントを分かりやすくお話してくれていますよ。
まとめ
- アンガーマネジメントを上手く活用するには、自分の怒りの元を考える必要がある
- 自分以外はコントロールできない前提で考える事で不必要な怒りが沸かないようにできる
- 感情は抑え込むのではなくて、相手に伝わる努力をすることで怒りのコントロールがしやすくなる
- イライラは悪ではなく、自分の考え方を知る方法の一つである。認めてあげることで自分を大切にすることにも繋がる
- アンガーマネジメントの実践は、客観的に自分の気持ちや考え方をいろんな方向から見て、自分の中で怒りの落ち着く先を探す
- アンガーマネジメントを上手く活用できると、ストレス軽減、良好な人間関係、心の許容も広くなり自己肯定感が高くなる
- 時間はかかっても、諦めないことで、周りにも良い影響は出てくる
- 気分次第で、対応を変えないことが大切である
最後までお付き合いいただきありがとうございました。