皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報を皆さんと共有していきます!今回のキーワードは、「発達障害の種類について」です。
家族が発達障害だと知ったとき、それがどんな物で、いつか治るのだろうかとか、病気なら、種類や病名があるんだろうかと不安になりますよね。
今日はそんな発達障害について少し詳しくなって、不安とサヨナラしちゃいましょう。!
目次
発達障害って、何?
発達障害は、病気なんでしょうか?
いえ、病気とはちょっと違うようです。
じゃあ、発達障害は、いつか治るんでしょうか?
病気とは違うので、治るのではないようです。
それでは、発達障害って、なんなのですか?
発達障害は、先天的な脳の機能障害です。つまり、生まれつきある、脳の中の問題なので、薬や手術で完治する病気とは違うものです。
発達障害の特徴は?
発達障害は、乳幼児のころからその特徴が表れてくることが多く、主に対人関係やコミュニケーションの問題を抱えていたり、落ち着きがないように見える動作を繰り返したり、仕事や家事が苦手だったりうまくこなせずに本人が苦しんだりと、人によって症状が違うようです。
種類があるの?
発達障害には、さまざまな症状があるため、種類ではなく、分類がされています。また、知的障害と発達障害は、日本では行政上での分類が違い、知的障害・発達障害・精神障害に分けられています。
これは日本の行政上の分類で、アメリカ精神医学会では知的能力障害が知的発達症もしくは知的発達障害を意味していて、診断用語である知的能力障害が知的発達障害と同義だとしています。
このため、精神遅滞が知的能力障害という用語に置き換えられています。そして、これらは数値で示される重症度で本人の持つ困難さを表現されています。
知的能力障害(知的発達症)重症度
IQ(DQ)51~75 | 軽度 | 複雑な課題には指導や支援を必要 |
IQ(DQ)36~50 | 中等度 | 簡単な物であれば自分の世話と指導ができる |
IQ(DQ)21~35 | 重度 | すべての日常作業に支援を必要とする |
IQ(DQ)20以下 | 最重度 | しばしば看護ケアを必要とする |
自閉スペクトラム障害(ASD)
自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群の三つを含みます。
言葉の発達の遅れ
コミュニケーションの障害
対人関係・社会性の障害
パターン化した行動、こだわりなどが特徴です。
アスペルガー症候群、広汎性発達障害
基本的に、言葉の発達の遅れは見られません。
コミュニケーションの障害
対人関係・社会性の障害
パターン化した行動、興味、関心の偏り
不器用(言葉の発達と比べて)などの特徴があります。
注意欠陥多動性障害(AD/HD)
不注意(修通を維持しにくい、もしくは集中できない)
多動・多弁(じっとしていられない)
衝動的に行動する(考えるよりも先に動く)などの特徴がみられます。
これらの障害を持つ子供には、このほか、①我慢できない(我慢が難しい)②自分が一番じゃないと嫌などの行動が伴うことがしばしばみられます。そのため、「困った子」と思われてしまいがちです。
また、これらの症状は子供の時からみられ、大人になっても続くものであり、本人にとっても社会生活を営む上で非常な困難になることがあります。
学習障害(LD)
限局性学習症/発達性学習症
6つの基本的な学習能力のどこかに特異な困難を持っていて、脳の中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されています。
(学習障害のタイプ)
①口頭言語のLD | 話し言葉の入出力<聞く、話す>に関する学習能力の障害 (音は聞こえているが、話し言葉が支離滅裂でつながらない) |
②書字言語のLD | 文字や文章の言語性情報の入出力<読む、話す>に関する学習能力の障害 (読む、書く事において、どんなに頑張ってもできない) |
③算数のLD | 数概念の理解や推論する学習能力の障害 (計算、見通しをかけて考えるのが苦手で空間認知ができない) |
チック障害、吃音(症)、テュレット症候群
- 本人の意思とは関係なく突発的に運動や発声が反復して起こるものです。運動性チック、音性チックとも呼ばれます。
- 複数のタイプの症状が長期間続く場合は、テュレット症候群と呼んで区別します。テュレット症候群の中でも重度難治性チックは、日常生活が困難で、人生の破局をきたすこともあります。
一般的なチック症には心理的なストレスや、遺伝子や脳の機能障害が発症に関係していると考えられてはいますが、症状を気にせず、成長を待つと改善されていくことが多くあります。また、近年の研究では遺伝子要因や脳の機能障害が関与するとの説が一般的です。
運動性チックについて
自分の意志とは関係なく筋肉の早い収縮が起こります。これは瞬間的なもので、不規則に反復するものです。顔面・頚部・首・舌・四肢などの筋肉が収縮し弛緩するため、首振り・瞬き・顔をしかめるなどの症状として現れます。
音性チック
咳払いや発声が自分の意志と関係なく起こります。「あっ」「へっ」といった発声や、意味不明な発言、汚言(通常人前では憚れる暴言や性的な言葉)、状況に合わない単語の連用、他人の話した単語の反復などが見られます。
それら複数を含む障害
発達障害は、その障害の内容が一人ひとり異なることが多く、症状も多くあります。
その中でも、特に支援を必要と知るのが、複数の障害を併せ持つ人々です。
視覚障害に加えて自閉症スペクトラム障害を併せ持つ子供
「目から受ける情報を自分で整理、統合する」ことができません。絵本や教科書が使えないのです。
- 保護者への対応に困ることが時々あり、入学後に不登校や転入学が増える一因でもあります。保護者が何を求めているのかを話し合った上で、転入を選択することもあります。
- 同じように保育園における保育、幼稚園における幼児教育においても、その園でできる子供の育ちを検討したうえで、保護者が転園することは度々あります。どちらも、本人の将来をよく考えて検討されるべきです。
発達障害の特性ごとに対応しよう
最初に、発達障害について知って、不安とサヨナラしようといいましたが、知ることで不安になっていませんか?
発達障害には、特性がありますが、それぞれで対応が可能です。今度は特性ごとの対応を知ってください!
自閉スペクトラム障害の対応
現在の重症度を知ろう
自閉スペクトラム症には、重症度があります。発達テストを受けることでその重症度がわかるので、それを知ることから始まります。
この重症度は、社会的コミュニケーションの障害や、限定された反復的な行動様式に基づいて特定されます。
このほか、知的知的障害を伴うか伴わないか、言語の障害を伴うか伴わないか、関連する既知の医学的または遺伝的疾患、環境要因を伴うか伴わないか。
話し言葉や抽象的なことを理解することが苦手であるため、わかりやすく情報を伝える工夫が必要である。
聴覚刺激より視覚刺激のほうが理解しやすい。話し言葉だけでなく、実物や見本を見せたり、絵カードや写真を用いて援助することが有効。
始めてのことやいつもと違う活動など、予定がわからないことに対して強い不安や苦痛を感じるため、予定について知らせて見通しを持たせることが大切。(その際に言葉よりも視覚的な手段によって伝えるほうがよい)
特定の音などの刺激を極端に嫌がる子供もいるためそうした刺激が耳に入らないような環境を用意したり一時的にその場を離れて落ち着くことができるような配慮が必要。多様なこだわりを持つ一方で、興味、関心を持つものには集中して取り組むことができるので、特異の分野の課題に取り組むことで達成感を得たり、褒められるような成功体験を増やしていくことが大切である。
学習障害(LD)の対応
就学以降に診断されることが多いのですが、知的発達のすべてに問題があるわけではないので、子供が自力でできていることを大事にしながら、集団生活などの場面場面で困っている時はさりげない援助を行い、子供に自信を持たせながら日常生活を送れるように援助していくことが大切です。
注意欠陥、多動性障害の対応
聞いて理解する力が弱かったり、見聞きしたことに注意を向けられる時間が短いという情報の入力や処理に課題があるため、抽象的な言葉は避け、具体的な言葉で、短く、はっきりと指示をしたり、注意を持続できるように声掛けをしていく。
作業手順をあらかじめ図示する、タイマーなどを用いて課題に取り組んだり一定時間我慢したりするなど、見通しを持たせて視覚的に働きかけることも有効である。
環境構成としては、廊下側やなど側など、刺激を受けやすい場所は避けるようにし、落ち着きがなくなってきたら、あらかじめ約束しておいた場所や方法で一定の時間過ごせるようにすることも有効である。
日常の行動が原因で叱られることが多いと、ますます自信を無くして情緒不安定になり、気になる行動が増えることになる。適切な行動がとれなかった場合、どうしたらよかったのか状況を振り返り、適切な方法をヒントを交えながら示したり、行動の改善が見られたら褒める配慮が必要である。
まとめ
発達障害について知って、特性ごとの対応を知ることで、不安は解消されていきます。
発達障害は、残念ながら病気ではないので治りませんが、特性を知ることで対応ができるので、本人も見通しを持てるようになり、自信につながっていきます。
発達障害であるとわかったときに、最初にやってほしいのは、支援をくれたり