皆さんこんにちは!本日も発達障害等に関する学びや情報交換の場所になることを願って投稿させて頂きます。

今日のトピックは「発達障害の目の動き」についてです。

発達障害の一種であるADHD(注意欠如・多動性障害)の子どもの目の動きのわずかな異常から、早期にADHDであるかどうか診断する手法が、新たな診断技術として注目されています。

これによって外見では判断できない発達障害を早期に診断することでADHDなどの発達障害を持つ子どもに対して適切なケアを実現することが期待できます。

この記事を書いている私自身も発達障害当事者である為、非常に注目しているニュースです。

目の動きで分かる診断とは?

目の動きで分かる診断方法

大阪大学大学院の研究で下記の内容が発表されています。

子どもでの精密な眼球運動計測を実現するための、非侵襲(生体を傷つけないような手技)でかつ操作性に優れた測定システムを開発しました。そして、これを用いた注意欠陥多動性障害(ADHD:Attention Deficit Hyperactivity Disorder)の子どもと定型発達児との比較対照実験において、ADHDの子どもは目の速い動き(サッカード眼球運動)を制御する脳機能に異常があることを発見しました。この結果は、ADHDの子どもが固視点を集中して凝視することが苦手な理由として、随意性に注視活動を保持する経路または機能に何らかの異常があることを示唆します。

引用元:大阪大学_眼球運動のわずかな異常から発達障害を早期に診断できる手法を開発

現状、私達一般人が目の動きを見た所で何も分かりません。ですが、発達障害を抱えた人は、見えるモノ、聞こえてくる音からの情報を「正しく処理することが苦手」な特徴があります。

生まれつき「脳の機能に障害を持っている」為、成長に偏りがあることが原因と言われています。目の動きが定型児に比べて「違い」があるのも、この影響なのでしょう。

まだ研究段階で、実際私達が受けれる検査とはいかない様です。ですが、発達障害も着々と科学的に解明されていることは間違いありません。

発達障害の早期発見の難しさ

発達障害は「外傷」が無い為、見た目では判断が難しい特徴があります。

発達障害を持つ子どもは、注意力や落ち着きがないことで学校や社会にうまく馴染めないことが多かったのですが、見た目では発達障害であることを見分けることが極めて難しいことから、早期に発見することができませんでした。

診断されなければ周囲は勿論、本人でさえ「これが障害」と分からないのです。

その為、社会人になるまで発達障害を抱えていることに気づかず、職場でケアレスミスを連発し、毎日上司に怒鳴られてメンタルが弱った後、精神科でやっと発達障害が発覚するということが珍しくなく、発達障害当事者としては非常に生きづらい環境でした。

しかし、目の動きの特徴から発達障害を診断する手法が一般的に利用されるようになれば、上記のような息苦しさを抱える発達障害者を減らすことが期待できそうです。

発達障害の種類

一口に発達障害と言っても、発達障害は以下の3つの特性に分類されます。

・ASD:自閉症スペクトラム障害やアスペルガー症候群
(主にコミュニケーションに関する障害が特徴)
・ADHD:注意欠陥・多動性障害
(衝動が抑えられない、注意散漫、団体行動が苦手)
・LD:学習障害
(言葉の読み書き、簡単な計算などが苦手)

発達障害の症状は、ASDのみを抱えた人もいれば、ADHDとLDを併存している人もいるなど様々です。
ちなみにこの記事を書いている私はASDとADHDの併発型です。

さらに、ADHDに注目すると

  • 注意散漫の為、団体行動から逸れてしまう事があるので迷子になりやすい
  • 意識をしていても忘れ物をしてしまう。大切な物をどこに置いたのか覚えていない
  • 我慢する事が苦手で、列の先頭に並んでしまう。

という特徴もあります。外見からでは判断が難しい特徴も重なり、「怠けている」「変わった人」と誤認されてしまうことも少なくありません。

ADHDに関する動画を添付してありますので、よければご覧下さい。

発達障害者に施されてきた薬物療法

早期発見が難しい発達障害ですが、発達障害と診断された後は主に精神科で薬物療法、行動療法を受けることになります。
発達障害の内、ADHDの場合は薬物療法でADHDの症状を緩和させることができます。

しかし、これは対処療法に過ぎず、発達障害自体は病気ではない為、根本的に直すという事はできません。
その為発達障害のうちADHDの方にはコンサータ、もしくはストラテラと呼ばれる、日本で認可されている発達障害(ADHD)用の薬を服用することで日常生活を送っています。

発達障害を抱える子どもの多くは定型発達の子どもと比べて、友達と良好な関係を築いたり、目標を達成して満足感を感じる等の経験がをすることが難しいとされています。

その為、発達障害を抱える子どもの多くは、自己肯定感を上手に育むことができません。
そのような状態で生活を送っていくことにより、不安障害やうつ、強迫神経症等の二次障害を引き起こすリスクが高まってしまいます。

しかし、早期発見が可能であれば、発達障害による二次障害を引き起こさない為のケアを行うことができます。

もし自分の子どもに発達障害の可能性があったら

今後、発達障害の早期発見に向けた研究が進めば、新たな方法で発達障害の診断ができるようになるかもしれません。

現状では、WISC等の知能検査で発達障害の診断を受けることができます。
なので、もし自分の子どもに発達障害の可能性があったら、知能検査で診断を受けてみると良いでしょう。

その結果、発達障害が発覚してしまったとしても、それを知らずに社会生活で困り続けるよりは、適切な薬物療法や行動療法を受けながら、自分自身にとって働きやすい場所を見つけていく方が、余程自分にとっても良い社会生活を送ることができるでしょう。

大切なことは、1人で悩まないことです。

発達障害者支援センターなど全国に相談できる専門機関は多数あります。さらにSNSでは、障害に関する情報を発信している人も多数いるのです。

SNSを通じて情報や意見交換することで、「救われた」と感じる人は沢山います。

デイサービスという選択肢

デイサービスと聞くと「介護」をイメージする人が多いかもしれません。ですが、発達障害を持つ児童を対象に、「療育」を中心としたデイサービス事業を行っている企業は沢山あります。

児童発達支援と放課後等デイサービス 学習・療育アップ

アップでは横浜市でデイサービス事業を行っています。障害を抱えた児童の専門的な療育、また保護者の負担軽減も大切なことです。よければ参考までにご覧下さい。

まとめ

冒頭で記載したように、ADHDの早期発見が可能になりつつあることはADHDのお子さんを持つパパママとADHDを抱えているお子さん自身にとって、非常に有益な科学的進歩であることは間違いないはずです。

しかし、目の動きによる発達障害の早期発見がもしできなかったとしても、知能検査を受診することで自分の得手不得手を正しく認識し、適切なケアを受けることはできます。

もし自身に発達障害が見つかった場合は、薬物療法や行動療法を用いて自分の生きやすいポジションを社会の中で見つけて生きていくことが、多くの人にとって快適な社会生活を営んでいく上で重要なのではないでしょうか。