皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「療育何歳から」についてです。
皆さんは療育について考えたことはあるでしょうか?
発達障害の子どもを持つ方なら、療育に受けさせた方がいいか悩んだ経験のある方もいることでしょう。
この記事では療育が何歳から受けられるのか、そもそも療育とはどういったものなのかを解説します。
目次
療育は何歳から受けられる?
療育が受けられる年齢は、各療育センターやその形態によって変わってきます。
一般的に0〜6歳の子どもは通所型と入所型の療育を受けることができます。また、6〜18歳になると、放課後や夏休みなどの空き時間を利用した「放課後デイサービス」を利用することができます。
放課後デイサービスについてはこちらの記事にもまとめられていますので、参考にしてみてください。
しかし、年齢的に条件をクリアしていても、子どもの特性や療育施設の都合によっては通所や入所を断られてしまうケースもあるようです。
こうした場合近くに療育施設がなく、片道1〜2時間もかかるような療育施設まで通っているという親御さんも少なくありません。ある程度根気強く探していく必要があります。
適応年齢は上記で述べた通りですが、施設によっては対応できるかどうかは異なってきます。
そもそも療育ってなんだろう?
療育とは発達障害の子どもの生きづらさを和らげ、専門的なプログラムなどを通して社会的な自立を支援していくことです。
発達障害の子どもが困難に思っていることやできないことに着目し、基礎的な部分をひとりひとりのレベルに合わせて手助けを行います。支援の内容は各療育センターによって異なってくるので、子どもの特性にあった療育センターを選ぶ必要があります。
療育はどんなことをするの?
療育で行われる内容は、子どもが日常生活において必要になる動作やスキルを身につけるための支援を行なっていきます。また、子どもたちができること、得意としていることはどんどん褒めて伸ばしていきます。
【療育で行われる支援の例】
- 生活リズムを身につける…身支度や整理整頓、身だしなみなど
- 体づくり…指先や体を適度に動かして感覚や体幹を鍛える
- ソーシャルスキル…挨拶や日常会話、お金や交通ルールなどを学ぶ
- 食事指導…箸、スプーンなどの道具の使い方、食事の楽しさを伝えていく
以下は自閉症スペクトラム障害を持つ子どもの療育での1日を紹介した動画になります。
療育はどのくらい時間がかかる?
通所型の療育の場合は療育センターや子どもの特性によっても変わってきます。
時間としては1〜2時間程度実施されていることが多いようです。
療育の費用はどのくらいかかる?
療育の費用は療育施設の形態によって変わってきます。
自治体が行なっている公立療育施設の場合
所得によって支払いの上限金額は変わってきます。
- 生活保護・非課税世帯・・・無料
- 年収890万円以下・・・通所型利用の場合上限4,600円 入所型利用の場合9,300円
- 年収890万円以上・・・37,200円
障害者福祉サービス受給者証を取得すると国や自治体が9割負担をしてくれるため、療育を受ける前に取得しておくことをオススメします。受給者証の申請は各自治体の福祉窓口に相談してみましょう。
民間が行なっている療育施設の場合
民間で行われている場合は、それぞれの団体で料金を設定していることが多いため、金額にはばらつきがあります。1日1,000〜2,000円程度までが多いようです。
病院で医療行為として療育が行われる場合
医療行為として療育を受ける場合には、子ども医療費受給者証を準備しておきましょう。子ども医療費受給者証があれば病院窓口での負担は無料、または500円程度の少ない負担で療育を受けることができます。
適応される年齢は各自治体ごとに違いはあるようですが、大体は0〜18歳までが対象となり、病院窓口で提示することで利用することができます。
なお、子ども医療費受給者証をもっていない場合の費用は、通常通りの保険適応となるため3割の自己負担が生じてきます。
子どもに療育を受けさせる親の3つのメリット!
子どもが療育を受けることによって、子どもにメリットがあるのは当然のことですが、実は親にもメリットがあります。以下では3つのメリットを紹介します。
専門家から子どもの特性や関わり方を教えてもらえる
療育施設の職員から子どもと接する中で感じたこと、子どもの持っている特性などについて教えてもらえます。
「子どもの特性に悩まされてどう対応したらいいかわからない」
そんな悩みを抱えて、子育てをしている方も少なくありません。もしその状態が続けば、いつかは子育てに限界を感じてしまうことも考えられます。
しかし、子どもの特性や対応方法を共有できる人がいれば心強いですよね。気になることがあればちゃんと相談して、子どもとの関わり方や特性などのについて教えてもらうようにしましょう。
自分の時間が持てる
子どもが療育を受けることで、親は自分の時間を持てるようになります。
発達障害の子どもを育てる親は、定型発達の子どもを育てる親に比べて格段にストレスが高いことが報告されています。
子どもと離れる時間を持つことで友人とランチに行ったり、自分の趣味に時間を使ったりと、ストレスを軽減させるために親である自身の心のケアも大切です。
同じ発達障害を持つ子どもの親と繋がれる
療育では同じ発達障害を持つ子どもの親とつながることができます。
自身の子育てについて抱えている悩みについて相談し合えたり、発達障害に関する知識を共有したりすることができます。
「発達障害の子どもを育てていて、大変な思いをしているのは自分だけではないんだ」
他の親と繋がることでそんな風に思うことができれば、心が少しホッとするのではないでしょうか。
療育を受けるまでの流れ!
療育がどんなものかということについてお伝えしました。それでは、療育を受けるまでには一体どういった流れになるのでしょうか。
公立の療育機関の場合
公立の療育機関で療育を受ける流れは、各自治体によって異なってきます。
ここでは大阪市を例に療育を受けるまでの流れを見ていきましょう。
- 「利用登録申込書」を「大阪市立心身障害者リハビリテーションセンター発達障害者支援室」へ送付、またはオンラインでの申請を行う
※「利用登録申込書」の原本や利用できる公立療育機関は大阪市ホームページからダウンロード、確認ができます
- 申し込みをした順番に、療育施設が利用可能になったら支援室から連絡が来る
- 支援室から「利用登録申込書」で希望した療育施設へ利用希望名簿を送付する
- 療育機関から利用希望者へ説明会の案内、療育内容などの説明を受ける
- 療育機関との契約、子どもの様子の聞き取り調査を行うなどの療育のための準備
- 療育を開始する
事前に区の保健センター福祉業務担当で「障害児通所給付費」の支給申請手続きを行なって、「障害者福祉サービス受給者証」を準備しておくとよいでしょう。
民間の療育施設の場合
民間の療育施設の場合は直接連絡を行い、空き状況や子どもの特性などを確認し、受け入れが可能であれば契約を行うケースが多いようです。
療育施設によってもそれぞれの特色があるので、事前に見学をして自分の目で見てみることも大切です。まずは見学ができるかどうかを確認してみましょう。
大阪市内の民間の療育施設は下記のサイトを参考になります。
医療機関の場合
医療行為として療育を受けたい場合は、現在通院している病院に療育を行なっているかどうか確認してみましょう。療育を行なっていない場合は他医療機関、公立や民間の療育施設を紹介されることもあります。
まとめ
- 療育が受けられる年齢は0〜6歳、6〜18歳は放課後デイサービスで対応!
- 年齢的には問題がなくても療育施設からは断られるケースもある!
- 療育とは子どもの生きづらさを和らげ、社会的自立に向けて支援を行うこと!
- 療育では生活リズムや体づくりなど日常生活で必要なスキルを身につける!
- 実施する時間や費用は施設によってバラツキがある。障害者福祉サービス受給者証は前もって申請しておこう!
- 療育には子どもだけでなく、親にもメリットがある!
- 療育を受けるまでの流れも施設の形態によって違いがある。各自治体の福祉担当に相談してみよう!
療育が何歳から受けられるのか、療育とはどういったものかについてお伝えしました。
子どもに療育を受けさせることで、子どもは少しずつ成長していきます。
それは親も同じで、子どもの特性や困りごとを療育施設と連携していく中で理解していき、子どもとの生活の中で子どもに合った対応ができるようになっていきます。
この記事をきっかけに療育を検討していただけたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。