皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害 当事者会」についてです。
発達障害を抱えている方、または発達障害の子どもを持つ親にとって、その特性による悩みは付き物ですよね。
そんなことを考えたりすることがありませんか?
当事者会に参加することで、自分の抱える悩みや情報の共有ができますよ!
この記事では発達障害の当事者会がどんなものか、参加するメリットなどを紹介します。
目次
発達障害の当事者会ってどんなもの?
当事者会という言葉はあまり聞き馴染みがないかもしれません。
当事者会とは、ある特定の障害を持っている人たちが集まり、互いの悩みや情報を共有することで生きづらさを和らげるためのものです。
発達障害の当事者会であれば、文字通り発達障害を抱える人が5〜30人程集まり、お話やレクレーションなどを通して交流していきます。無料で参加できる会も多く、仮に参加費がかかる場合でも1,000円程で参加することができます。
以下は、実際に発達障害の当事者会に参加した方々の声です。
当事者会に参加する4つのメリット!
発達障害の当事者会に参加することはどんなメリットがあるのでしょうか?
ここでは4つのメリットに注目してみましょう。
孤独を感じなくて済む
まず孤独を感じなくて済むということです。
同じ発達障害者の人たちが集まる当事者会では、その人たちの苦労や症状への対策などのお話を聞くことができます。そういったお話を聞いていく中で、「発達障害で苦しんでいるのは自分だけではない」ことがわかってきます。
同じ発達障害を持つ人の価値観、それぞれが持つ悩みに触れることは実生活の中ではそうそうできない経験ではないでしょうか。
情報を共有できる
次に情報を共有できることです。
発達障害ならではの困りごとや対処法、「あそこの先生はちゃんと話を聞いてくれた!」「このセンターは行ってよかった!」など病院や支援機関の情報を得ることができます。
また、自身も情報を持っているのであれば、どんどん情報を開示していくことで感謝されたり、感謝されることを通して自己肯定感が高まったりといったメリットもあります。
共感を得られやすい
次に共感を得られやすいことです。
発達障害の特性で困りごとがある場合、周囲からは「努力不足だ」「怠けている」と誤解されることが多いです。周囲の無理解は発達障害の当事者にとっては本当に辛いことです。
当事者会では同じ発達障害を持っている人が集まるので、自分の悩みを吐き出した時に共感を得られやすいです。中には自分のことのように共感してくれる人もいることでしょう。
自らの活動範囲、交流範囲を広げることができる
自分の活動範囲や交流範囲を広げることができます。
当事者会に参加するのはあくまでも自主性が必要です。つまり、自分が「行きたい!」と思って行動する必要があります。
当事者会に参加することで自主性が高まり、気になっているお店や交流の場に行くなど活動範囲を広げることができるようになり、その過程で気の合う人を見つけることもあるでしょう。
以下の動画でも、発達障害の当事者会に参加するメリットを発信しています。
当事者会ではトラブルで困ることも?
発達障害の当事者会では、発達障害であるがゆえのトラブルが起こることもあります。
当事者会では自分からは他人に関わろうとしない人、思ったことをどんどん言ってしまう人など様々な特徴を持つ人が集まります。そうした特徴のすれ違いから、「なんであの人は話さないんだ!」「あの人うるさい!」といった感情からトラブルに発展してしまうケースがあります。
当事者会では会を取り仕切る世話人がいるため、参加者同士がトラブルを起こさないような仕組みがある場合がほとんどです。当事者会の人間関係で困りごとがあれば、まずは世話人へ相談してみましょう。
当事者会に参加するには?
発達障害の当事者会は主にネットで参加を呼びかけている会が多いです。また、各地域の発達障害者支援センターでも地域の当事者会の情報を発信している場合もあります。オンライン上での申し込みや直接電話をしてみて参加が可能かどうか確認しましょう。
また、近年は新型コロナの影響もあり、オンライン当事者会が増えています。
オンライン当事者会のメリットはなんといっても、自宅にいながら参加することができることでしょう。近くに当事者会を開催しているところがない、あまり遠出はできない場合などはオンライン当事者会に参加してみることを検討しましょう。
こちらは、見ている人が当事者会に参加したような気分になれる動画です。
オンライン当事者会はこのように画面越しでの交流になります。
以下のサイトでは、大阪府内で開催されている発達障害の当事者会を確認することができます。
また、当事者だけでなく、その家族も参加することができる「親の会」も存在します。
発達障害の子どもを抱えている親は、子どもの育児に不安や限界を感じることも多いです。子どもの発達障害は親のせいだと自分を責めている人も少なくありません。
※別記事にて、発達障害は親のせいではないことについて解説していますので、あわせて読んでみてください!
「親の会」に参加することで、子どもの困りごとへの対応や親の抱えるストレスの解消法など、情報交換をすることができ、親の孤立も防ぐことができます。
以下のサイトでは、現在開催されている発達障害の親の会を探すことができます。
当事者会に参加した際に気をつけておきたい3つのポイント!
いざ当事者会に参加!となるとやっぱり緊張してしまいますよね。でも大丈夫です。最初のうちはみんな同じく緊張するものなのです。きっと当事者会のメンバーも暖かく迎えてくれますよ。
ここからは当事者会に参加した際に気をつけておきたい3つのポイントを紹介します!
当事者会は支援機関ではない
当事者会は自主性が求められることはお伝えしました。
当事者会とは参加者の精神的、身体的な支援するものではなく、参加する当事者が障害と向き合ってちゃんと考えるために背中を押してあげるだけなのです。
「当事者会に行けば何とかしてもらえる」と過度な期待をするのはやめておきましょう。当事者会で得た情報をどう扱い、自身が抱える問題にどう対処していくかを決めるのは当事者本人です。
無理に話さなくてもいい
当事者会ではテーマを設定して、そのテーマに沿って順番にお話をすることがあります。
初めは緊張するし、うまく話せるか不安になることもあるでしょう。話をするようにふられても、初めから無理に話す必要はありません。
どうしてもの時は「パス」すれば大丈夫です。また、他のメンバーの話を聞いているだけでも十分です。まずは、「当事者会ってこんな感じなんだ」というイメージを掴むようにしましょう。
合わないと思ったらやめても大丈夫
ちょっとした人間関係や会の空気などを我慢して参加していても辛いだけですよね。
自分に合わないと思ったらやめてしまっても大丈夫です。
当事者会を開催しているのは現在参加している会だけではありません。会ごとに特色があったり、メンバーも違えば、環境も違ってくるでしょう。思い切って他の当事者会を探してみるのもひとつの手です。
まとめ
- 当事者会は同じ障害を持つ人同士が集まり、その特性や悩みなどを共有し合いながら生きづらさを和らげることを目的としたもの!
- 発達障害で悩んでいるのは自分だけではない。当事者会に参加することのメリットは多い!
- 様々な特性を持った人が集まるのでトラブルに発展する場合もある!
- 当事者会の募集はネットで行われていることが多い、各地域の発達障害者支援センターでも情報を得られる場合がある!
- 当事者会は支援機関ではない!当事者会では無理に話さなくてもいいし、合わないと思ったらやめても大丈夫!
発達障害の当事者会についてお伝えしました。
当事者会は発達障害を持つ人たちにとって、家とはまた違ったもうひとつの居場所になりやすいです。
「同じ障害を持つ人と繋がりたい」
「自分の話に共感してもらいたい」
そんな思いがあるのであれば、ぜひ当事者会に参加してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。