皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害 イヤーマフ」についてです。
発達障害の子どもの中には、周囲の音に敏感な子どもがいます。大きな音に弱かったり、音を聞き取れずに苦しんでいたりすることも。
そうした子どもの日常は、私たちの想像する以上に辛いものでしょう。
本記事では、このような悩みを解決するお助けアイテム「イヤーマフ」をご紹介します。
イヤーマフの概要から、オススメするイヤーマフも5つ紹介いたしますので必見です!
目次
発達障害の子どもの聴覚過敏にはイヤーマフがおすすめ!
発達障害の子どもが周囲の音に敏感な理由としては、聴覚過敏に原因にあります。
聴覚過敏は、自閉症スペクトラム障害の子どもに見られる特性のひとつです。
※自閉症スペクトラム障害はこちらの記事をチェック!
聴覚過敏は、周囲の雑音が大小関係なく同じレベルで聞こえてしまったり、たくさんの音から特定の音を拾ったりすることに困難が生じます。そのため、耳を塞いだり、パニックになってしまう子どもは多くいます。
それもそのはずです。音楽のライブハウスを想像してみてください。耳をつんざくような高音圧の音、周囲の会話はその音にかき消されて聞き取りづらいですよね。
少しオーバーな表現かもしれません。しかし、聴覚過敏を持つ子どもは、私たちがライブハウスにいる状態を想像すれば、その辛さが私たちにも少し理解できるのではないでしょうか。
「音が大きい!」「気持ち悪い音が聞こえてくる!」
そんな聴覚過敏の子どもの悩みを解決するアイテムが今回紹介するイヤーマフです。
イヤーマフってどんなものなの?
聴覚過敏の子どものお助けアイテムであるイヤーマフ。これがどんなものなのかを見ていきましょう。
イヤーマフとは、いわゆる「耳当て」のことで、大きな音や特定の音から耳を守るためのアイテムです。
よく射撃の選手やヘリコプターのパイロットが使用しているのを見たことがないでしょうか。イヤーマフは元々、大きな音が発生するスポーツや職業などで使用されるものでした。
しかし、近年ではその遮音性の高さから、聴覚過敏対策のために使用されることも多くなりました。
イヤーマフは、イヤーカップと呼ばれる耳全体を保護するものの中に吸音材を入れることで、ヘッドホンのようにして両耳に押し付けることで音を遮断します。
聴覚過敏の子どもたちにおいては、イヤーマフを使用することで周囲からの雑音や大きく感じる音から耳を守ってくれるのです。
以下の動画は聴覚過敏を持つ子どもが、イヤーマフを使ってみた様子を撮影したものです。
イヤーマフに定められているデシベル(db)って?
私たちが日頃から聞き取っている音にはデシベル(db)と呼ばれる音の大きさの指標があります。
どんな音がどの程度の音量なのかは、以下の表を参考にするとよいでしょう。
目安 (うるささ) |
目安 (身体/生活) |
デシベル (db) |
騒音の発生源 |
---|---|---|---|
極めて うるさい |
うるさくて 我慢できない |
90db | ・犬の鳴き声 ・騒々しい工場の中 ・カラオケ |
80db | ・地下鉄の車内 ・電車の車内 ・ピアノ |
||
うるさい |
非常に大きく |
60db | ・静かな乗用車 ・普通の会話 ・洗濯機 |
普通 | 聞こえる会話に 支障なし |
40db | ・市内の深夜 ・静かな住宅地の昼 |
静か | ほどんど 聞こえない |
20db | ・ささやき ・木の葉の触れ合う音 |
参考:日本騒音調査
ここで紹介したものはあくまで一例ですが、私たちはさまざまな音に囲まれて生活していることがわかりますね。
イヤーマフにもどの程度音を遮断できるかを表すために、それぞれデシベルが定められています。
多くのイヤーマフには「NRR」や「SNR」という表記があり、これらは「そのイヤーマフがどのくらいの音を遮断してくれるのか」を表しています。一般的なイヤーマフであれば、20〜30NNR、SNRのものが多く普及しています。
イヤーマフをつけるメリットとデメリット!
ここからは聴覚過敏の子どもがイヤーマフをつけるメリット、デメリットを紹介します。
イヤーマフをつけるメリット
周囲の音をある程度遮断できることは、イヤーマフの最大のメリットであることは言うまでもないでしょう。しかし、音を遮断する他にも以下のような2つのメリットがあります。
イヤーマフを持っていることによる安心感で過敏が和らぐ
イヤーマフを持っていることで安心感を得られ、結果として過敏が和らぐことがあります。
聴覚過敏は疲れていたり、ストレスが蓄積されると症状が現れやすいです。こうした場合でも、イヤーマフを持っていれば、「何あればイヤーマフをつければ大丈夫」という安心感が得られます。
イヤーマフはその機能面だけでなく、精神的にも良い影響をもたらしてくれます。
生活の質が向上する
聴覚過敏のために、常に音に過剰に反応したり、何かに取り組もうにも集中できないことは多いです。
イヤーマフをつけていれば、音に対する心配に悩まされることも少なくなるため、生活の質は間違いなく向上していくことでしょう。
例えば、「周囲の音が気になって勉強に集中できない!」「自動車の音が大きくておちおち外も歩けない!」といった不安ごとから解消されることでしょう。
イヤーマフをつけるデメリット
メリットもある一方、気をつけておきたいデメリットも存在します。
周囲の危険に気付かない
遮音されるということは、それだけ自分に入ってくる情報量も減ってしまいます。
そうしたことから周囲に注意を払えず、身の危険に気づかない場合があります。
例えば、道路を歩いている時などは自動車や自転車の交通があり、特に後方に注意が向かずに接触してしまう危険性が考えられます。
こうした場合には、目的地まで同伴したり、なるべく道路の脇を歩いてもらうなどの対策が必要になってきます。
周囲からの目が気になる
イヤーマフはその作りから、ヘッドホンをして音楽を聴いているように見られたり、物珍しそうな目で他人から見られてしまうことがあります。
どこへ行ってもイヤーマフを外さないため、「常識のない子」「行儀の悪い子」などのレッテルを貼られてしまうことも多いです。
聴覚過敏には周囲の理解が大切ですが、何度もこちらから「聴覚障害がある子です」と説明して回るのは、考えるだけでも骨が折れますよね。
周囲の理解を得られやすくするために、次に紹介する「聴覚過敏シール」を活用することをオススメします。
聴覚過敏シールで周囲への理解を促す!
「聴覚過敏の子どもが周囲からの理解を得られるように」と考えられた聴覚過敏シールを活用しましょう。
「株式会社 石井マーク」さんでは、聴覚過敏保護用シンボルマークのデザインを自社サイトで無料公開しています。可愛らしいうさぎのマークが目を引くデザインとなっていますよ。
上記のように、イヤーマフに貼り付けることで、周囲に聴覚過敏の子どもであることへの理解を促すことができます。
他人の目に悩まされているのであれば、ぜひダウンロード・印刷をして貼り付ける工夫をしてみてはいかがでしょうか。
デザインのダウンロードはこちらから!
聴覚障害の子どものために!おすすめイヤーマフ5選!
聴覚過敏の子どもにはどんなイヤーマフを買ってあげるのがよいのでしょうか。
ここでは購入者レビューも高いオススメのイヤーマフを5つ紹介します。
YorkShinイヤーマフ
国内イヤーマフブランドのYorkShinのイヤーマフです。取り付け取り外しが簡単に行え、キツすぎない装着感でしっくりとくるはずです。
- 重さ:250g
- 遮音値:21db
・もともと別のものも使用していたが、子どもはこれがいいとリピート購入!
・嫌な音が気にならず、気に入って持ち歩いている!
・ちょうど良いボリュームで音が聞こえて、ビックリしなくて済む!
※その他レビューはこちら
参考価格:1,980円(税込) ※楽天市場5月現在価格
3Mイヤーマフ
7歳以下の子どもを対象にしたこのイヤーマフは、頭の大きさに合わせてヘッドバンドの長さが調節できるのがポイント。色もネオングリーンとネオンピンクの2色から選ぶことができます。
- 重さ:205g
- 遮音値: 21db
・知人に勧められ購入。子どもにとってお守りのような存在です!
・子どもが「音が小さくなった!」と喜んで手放さない!
・人の話し声はちゃんと聞こえる。全体的にミュートをかけた感じ!
※その他のレビューはこちら
参考価格:5,677円(税込) ※楽天市場5月現在価格
3M X1Aイヤーマフ
こちらも3Mのイヤーマフです。機能面だけでなく、デザイン性にもこだわった商品です。シリーズの中でも最軽量とされ、長時間使用に向いています。
- 重さ:184g
- 遮音値:22db
・長時間使用でも熱がこもらない!
・耳の周りにピッタリ密着する!
・ずっと付けていられる快適さ!
※その他レビューはこちら
参考価格:3,980円(税込) ※楽天市場5月現在価格
Mpow正規品イヤーマフ
イヤークッションの弾力性や柔軟性は抜群。イヤーカップは360°回転するので、頭や耳の大きさに合わせて調整することができます。聴覚過敏の子どもたちだけでなく、仕事や勉強などにも最適で愛用している人もおり、その遮音率値の高さにも注目です。
- 重さ:238g
- 遮音値:36db
・作りはとてもしっかりしていてよかった!
・使い心地はいいようで、子どもが嫌がることなく使っている!
・コスパ最高で役立ってます!
※その他のレビューはこちら
参考価格:3,500円(税込) ※楽天市場5月現在価格
改良版収納袋付きイヤーマフ
収納袋も付属したイヤーマフです。対象年齢は2〜15歳で幅広い年齢で使用することができます。カラーもピンク、ブルー、グリーンの3色と選択の幅も広いです。
- 重さ:190g
- 遮音値:26db
・勉強も集中して取り組める!
・嫌な音だけ聞こえにくくなるので不思議!
・子ども自ら着けた!着け心地はいいのかも!
※その他レビューはこちらから
参考価格:1,980円(税込) ※楽天市場5月現在価格
まとめ
- イヤーマフは周囲の雑音や不快に感じる音から耳を保護してくれるお助けグッズ!
- 音の大きさや圧はデシベル(db)で表され、イヤーマフにも遮音値がついている!
- イヤーマフは付けていることの安心感や生活の質の向上といった、遮音以外のメリットも!
- 周囲への不注意、他人からの目などデメリットに感じる部分もある!
- 周囲へ聴覚過敏があることを知らせるために、聴覚過敏シールを活用しよう!
- イヤーマフも商品はさまざま!レビューなどを参考にして購入を検討してみよう!
発達障害とイヤーマフの関係、オススメするイヤーマフを5つ紹介しました。
私たちにとって、「音」は周囲の状況を察知したり、他人を感じることのできる大切な要素です。
聴覚過敏で日々生きづらさを感じている子どもには、なんとか「音」をマイナスな要素として感じるものではなく、プラスな要素として感じ取れるようにしてあげたいですよね。
そのためにも、今回紹介したイヤーマフが聴覚過敏の子どもの助けになれればと願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。