みなさんこんにちは!今日も知って役立つ情報を皆さんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害 カサンドラ」です。

パートナーはもしかして発達障害ではないかと思っているあなたが、相手との関係が築けずに苦しんでいたら…。
あなたはカサンドラ症候群かもしれません。

理解してくれる人がいなくて孤立して体調まで崩していたら、こんなに苦しいことはありません!

今の状況から抜け出して人生に希望を取り戻しましょう。

発達障害と関係ある?カサンドラ症候群とは

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橋口
『カサンドラ症候群』…。初めて耳にする方も多いのではないでしょうか。

それではまず、カサンドラ症候群について説明していきます。

カサンドラ症候群とは

発達障害、主に自閉スペクトラム症(ASD)のパートナーとの基本的なコミュニケーションがとれずに心と体に不調がでている状態のことです。

他の人とは普通に分かりあえるのに、パートナーとはそれが出来ずに絶望してしまいます。

関係性としてはパートナーである場合が多いですが、他の立場でもカサンドラ症候群になることもあります。家族・友人・職場での関係など、身近な立場の人は誰でもおこりうる状態です。

期待していた関係が築けず分かってくれる人もいなくて追い込まれ、不安、自信喪失により抑うつ症状が出てきます。

「カサンドラ症候群」というのはそんな状態を表す言葉で、医学的な正式名ではありません。

カサンドラ症候群

カサンドラ症候群(カサンドラしょうこうぐん、英 Cassandra affectivedisorder)、カサンドラ情動剥奪障害(カサンドラじょうどうはくだつしょうがい、英 Cassandra affective deprivation disorder)」とは、アスペルガー症候群の夫または妻(あるいはパートナー)と情緒的な相互関係が築けないために配偶者やパートナーに生じる、身体的・精神的症状を表す言葉である。

「カサンドラ症候群」ウィキペディア


カサンドラ症候群がどのような状態なのか分かりやすく説明している動画です。
(本題は1:20から)
ADD…注意欠陥障害
尊大型・大仰型…強引に主張を押し通せば通用すると考えているタイプ


発達障害のお子さんにストレスを感じている方の対処法をまとめた記事はこちらです。

「分かって欲しい!」を捨てた方が上手くいくことも

「今はコミュニケーションが上手くいっていないけれど、以前はこんなことはなかった…!」そう思う方もいらっしゃるかもしれません。

コミュニケーションはタイミングも大切なので、上手くいくとき、いかないときが出てくるのは当然です。これは相手が誰であれ言えることですよね。

しかし、分かり合えないのが発達障害のせいなら改善することは難しいでしょう。

発達障害、特に自閉スペクトラム症(ASD)の代表的な特性は相手の気持ちや立場を考えるのが苦手ということです。悪気はないけれどもわからないのです。

さきほども紹介した通り、カサンドラ症候群は「相手と期待していた関係が築けず、分かってくれる人もいない」ことによって追い込まれ、不安、自信喪失により抑うつ症状が出てくるものです。

周囲の人に「分かって欲しい」という気持ちを手放した方が、あなた自身がラクかもしれません。

本人は困っていない

相手の気持ちを察したり合わせたりすることができないASDさん。
あなたが困っていても気づいていませんし、伝えても理解することがなかなかできません。

意思の疎通が出来なくてあなたが困っていても、本人は困っていない可能性が高いでしょう。

この場合、相手に変化を求めることは出来ません。

ポイント

分かって欲しいと思っても、分からないのがこの障害の特徴なのです。

https://twitter.com/sakurako_iroha/status/1271404643214675969

外ではちゃんとしている

パートナーが発達障害との診断を受けている場合は、二人で診療を受けることが出来るかもしれません。

しかし大人になるまで見過ごされて仕事を持って社会参加している場合は、「ちょっと変わった人」という程度でしかありません。

あなたの困りごとを理解してくれる人は少ないでしょう。

パートナーの家族

特に相手のご家族からは自分の不調を相手のせいにしているように映るかもしれません。
子どもの頃から一緒に過ごしてきた人からすると彼・彼女は何もおかしくないのです。

これではあなたが責められるばかりになってしまう可能性も…。

相手のご家族からの理解を得るのは特に難しいでしょう。

抜け出すための行動は4つ

周囲の人に理解を求めることをやめた今、苦しい状況から抜け出すためにできることは次の4つです。

  1. 心療内科に行く
  2. パートナーとの接点を減らす
  3. 同じ悩みを持つ人と話をする
  4. 外に活動の場を作る

元気の出ないあなたがすぐに行動するのは難しいかもしれません。
そんな時はできることから順番にひとつずつ行動してください。

いつもと違う行動を起こすことで違う未来に向かいはじめます。

1.心療内科に行く

今すでに体調を崩されているのであれば、少しでも元気を取り戻すことが先決です。

元気が出なければ頑張れません。

カサンドラ症候群という病名が無いので、実際に現れている症状について治療を受けることになります。

大阪府内の心療内科・クリニックが口コミとともに紹介されています。
大阪府の心療内科の病院口コミ・評判

病院での注意点

実際の身体や心の不調についてのみ伝えるよう気を付けてください。
どのようなことに困っているか聞かれたときに、今の状況について伝えるといいでしょう。

自分はカサンドラ症候群である、パートナーが発達障害の可能性があるなどと言ってはいけません。

診察する前から自分で決めつけて、「この不調はパートナーのせいです」と言っているように受け取られかねないからです。

「カサンドラ症候群」という言葉は病名ではありません。
認知度も低く、医師の中には否定的な見方をしている人がいるかもしれないのです。

ポイント

カサンドラ症候群という言葉は言わない
・診断が出ていないパートナーを発達障害と言わない

2.パートナーとの接点を減らす

不調を抱えたあなたが相手との関係づくりに挑むのは難しいでしょう。
パートナーとの接点を必要最低限にとどめ、期待をしないようにしていきます。

パートナーとの接し方

パートナーの気持ちが分からない、こちらの気持ちを分かってくれない。
このように感じている場合、接点を必要最低限にしましょう。

タイプにもよりますが、お子さんと同じ特徴が見られたからと言って同じような接し方では関係はこじれてしまいます。

相手は大人なのでプライドがあるからです。

これまでの生活から少しでもうまくやり取りできたことがあったら、上手に利用しながら生活していきましょう。

あなたが負担にならないよう、相手とも最低限必要なやり取りができるようなポイントを見つけてください。

一つも見つからないなら関わらなくてもいいんです。

こちらのサイトでは医師が提案する対応例が紹介されています。
カサンドラ症候群?大西クリニック

相手を変えようとしない

パートナーがASDだとしたら、それは治療できるものではありません。
そして、大人になるまで今のペースで生きてきたパートナーを変えることは出来ません。

話し合いで歩み寄ることのできないのがASDさんの特徴です。
本人が困っていないのでなおさら改善は期待できません。

あなたの対応の仕方で改善することがあるかもしれませんが、それをするのはあなたが元気になって協力者が現れてからです。

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都築
まずはあなたの元気を少しでもとり戻しましょう。

3.同じ悩みを持つ人と話をする

家庭の中での問題なのでなかなか表面化しません。
しかし悩みを抱えている人は多いと思われます。

理解者も少ないこの問題を一人で抱えているのはとても苦しいですね。

同じ悩みを持つ人の話を聞いたり、自分の問題を聞いてもらったりすることで少しは気持ちが軽くなるでしょう。

※同じ悩みを持つ人との自助グループ(関西)
アスペルガーを配偶者に持つ人の自助グループ~にじいろ~カサンドラ症候群で悩む方へ

※夫のアスペルガーに苦しむ女性の掲示板です
『パパはアスペルガー』付属掲示板!/配偶者の会♪井戸端掲示板

障害者支援センターでは、障害者の家族も相談できるところがあります。
カサンドラ症候群についての情報も持っているので、支援センターへ相談してみるのもいいでしょう。

大阪府 発達障がい者支援センター「アクトおおさか」
大阪府発達障がい者支援センター アクトおおさか – 社会福祉法人北摂杉の子会 (suginokokai.com)

大阪市 発達障害者支援センター「エルムおおさか」
HOME|大阪市発達障がい者支援センター エルムおおさか (elmosaka.org)

全国区で探すならこちら
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4.外に活動の場をつくる

自分の世界を家庭の中だけにとどめないで、家の外に活動の場を作りましょう。あなたがこれまで分かりあえていた人たちがいる外の世界です。

短い時間でお仕事をしてもいいですし、ボランティア活動もいいでしょう。お子さんの学校の活動に参加するのも良いかもしれません。

もし合わないと感じたら、そこから離れていってもいいんです。

ただし、人との交流に自信を無くしてしまっているのなら無理に飛び込まなくても大丈夫です。人との交流がなくても、近くの公園や図書館に通ってみるだけでもいいですね。

誰かと話をする

話の通じる相手との会話はあなたに自信を取り戻してくれます。

もし会話をすることにハードルの高さを感じているなら、特別に長く会話を交わす必要はありません。

たとえばスーパーに買い物に行ったときの会話です。

  • レジ袋を持っているか聞かれたら声に出して「あります」と言ってみる。
  • 探している商品がどこにあるか聞いてみる。
  • 見つかったら「ありがとう」という。
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都築
これも立派なコミュニケーション。
これなら言えそうですね!

原因が違ったら

あなたの不調がもしカサンドラ症候群でなかったら。
原因は違うところにあります。

正式な病名でない「カサンドラ症候群」という診断が出ることはありません。しかし、症状に沿った診断は出るでしょう。

カサンドラ症候群なのかどうなのかということよりも、あなたが元気になることが大事なのです。

心と体に不調が出ていて苦しい現状に変わりはありません。病院で症状を診てもらいしっかり治していきましょう。

まとめ 

カサンドラ症候群で苦しんでいるあなたがとる行動は4つでしたね。

  1. 心療内科に行く
  2. パートナーとの接点を減らす
  3. 同じ悩みを持つ人と話をする
  4. 外に活動の場を作る

あなたは悪くありません。
でもパートナーも悪くないのです。

誰かを責めても解決しない問題は、自分から今とは違う行動を起こすことで少しずつでも改善していきましょう。

あなたの苦しみが少しでも減ることを祈っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。