皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害辛い」についてです。

発達障害の子どもたちはどんなことに辛さを感じているのでしょう。しかし発達障害と一口に言ってもそれぞれ辛いと感じる内容は人それぞれ異なります。この記事ではASDやADHDなどの発達障害を持った子どもがどんなことに辛さを感じてしまうのかをまとめました。

この記事を読んでいるみなさんも、自分がもし発達障害だったらどんなことが辛いのか、どうすれば辛くなくなるのか考えてみてください。そうして理解・共感することで対応の仕方もわかってくるのではないでしょうか。

発達障害の子が「辛い」と感じることとは?

発達障害の種類

まず発達障害の特性についてはざっと特徴を挙げると以下のようになります。

  • ASD

自閉スペクトラム症とも言われます。コミュニケーションに難が出やすく、他人に興味関心がないもしくは多弁でおしゃべり好きという特徴があります。また同じことを繰り返されること(ルーティン)に心地よさを感じるようです。こだわりの強さがある子や感覚過敏の子が多いことも挙げられます。

  • ADHD

動き回って落ち着きがない(多動・衝動性)、片付けや整理・ものを管理することが苦手で忘れ物をよくしてしまう(不注意)と言った特性があります。空気が読めないことで人間関係に溝を生んでしまうこともつながります。身なりを気にしないので周りの子から不衛生だと思われてしまいかねません。

  • LD(学習障害)/SLD(限局性学習症)

日常生活は問題なく送れているのに勉強などの学び方には難しさを抱えてしまう障害です。「読み」「書き」「計算」などその子によって異なります。

発達障害の種類については以下の記事に詳しく書かれていますのでお読みください。

子どもたちの気持ち

これらを踏まえた上で発達障害の子どもたちはこのような気持ちを抱えてしまいます。

・自分に自信がない

・自分が他の子とは違うと感じる

・周りの状況がわからない

・自分の気持ちをわかってもらえない

・生きづらい

発達障害は症状だけで苦しいものです。しかし目には見えないからと理解されづらかったり配慮されづらかったり発見が送れてしまったりとより一層苦しいことが多いものです。

正しく療育されないと

発達障害が正しく療育されず発達障害を放っておかれると、コミュニケーションが取れず集団から孤立した状態になってしまいます。そして発達障害の理解がない周りの子どもたちからいじめを受けてしまうことも。

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都築
「変わっている」「ふしぎちゃん」そう言われやすいのが発達障害の特性を持った子どもたちなのです。

自己肯定感が育たずに大人になってしまうと、仕事や生活面でも支障が出てきてしまいます。大人になってからもコミュニケーションがうまく取れなかったり自分の特性を知ることができずにさらに「生きづらさ」を抱えてしまいます。

二次障害にもつながります

発達障害の辛さをずっと抱え続けていると、「二次障害」に発展してしまう可能性があります。二次障害について詳しく書かれた記事もありますのでご覧ください。

こちらの記事にも書かれてある通り「二次障害」とは「内在化障害」と呼ばれるうつ病・社会不安障害・適応障害といった精神疾患や、「外在化障害」と呼ばれる暴言・暴力・反抗的な態度のことです。

これらになってしまうと、発達障害の治療より先に疾患や状態の治療を行う必要が出てきてしまい、さらに辛い症状と戦わねばなりません。

認知行動療法や投薬治療で改善することはできますが、残念なことに精神疾患などは一度かかると治るのにかなり長い時間がかかると言われています。再発も起こしやすく、常に疾患と向き合わねばなりません。

この方の声にもあるとおり、二次障害は辛いものです。

そうならないためにも、発達障害の辛さを和らげて、二次障害を起こさせないようにしましょう。

どうしたら辛くなくなるのか

どうしたら辛くならないか、すぐにでもできるその効果的な方法をご紹介します。

・スケジュールを見える化する

・褒めて自信をつけさせる

・共感と理解を得る

・静かで穏やかな環境を提供する

順番に説明していきます。

スケジュールを見える化する

スケジュールや「やることリスト」を紙に書くなどしてわかりやすくし、それを実行しましょう。

発達障害の子は何をやっていいのかパニックになりやすく、それが大きなストレスに感じてしまったり癇癪を起こす原因になることもあります。わかりやすいようにやり終わったことにチェックを打つなど、「見える化」していきましょう。

褒めて自信をつけさせる

親が褒めてあげたり、子どもが自分で自分を褒められるようになりましょう

発達障害の子は周りの環境から褒められることが少なくなってしまい「自分はできないんだ」と自信を無くしがちなものです。特に親からできないことを叱られる傾向があり、それが子どもの自己肯定感を下げてしまいます。

親が自分の子どもの自信を無くさせてはいけません。どんな小さなことでも褒めてあげてみましょう。自信がなくなって何もいいことはありません。

共感と理解を得る

その子のやりやすい方法を周りに理解してもらい共感を得られるようにしましょう

発達障害のうち特にASDはこだわりが強く、一つのやり方にこだわったり、他のやり方になると混乱したりする傾向があります。そのような発達障害の特性を理解してあげるのも大切です。

障害はその子によって特性も様々ですし、その子にあったやりやすい方法も様々です。周りと少し違ったやり方でも容認してあげて、周りの人は理解し共感してあげましょう。

静かで穏やかな環境を提供する

発達障害は音が大きく聞こえすぎてしまったり、ものがたくさん見えすぎてわけがわからなくなってしまうなど、見たり聞いたりすることが得意すぎて逆に辛くなってしまうことがあります。それを感覚過敏と言います。

そんな辛い状況の時は静かで落ち着ける場所に移動させてあげましょう。

穏やかな音楽を聴かせるのも効果があるでしょう。そこで「脳科学者が選んだやさしい気持ちになりたい時に聞く心がホッとするCDブック」をご紹介します。

著者出版社出版年価格
中野信子アスコム2016年1320円
こんな声が届いています

・どれも心温まる素敵な曲ばかりです。
・どれも心温まる素敵な曲ばかりです。
・ピアノの音をあえて表現するなら、「まあるい音」とでもいう感じで、やさしい気持ちになる・聞くと心がホッとするというのはあっているな~と思いました

評価を見てみるとピアノの心地よい曲がとてもいいという声が多かったです。気持ちを落ち着かせるために音楽を使うというのもいいかもしれませんね。

他にも大人ができること

もっと親にできることはないのかと考えている方向けに、以下の動画も見つけました。大切な事と絶対やっちゃダメな事を解説しています。とてもわかりやすい動画ですので、よろしければご覧ください。

もっと大人ができること「合理的配慮」

発達障害は集団での生きづらさや馴染みづらさを抱えてしまうことが多いもの。そんな中で大人ができるもう一つの方法が「合理的配慮」に従った支援です。これは障害者の権利に関する条約に定められています。

合理的配慮

障害者が他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないものをいう。

文部科学省公式HP 障害者の権利に関する条約 第二条 定義

つまり環境に合わせるために必要な工夫を施すことです。

視力が弱い子どもは眼鏡をつけることが許されていますよね?眼鏡がない子は席を前の方にしてくれます。足が悪い子には、車椅子を使うことが許されていますし、その子は階段ではなくスロープを使いますよね?

このように、その子の障害にあった配慮が求められるのです。

発達障害の子の配慮としては、授業時はパソコンやタブレット端末の使用を許可されたり、集団から遠ざけて保健室や個室などでの心身を落ち着かせることが挙げられます。

合理的配慮を受けるには、その環境を管理している人……例えば学校の先生や自治体の長に申請をする必要がありますので、必要があれば相談してみてくださいね。

一人で抱え込まず、支援施設に相談するのもいいかもしれません。以下のツイッターのよう前向きな意見や正しい方法を教えてくれるかもしれませんよ。

まとめ

今回は発達障害の子にとってどんな辛さがあるのか、その辛さを解消するにはどうすればいいかを一緒に考えていきました。

  • 発達障害児が「辛い」と感じること
  • 精神疾患などの二次障害にもつながってしまう
  • どうしたら辛くなくなるのか
  • もっと大人ができる「合理的配慮」

前述しましたが、発達障害はそれだけで苦しいのに目には見えないからと配慮されづらかったり発見されづらかったりと苦しいことが多いものです。

この記事が、発達障害で苦しんでいるお子さんとそのお母さんお父さんに届き、辛さを和らげることができたら幸いです。

お読みいただきありがとうございました。