皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!
今回のキーワードは「発達障害 視覚優位」についてです。

発達障害のみられるお子さんの中には、標準よりも敏感な感覚を持っている子が多いようです。
その中で、今回は「視覚優位」の傾向にあるお子さんの特性についてお伝えしようと思います。

視覚優位について理解したうえで、現在抱えている課題解決へ向けて、ぜひ試してほしいものがあります。
それはスマホの活用です。

これまでとは違ったアプローチをすれば、かかえる課題の見え方がガラッと変わりますよ!

視覚優位とは?理解することが課題解決への第一歩!

「視覚優位」を活かした課題解決のために、まずはどのようなものか理解しましよう。そのうえで解決方法を考案・実践した方がスムーズに進みます。

視覚優位をネガティブに捉えるのではなく、個性に合った伝え方を知りましょう。

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橋口
お子さん自身のストレス軽減にも役立ちます!

視覚優位とは

視覚優位とは、視覚からの情報を読み取って理解するのが得意な性質のことです。

視界から入る情報に敏感で感性も高く、頭の中では映像で思考しています。

優位性は視覚以外に「聴覚優位」、「身体感覚優位」があります。程度の差はあれど、皆いずれかの感覚が優位であると言われています。

例えば「海」をイメージしてみてください。

  • 青い海や船など映像をイメージするなら「視覚優位」
  • 波の音や海鳥の鳴き声をイメージするなら「聴覚優位」
  • 波や砂の感触をイメージするようなら「身体感覚優位」

と言えるでしょう。あなたはどの感覚が優位でしたか?

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小野田
このように、優位性がみられること自体は発達障害とは関係ありません。
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都築
それぞれの個性と言えそうですね!

ただし、発達障害のある人には優位性の偏りが強くみられることがあります。それゆえ、敏感に不要な情報まで拾ってしまい、混乱することもあります。

▼こちらのYouTube動画では、各優位性について分かりやすく解説されています。

※勝間和代が徹底的にマニアックな話をするYouTube

図や文字で表示すると理解が早い

発達障害のあるお子さんに視覚優位がみられるなら、お子さんの困難を理解し、適切に助けることができます。
情報を伝えるときに視覚的に伝えることを意識すると効果的ですよ。

言葉で言っても理解するのが難しい視覚優位さん。
言葉で伝えてなかなか覚えないのは、努力不足なのではありません。

「何回言ったら分かるの?!」
は酷ですね。

言って分からないからと言って、理解力が無いということではないのです。

絵や写真、文字や動画で示すと理解しやすくなります。
また、実際に大人が見本を見せてあげるとわかりやすいでしょう。

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橋口
お子さんに覚えて欲しいことがあったら、一緒に体験しながら教えていくのが向いていますね。

ストレス解消もできる

視覚優位のお子さんは、お絵かきや折り紙の好きな子が多いようです。

言葉で伝えるのが苦手なかわりに、絵や工作など創作での表現が得意です。

創作活動によって自身の内的世界の表現ができ、不安や不快な気持ちが解消されて心が安定する効果が得られます。(カタルシス効果)
お子さんの気持ちをうまく言葉にしてあげられると、より効果が期待できます。

積み木やブロックにも同じような効果があります。
お子さんが何か創作に熱中していたら、ぜひ応援してあげてください。

中には、目を見張るような素晴らしい作品を作り上げるお子さんもいます。

「得意」な部分を見つけて伸ばしてあげましょう。

▼視覚優位の方では、色彩感覚も異なることがあります。こちらの記事で紹介していますので、気になる方はご覧ください。

視覚情報をキャッチし把握するのが得意|伝え方を工夫しよう

視覚優位さんは視覚情報をキャッチし把握するのが得意だということをお伝えしました。その個性に合わせて伝え方を工夫すれば、日常の困っていることを解決するきっかけになります。

日常生活で、

  • 「危ない」「やめて!」など、いつも叫ぶように起こっている
  • 同じ小言を何度も繰り返している

このような状況で悩んでいる親御さんはいませんか?上記のような聴覚情報で伝わらない場合、「見える化」すれば伝わりやすくなります。

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都築
今までの伝わらなかったことが嘘のように感じられるかもしれません。

この記事では、以下の3つの工夫をおススメします。

視覚優位さんへの伝え方の工夫

・目に見える形で伝える
・事前に準備する
・繰り返してルーチン化したい情報を「見える化」する

絵やメモで伝えよう

視覚優位のお子さんは、視覚から情報を与えると理解が早いです。
手順を教えようと思ったら、絵カードや動画、メモに書いて見せるのが良いでしょう。

情報はできるだけポイントを絞り、余計な情報が入らないようにすると効果的です。

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橋口
絵で伝えると言っても、絵やイラストは上手く描けないし苦手です…
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小野田
大丈夫!
余計な情報がない分、その方がいいくらいだよ!

視界には伝えたいことだけをシンプルに示してあげましょう。人のイラストは棒人間、短い言葉を添える、といった形で充分伝わります。

視覚優位だからといって、視界に入った情報の全てを上手に取捨選択できるわけではないのです。むしろ、他の人が気づかない情報まで拾ってしまい混乱することもあります。

絵やメモで伝える時のポイント

無理に上手く描こうとするのではなく、「シンプルに!」

朝の支度や学校での決まり事を、図で示して順番にたどっていけるようにするのもいいですね。
本人も安心して、自信をもって進めることができるようになります。

準備をしておけばいつでも使える

決まり事を指示するメモや絵カードなどは、事前に用意しておくといいでしょう。

よく使うものが決まっていれば、だんだんと習慣になっていきます。

このとき大事なのは、大人の希望を優先するのではなく、子どもが進んで取り組みたいと思う内容からスタートすることです。

絵カードが出てくると楽しい気持ちになると感じればしめたもの。
さらに、ハードルが低ければ次々と抵抗なく受け入れていけるでしょう。

メモやカードの量を多くし過ぎるのは問題です。

作るのに手間暇がかかり、作り終えたところで満足してしまいます。
いざ使おうと思ってもすぐに目的のカードが見つからないと、結局使えず習慣にならないでしょう。

お子さんの様子を見ながら、そして少しずつ試しながら必要なものを厳選して挑戦してみてください。

繰り返すことでルーチン化できる

発達障害のあるお子さんで、特にASD傾向のある場合、ルーチンをこなすのが得意な子が多いです。
そして、決まっていることを繰り返すことは安心につながります。

進学や進級など、新しい場所での習慣をつけていくときにも図やメモで流れを示してあげましょう。

臨機応変に対応するのが苦手なお子さんの場合、このルーチン化を増やしていくことで、できることが増えていきます。少しずつ、対応していけるようになるでしょう。

スマホを利用しよう

スマホやタブレットでは、絵、写真、文字などを簡単に表示でき、追加や削除などの整理も簡単です。
今までのように絵カードを作ったり管理するのにくたびれてしまうことがなくなるので、手軽に試すことができます。

工作が苦手でも大丈夫

さっそく手作りでカードを作ろう!と思っても、工作の苦手な人にはハードルが高いかもしれませんね。
作るのにも時間がかかるし、せっかく作ってもお子さんが気に入らなかったりすることもあります。

作るのに力をかけ過ぎて、出来上がって満足という人も少なくないでしょう。
そこで、お勧めするのはスマホ(タブレット)です。

動作の分かりやすい写真や、お気に入りのキャラクターをストックしておくだけです。
シーンに合わせてグループ分けをしておくと取り出しやすいですね。

数が増えていってもかさばらず、追加・削除が簡単です。

視覚優位さんに照準を合わせた便利なアプリもあるので、ぜひ試してみてください。

アプリの紹介

おすすめアプリをご紹介します。
気になるものがあれば、まずはダウンロードして試してみてください。

えこみゅ

気持ちを伝える絵カードです。
発語の苦手なお子さんにも重宝しているようです。
オリジナルの絵カードに音声も登録できて楽しめますよ。

えこみゅ
無料
(2021.01.05時点)
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やることカード

スケジュールを順序だてて取り組めるようにした絵カードアプリです。
各項目に時刻を設定しておくことができ、「やること」ができたらポイントがゲットできるのでお子さんのやる気もアップしますね。

やることカード
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はみがき勇者

視覚優位を利用して、歯磨きを楽しく習慣にするアプリもあります。

自分の顔をカメラで観ながら歯磨きをすることで、モンスターを倒していきます。
色々な角度で磨かないと強いモンスターは倒せません。
楽しみながらあっという間に歯磨きが終わりますよ!

はみがき勇者
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注意すること

これまでご紹介してきた方法を試す時に、注意していただきたいポイントをお伝えしておきます。以下の2つです。

注意すべきポイント

・大人の都合優先はダメ
・子どものための環境を作る

大人の都合優先ではダメ

いままで苦労していた項目からすぐにでもやらせたい!
と考える気持ちはわかります。

しかし、取り組みやすいものを少しずつ始めた方が受け入れやすいでしょう。

無理をさせて拒否反応が出てしまってからでは、修復するのが難しくなってしまいます。

まずは、お子さんにとって楽しいこと2~3項目から始めてみましょう。

できた!
分かった!
という経験を何度か繰り返し、様子を見ながら増やしていきます。

増やしすぎてしまうと、お子さんも混乱しますが、大人も混乱してしまいますよ!
必要な場面ですぐに取り出せず、整理がつかなくなってしまうからです。

お子さんのペースに合わせて、多くなり過ぎない程度で試してください。

子どものための環境を作る

子どもがポジティブに取り組みたいと思う環境を作りましょう。

もし上手くいかなくても、叱ったり大人が不機嫌になったりしてはいけません。

焦ってしまう気持ちはだれにでもあると思いますが、上手くいかないのはお子さんの努力不足のせいではないのです。
上手くいくといいことがある、という経験を増やしていくことを意識してください。

できないことで繰り返し怒られていると、二次障害を引き起こしてしまいます。

▼こちらは言語聴覚士と理学療法士のご夫婦が運営しているYouTubeチャンネルです。
子どもの発達や発達障害について、とても分かりやすく解説してくれます。

※こども発達LABO.

まとめ

「視覚優位」はお子さんの理解や表現のポジティブな部分を示していると言うことが分かっていただけましたか?

決してネガティブな言葉ではありませんね。

  • 視覚で情報を受け取り、理解するのが得意
  • 頭の中では映像で思考することができる
  • 視覚的な表現が得意

時には余分な情報に混乱する時もあります。

そんなときも、お子さんの状況を理解してあげられるのはそばにいるあなたです。
視界に入る情報をシンプルに整理してあげるだけでグッと落ち着きますよ。

スマホを上手に利用して、お子さんの「できる!」を増やしてあげましょう。