皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害の原因は食べ物?」についてです。
発達障害を抱える子供さんを育てていると、初めは、誰しもが原因を考えてしまうものですよね。
何故、食事が原因と言われているのか、食事内容を変えるとどうなるのか、今回は、そんな疑問を調べてみました。
皆さんのお役に立つことができれば幸いです。
目次
発達障害の原因に食べ物が影響している可能性もある
一概にないとは言い切れないのが現状です。最近では、他国でも研究が進められており、食事内容の大切さも発表されておりますね。
食事が原因と言われる理由
どんな説があるのか調べてみました。
- 妊娠中の偏った食生活
- 食品添加物
- 食品内の農薬残留
- 発達の段階で栄養素の不足
近年痩せている女性が増えていますが、妊娠中であっても、摂取する栄養量が変わらないことが問題視されています。
妊娠中に赤ちゃんに必要な栄養が行き渡らない状態が、その後の発達に影響を与える可能性があると言われています。
色々と問題として取り上げられることの多い食品添加物ですが、発達障害にも影響があると各国の研究で示唆されているようです。
着色料や保存料が多動に影響がある説や自閉症の方の腸内環境を研究した発表もありますね。
今後の研究発表も目が離せないところです。
日本国内で使用されている農薬は、注意欠陥・多動性障害や自閉症に影響があると言わられている物があります。
近年、他国では使用が禁止されてきていますが、日本ではまだ使用禁止となっていない物があるようです。
食事内容の偏りによって、必要な栄養素が摂取できない方達が増えているようです。その偏りが脳の発達に影響が出ている説もあります。
そもそもの発達障害の原因
生まれもった脳に何らかの偏りがあり、脳の働き方に特徴がみられる障害です。大きな原因としては、遺伝的要因と環境的要因があります。
発達障害の原因の詳しい記事がありますのでご紹介します。
色々な要因の中で食事は環境的要因の一つとなっています。食事内容は、身体を作る一番大事な部分になりますね。
障害がある・なしに関わらず、大事な身体のために食事内容は意識したいところです。
発達に影響する不足しがちな栄養素3つとは
現代の食生活の乱れは、色々な問題があると指摘されているのは事実です。必要な栄養が不足することが発達にどのように影響するのか。
まず、発達障害の症状と栄養不足がどのように関係してくるのか調べてみました。
発達障害の症状
発達障害の種類とその主な症状の説明をしていきます。
主な症状
•社会でのコミュニケーションや人との関わりに難しさがある
•限定された行動、興味、反復行動
•感覚に関する過敏性や鈍感性
主な症状
•不注意(集中力がない)
•多動性(じっとしていられない)
•衝動性(思いつくと行動してしまう)
主な症状
全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」ことが難しい
他にもチック症や吃音も発達障害の中に含まれます。
五大栄養素&不足しやすい栄養素3つとは
まず、栄養は身体の基礎となる五大栄養素達の紹介します。身体の土台ですので、しっかりと覚えておきたいところです。
炭水化物
タンパク質
ビタミン
ミネラル
脂質
これらの五大栄養素達の土台をしっかりさせることが大事です。でないと、必要な栄養が身体に行き届かず、発達に影響が出てくるのです。
特に五大栄養素達のうち、現代の人達が不足しやすいと話題にあがるのが、鉄分(ミネラル)、ビタミン類、DHAの3つです。
これら栄養素達は、子供の発達に大事な役割を担っているのです。どんな影響が出るのでしょうか。
鉄分が足りなくなると、血液中の酸素が身体に行き届かず、疲れやすくなり、それが集中力や理解力が低下し、学力に影響がでます。
ビタミンB群が足りなくなると、疲れが慢性的になりやすく、肩凝りにも繋がります。
また、脳の神経伝達物質達の合成に関わっており、足りなくなると脳の発達状態にも影響が出てきます。
脳の神経伝達物質の種類
- GABA(情緒の安定)
- ドーパミン(活発さ)
- ノルアドレナリン(判断能力や意欲)
- セロトニン(幸福感)
- メラトニン(睡眠の調節)
DHA が足りなくなると、血がドロドロ状態になりやすく、中性脂肪や悪玉コレステロールが上昇しやすくなります。
他にもうつ症状やアレルギーを引き起こす一因や知能の発達にも影響があるようです。
発達障害は食べ物によって症状を改善する可能性もある
必要な栄養素達が足りない状態が、脳の発達に影響するならば、栄養素達を補うことで改善する可能性も考えられますよね。
改善例
- 睡眠サイクルの改善
- うつ症状の改善
- 情緒の安定
- 集中力や記憶力の改善
大きな改善の例をお伝えしました。ただ、個人差もあります。効果を感じにくい場合もありますので、過度の期待はやめておきましょう。
必要な栄養素を含む食材の紹介
栄養不足の現状や栄養素達の必要性をお伝えしましたが、次にそれらの栄養素達がどんな食材に含まれているのか見ていきましょう。
鉄分
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。吸収率はヘム鉄の方が高いようですが、両方をバランス良く摂取することがおすすめです。
ヘム鉄は魚類や肉類に含まれ、非ヘム鉄は野菜などに含まれております。鉄分の吸収率は、ヘム鉄が10〜20%、非ヘム鉄が2〜5%です。
鉄分の摂取の注意点が、鉄分は亜鉛や銅と同時の摂取でバランスを保っていますので、鉄分だけ過剰に摂らないようにして下さいね。
豚レバー 100g当たり 13mg
アサリ水煮缶 40g当たり 15.1mg
カツオ刺身 100g当たり 1.9mg
ビタミンB群
ビタミンB群には種類が複数あります。そのうちの一つだけを摂取するだけでは効果が出にくいのが特徴で、まとめて複合して摂取します。
ビタミンB群の種類:ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンB12、葉酸など
ビタミンB1
•豚ひれ肉 100g当たり1.22mg
•うなぎ(白焼き)100g当たり0.55mg
•玄米100g当たり0.77mg
ビタミンB2
•豚レバー100g当たり3.6mg
•うなぎ(白焼き)100g当たり0.45mg
•納豆40g(1パック)当たり0.22mg
ナイアシン
•カツオ(春獲り、生)100g当たり19.0mg
•豚レバー(生)100g当たり14.0mg
•ピーナッツ(炒り)20g当たり3.4mg
ビタミンB6
•ミナミマグロ 100g当たり(赤身、刺身)1.08mg
•牛レバー100g(生)当たり0.89mg
•さんま100g(刺身)当たり0.51mg
ビタミンB12
•牛レバー100g(生)52.8mg
•あさり水煮缶1/2缶(40g)25.5mg
葉酸
•鶏レバー100g(生)1300μg
•菜の花70g238μg
•枝豆50g(可食部)130μg
参照:オーソモレキュラー栄養医学研究所 栄養素の説明(ビタミンB群)
DHA
DHAは脳を中心に神経組織に含まれており、脳の発達や健康を維持するために必要になる栄養素の一つです。
•大西洋サバ(ノルウェーさば)100g当たり(塩焼き)2.7g
•ブリ刺身100g当たり(厚め7切れ)1.7g
•まいわし2尾分、可食部(塩焼き) 1.5g
•イクラ(サケ)20g当たり(寿司2個分) 0.4g
参照:オーソモレキュラー栄養医学研究所 栄養素の説明(EPA・DHA)
食事改善や腸内環境の話をされている動画をご紹介します。
まとめ
『妊娠中の偏った食生活』、『食品添加物』、『食品内の農薬残留』、『発達の段階で必要となる栄養素達が足りない』と言われている
発達に障害が出てしまうのは、遺伝的要因と環境要因があり、食事は環境的要因に入るが、食事だけが原因だとは言いきるこちはできない
子供の発達に必要性の高い栄養素達が足りないことが発達障害の原因となりえる可能性があるとの研究発表の報告もある
発達障害は食事内容を改善することで、必要となる栄養素達を摂取でき、症状を改善することも期待できる場合がある
不足しやすい栄養素達は『鉄分』、『ビタミンB群』、『DHA』の3つ
栄養素達の摂取は、単体で摂ると吸収されづらいものが多いため、バランスや吸収率を高める食材とセットにする方が良い
発達障害が完治することは現段階では難しくても、食事の改善が症状を和らげる可能性があるのなら、やってみて損にはなりませんね!
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。