皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害とテレビの関係」についてです。
発達障害でなくても、子育てをしていると必ず通ると言っても過言ではない悩みの一つが「テレビ問題」ですよね。
今回は、そんな「テレビ問題」を上手く活用して、悩みを減らすだけでなく家族のコミュニケーションツールに変えるお話です。
少しでも、皆さんのお役に立てると幸いです。
目次
発達障害でもテレビと共存する
今の時代、発達障害あるなしに関わらず、テレビなどのメディアは生活から切り離しにくい存在となっていますよね。
①テレビを有効活用!対話的共有視聴
「対話的共有視聴」でお子さんの言葉数を増やすことをおすすめします。皆さん、「対話的共有視聴」ってご存知ですか?
質問の仕方の例
小さな子どもの場合
- あれはくまさん?うさぎさん?
- 何色かな?
内容の理解が出来る子どもの場合
- どんな内容か教えて?
- 何が好きなの?
対話的共有視聴の効果
- 質問に答えることで、内容の理解が進む
- 色々な言葉を聞き、言葉にすることで言葉数が増える
- テレビの中のやり取りを覚えて、社会性が身につく
テレビには利点がある一方で、情報が一方通行になってしまいがちです。それを質問などでアウトプットする機会を増やしていく方法です。
②テレビの時間制限より楽しもう
私も含め、皆さんが悩む「ルールが守れない問題」なんですが、お子さんが守れないと怒ってしまいませんか?
細かすぎる時間制限は、テレビを途中で終了させられるお子さんにストレスになってしまい、癇癪やヒステリックに繋がってしまいます。
どのタイミングで満足するのかはお子さんによって違いがありますから、お子さんのテレビを見ている状態をよく観察してみてください。
一緒に楽しみながら、満足したところで切り替えてあげると次の行動に移りやすいですね。
③時間の区切りが出来る内容のものにする
家事などで、常にお子さんにつきっきりは難しいのが現実ですよね。そこでおすすめしたいのは30分程で終わるアニメなどです。
家事の合間やちょっとの用事に見ていてもらいたい時もあります。でも子どもに任せるとダラダラと続けてしまうのを防ぐこともできます。
ここで、親子で楽しめるアニメ10選の記事をご紹介します。
④時間の使い方を見直す
テレビやゲームに手が出にくい時間の管理を大人がしてあげることが大事になってきます。特に自由時間が多い休日などは特にですね。
そもそもテレビやゲームに夢中になるのは、自宅にいながら手軽に刺激を受けることができるからです。そう作られているからですね。
大人もコントロールが難しいことは、子どもにはもっと難しいです。特に発達障害児は、刺激に依存しやすい傾向があるので尚のことです。
時間を決めた時に、声掛けでコントロールはできるけれど、中々時間の間隔が掴めないお子さんにおすすめのタイマーをご紹介します。
商品名 | sonic トキ・サポ 時っ感タイマー |
金額 | 2,130円 送料無料 |
概要 | 10cm 色で時間の経過を実感 全3色(ミントブルー ピンク アイボリー) 時間の経過を色で教えてくれる ツマミを回すだけなので、子どもでも使いやすい |
クチコミ | •5歳と3歳の息子に!一目で後どれくらいか分かるので買ってよかった! |
今すぐ使いたいと思われる方にスマホで使えるタイマーアプリをご紹介します。
アプリ名 | ねずみタイマー |
概要 | 食いしん坊のネズミがリンゴをかじっていく表現で、残り時間を分かりやすくしています。 |
クチコミ | •今まで、「何時まで」と時計を見せながら時間の制限をしていましたが、全く守れていなかった子ども達も、このアプリを使い始めてうまくいくようになりストレスが減りました。 |
発達障害の子どもがテレビに夢中になる理由
テレビから離れられない原因の一つに発達障害の特性があります。生まれ持った脳の構造の特徴で依存傾向が強くなります。
発達障害の特性の一つ
共通するのが、過度な集中力です。切り替えができないということは、脳も休憩ができず、集中力が切れたときに寝込むこともあるそうです。
ADHDのお子さんの特性の一つに驚くべき集中力を発揮することがあります。これにハマってしまうと切り替えが難しく、途中で終了できなくなります。
ASDのお子さんも特定されたことにこだわる特性を持っていますが、テレビに当てはまると本人が納得できるまで切り替えができなくなってしまいます。
発達障害のお子さんの中でADHDの特性が目立つ人は脳の構造上が原因でドーパミンが少ない傾向があると指摘されています。
人は、ドーパミンが増えることがやる気や集中力を維持することに繋がります。発達障害の人は、無意識にこれを補う行動にでます。
それが、多動性であったり、刺激を求めるため何かに依存してしまうことに繋がっていくようです。
自己肯定感の低さにより現実逃避
発達障害のお子さんは、日々大きなストレスを抱えて生活をしていることで、人との関わりを避けて過ごしてしまうことがあります。
うまくいかない人間関係の捌け口がテレビやゲームなどに向かってしまうことも多いようですね。
このような理由や原因があるから、上手く切り替えができない状態となってしまうのですね。
テレビは発達にどんな影響があるの?
テレビやゲームなどのメディアには、良くも悪くもお子さんに影響が出ることは間違いないですね。
良くない影響
テレビなどはどうしても一方通行の情報しか入ってきません。伝え方はテレビだけだと分からないのです。教えてあげる大人が必要です。
子どもは、大人や周りの反応をみながら言葉も覚えていきます。テレビを控えたら、驚くほど言葉数が増えたこともあるそうですよ。
乳幼児期のテレビの影響が発達に障害を起こす可能性を米学会が2004年に発表しております。
特にこの時期のお子さんのテレビは短時間にするように心がけたいですね。
乳幼児期へのメディアの視聴がどんな影響が出るのかを日本神経発達改善協会のトレーナーの方が説明して下さっていますのでご紹介します。
近年、子どもの視力低下が問題ともなっていますが、テレビやゲームなどの長時間使用が影響となっているようです。
視力は一度悪くなるとほぼ元には戻りません。眼鏡やコンタクトの使用で生活の困難さは減りますが、出来るなら視力を維持したいですね。
また、現在メディアの利用時間がどれほどなのか総務省が取りまとめてくれていましたので、ご参考に紹介させていただきます。
1 調査目的
本調査研究は、近年のスマートフォンの普及、ソーシャルメディアの利用の拡大といったメディアの利用環境 の変化を踏まえ、国民の情報通信メディアの利用時間と利用時間帯、利用目的及び信頼度等について調査す るため、平成 24 年に始められた。
引用:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書
良い影響
テレビは一方通行でも情報としては、沢山の言葉も覚えることができます。だからこそのおすすめが対話的共有視聴なんです。
世間一般的にどんなことで怒ったり、笑ったりするのかやどんなことがダメなのかを学ぶツールとしてもテレビは活用できます。
社会性を手軽に学べるツールですが、だからこそ見せる内容は選びたいところです。過激な内容は控えたいですね。
親も一緒にテレビとの付き合い方を見直そう
子どもを心配し、制限をしたくなるのは分かります。でも、子どもに制限をかけながら、大人はスマホを触っていませんか?
ドキッ‼︎っとしませんでしたか?私はドキドキしています。
子どもとの良好な関係を築くために、ましてや大人も健康のためにメディアから距離を少し取ることも必要ですよ。
メディアの中で子どもの好きな事を知るきっかけになり、それを大人と共有し違うことに繋がることもあります。
テレビやゲームも親子のコミュニケーションに繋げながら、コントロールしていける力や方法を探してあげてください。
まとめ
今回は発達障害でもテレビと共存していく時代をまとめます。
- テレビは対話的共有視聴をすることで、理解力や言葉数が増えていく
- テレビの視聴時間のルール決めは細かすぎると大人も子どもも大きなストレスになる
- 発達障害の場合は特に、世間一般のルールより、本人にあったルールを考えていこう
- 時間の区切り方が難しい場合は、短時間で終わるアニメなどがおすすめで、テレビに当てている時間を別のことをする時間に割り当てよう
- 発達障害児は、脳の構造上の特徴で、刺激のあるものに依存しやすい傾向があり、また人間関係のストレスによって、依存してしまうことも
- テレビは使い方によって、良い方にも悪い方にも影響がでてくるため、大人が介入したコントロールが必須である
- 子どもだけではなくて、大人も一緒に生活習慣や過ごし方、テレビとの向き合い方を変えていこう
テレビやゲームなどのメディアは、手軽な分、管理が行き届かずに気づけば、長時間の使用になってあることもあります。
大事なお子さんの成長期や時間は、あっと言う間に過ぎ去ってしまいます。テレビは家族関係を良くするツールとして利用したいですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。