皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害とピアノ」についてです。
発達障害を持つお子さんにピアノの習い事が効果的、という話をご存知でしょうか。「もし本当に効果があるなら……」と習わせたいお母さん・お父さんもいらしゃるでしょう。
ですが、実際に習わせるとなると、本当に効果があるかどうかや、教室に迷惑が掛からないかといった心配もつきものですよね。
この記事で、発達障害とピアノの関係、習い事に通う際の注意点を一緒に勉強していきましょう!
目次
発達障害とピアノの関係は?【メリット】
発達障害を持つお子さんの習い事に「ピアノ」が有効だといわれているのは、下記の4つが主な理由のようです。
- 脳への刺激になる
- 「1対1」のスタイルが性質に合っている
- 集中力の向上
- リラックス効果
いずれも、ピアノという楽器の持つ性質が関係していますね。お子さんがピアノを気に入るようであれば、習い事を検討してみるのも良いかもしれません。
ではここから詳しく、それぞれのメリットについて解説していきたいと思います。
できること・できないことの差が大きく開いてしまう障害の総称です。
生まれつき脳の発達に特徴があることで、成長の凹凸が生じるといわれています。
脳への刺激になる
ピアノは手や足、耳など、身体のあちこちの機能を使って演奏する楽器です。そのため、脳への刺激になるといわれているのです。
鍵盤(けんばん)を弾く右手・左手、ペダルを踏む右足を、全部同時に動かして演奏します。そして、目で楽譜や鍵盤を見て、音を耳にします。力強い音は空気を震わせる振動となって、肌も刺激するでしょう。
こうした刺激が脳に良い影響を与えると期待されているのですね。
情報を脳に保ったまま処理を行う「ワーキングメモリ」の強化にもつながるといわれています。
「1対1」のスタイルが性質に合っている
ピアノ教室の形式にもよりますが、先生と生徒の1対1(マンツーマン)で授業が行われるところもあります。
発達障害の特性で「こだわり」や「コミュニケーションの難しさ」を抱えているお子さんの場合、この1対1で授業が進むスタイルは自分のペースを維持しやすいといえるでしょう。
また、大勢の人がいる場所が苦手なケースでも、1対1もしくは少人数の指導であれば習い事に集中しやすくなるのではないでしょうか。
集中力の向上
レッスン中はピアノに真っ直ぐ向き合うことになります。個別指導のスタイルであれば、集中が切れそうになった場合も個人のペースに合わせて休憩するなどの対応を取りやすいでしょう。
無理をせずに適度に集中することで、習い事も続けやすそうですね。
リラックス効果
ピアノの音色には、リラックス効果があるといわれています。
日常生活での不安や困りごとなど、発達障害を持つお子さんは疲れること・悲しいことを溜め込んではいないでしょうか。ピアノと一緒に穏やかな時間を過ごすことで、お子さんの緊張もほぐれるかもしれません。
習う際に注意したいこと
前項では発達障害とピアノの良い面をお伝えしましたが、続いては注意点についてもお話しようと思います。
発達障害を持つお子さんにピアノの習い事を検討する際は、下記の点にも注意して下さい。
- 個別授業か、集団授業か
- 音が苦手ではないか(聴覚過敏)
- ピアノの感触が苦手ではないか(感覚過敏)
- 教室の照明が苦手ではないか(視覚過敏)
多くは事前に見学させてもらうことで確認できると思います。お子さん自身の意見を聞きながら、ピアノを習ってみるかどうか考えてみて下さい。
「個別授業」か「集団授業」か
ピアノ教室の授業スタイルによって、1対1のマンツーマンか、何人かの子供達と一緒になって授業を受けるかは違います。
もし集団授業を取り入れている教室ならば、上述で紹介した「自分のペースを維持しやすい」のメリットはほぼ無くなってしまうでしょう。
この他、教室にお子さんが通うスタイル・先生が自宅に来てくれる家庭教師スタイルなど、お子さんに合った形の教室を探す必要もあるかもしれません。
音が苦手ではないか(聴覚過敏)
ピアノは「音」が重要になる習い事です。常にピアノの音を聴くことになりますので、お子さんがピアノの音が苦手ではないかが大切です。
発達障害のお子さんの場合、特定の音に苦手・苦痛を感じてしまう「聴覚過敏」を抱えていることもあります。事前にお子さんに大丈夫かどうかを聞いてみましょう。
ピアノの感触が苦手ではないか(感覚過敏)
聴覚過敏と同じく、特定の感触が苦手であるケースもあります。ツルツルとした鍵盤の感触、ペダルを踏む足の感触、ピアノの椅子に座った感じなど、お子さんが苦手な環境ではないか確認しておきましょう。
この他、教室によっては絨毯を敷いていたり、スリッパが決まっている可能性もあります。
教室の照明が苦手ではないか(視覚過敏)
光を極度に眩しいと感じる「視覚過敏」を抱えているお子さんの場合は、教室の照明や窓からの光も事前に確認しておきたい部分です。
時間帯によって光の入り具合が変わることもありますので、実際に授業を受ける時間帯に見学してみるのがおすすめです。カーテンを引いてもらえるかどうか聞いてみるのも良いですね。
ピアノ教室の探し方
お子さんがピアノ教室を気に入っても、先生の方で受け入れ態勢ができていないかもしれませんよね。
最後に、ピアノ教室の探し方として、受け入れ先が見つかりにくい場合の解決方法をお伝えします。
発達障害受け入れ可能なピアノ教室を探す
まず1つ目は、「発達障害を持っているお子さんも対応できます」と情報を公開しているピアノ教室を探すことです。
下記のような教室の情報を掲載しているサイトもあるので、参考にしてみて下さい。
- ピアノ教室ネット(KAWAI)
- ひまわりの丘(Muses Town)
ピアノ教室ネット(KAWAI)
「ピアノ教室ネット」は、全国の2,500以上のピアノ教室情報が閲覧できるサイトです。音楽で有名な「カワイ」がサポートしてくれているので、安心して探すことができそうですね。
検索のオプションで「発達障害」を条件に絞り込むこともできます。
▼ 全国の教室からの検索ページはこちらから
ピアノ教室ネット 「全国の教室を検索」
ひまわりの丘(Muses Town)
「Muses Town」は、ピアノが好きな人に向けたピアノ情報が公開されているサイトです。その中の「ひまわりの丘」では、発達障碍(※リンク先サイトでの表記ママ)を持つ児童とピアノを結ぶ情報も集められています。
▼ Muses Townトップページはこちらから(※ ご注意 ※ サイトが開くと音楽が流れます)
Muses Town(HOME)
地域の情報を探す
上でお伝えしたサイトでも情報が見つからない場合は、地域の相談先も活用してみて下さい。下記のような相談先があります。
- 発達障害者支援センター
- 市区町村の子育て相談窓口
- 放課後等デイサービス
など
まとめ
この記事では、発達障害とピアノについてお伝えしました。
● 脳への刺激になる
● 「1対1」のスタイルが性質に合っている
● 集中力の向上
● リラックス効果 など
● 授業のスタイルが合っているか(個別授業/集団授業など)
● 感覚過敏などでお子さんが苦手・苦痛に感じる要素はないか
実際に習うのはお子さんですので、お子さん自身の意見を聞きながら、無理なく続けられるピアノ教室を探してみて下さい。
また、お子さんがピアノ教室を気に入っても、先生の方で発達障害の受け入れ態勢ができていないこともあります。事前に問い合わせて確認をし、もし受け入れ先が見つからない場合は情報サイトや地域の相談先も活用してみましょう。
お子さんがピアノと楽しい時間を過ごせますように!