皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「ロングスリーパー発達障害」についてです。

他の人に比べて長い睡眠時間が必要となる「ロングスリーパー」。日常や集団生活において、「遅刻してしまう」「眠くて集中できない」などの支障がでてしまうことも少なくありません。

ロングスリーパーになりやすい人の傾向では、発達障害を持つ人も多いそうです。発達障害からの困りごとに加え、睡眠の困りごとも抱えてしまいやすいのです。

特に成長期のお子さんであれば、睡眠の困りごとは健康・成長の面からも心配になってしまいますよね。

この記事では、ロングスリーパーと発達障害をテーマに、どんな関係があるのか・対処法・相談先についてお伝えしていきます。

「ロングスリーパー」と発達障害

発達障害を持つ人のうち、他の人よりも長く眠る「ロングスリーパー」の体質を持っていることがよくあるそうです。

ですが、ロングスリーパーの体質を持っているからといって、それだけでは「発達障害が原因だ」とは断定できません。睡眠の問題は、発達障害の有無に関わらず多くの人が抱えがちな「困りごと」なのです。

では、ここから詳しく解説していきますね。

発達障害とは

生まれつき脳の構造に特徴があり、できること・できないことの差が大きく開きやすい障害の総称です。
特性ごとに「ADHD」「ASD」「LD」といった分類があります。

発達障害を持つ人は睡眠に問題を抱えやすい?

実は、「発達障害を持つ人がロングスリーパーになりやすい」という説には確かな根拠はありません。医学的・科学的な証明がされているわけではないのですね。

ですが、本当に何もなければ「睡眠の問題を抱えていることが多い」といわれることもないと思います。繋がりが明確になっていないだけで、何らかの結びつきはあるのかもしれません。

「ロングスリーパーの傾向がある」といわれている特性

ロングスリーパーの傾向があるといわれているのは、発達障害の特性のうち下記の2つです。

  • 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)

ロングスリーパーを含め、睡眠の問題を抱えていることが多いとされているようです。

(参考:日本医事新報社「(3)注意欠如多動性障害(ADHD)と睡眠障害─眠気との関連」

環境や日常生活の方に原因がある可能性も

生まれつきの体質である以外にも、何か発達障害の特性に関係した原因が潜んでいる可能性もあるでしょう。

たとえば、特性からの苦手が関係していて眠りにくい・日常生活に不安があり良く眠れない、などです。

発達障害を持つ人は日常生活で不安やトラブルを抱え込みやすいといわれています。環境や日常生活の不安・トラブルが睡眠に影響を与えてしまっていることも考えられるのです。

もし発達障害を持ったお子さんが睡眠に困りごとを抱えているようであれば、

  • 発達障害の特性や習慣
  • 睡眠時の環境
  • 日常生活での不安・トラブル

など、色んな角度から原因を探ってみる方がよいかもしれません。

そもそも、ロングスリーパーとは

「ロングスリーパー」とは、一般的に「1日に必要な睡眠時間が9時間以上の人」のことをさす言葉です。反対に、「6時間未満の睡眠で足りる人」のことはショートスリーパーと呼ばれています。

ロングスリーパーの困りごと

ロングスリーパーは自分に合った睡眠時間が確保できていれば、その他の日常生活には影響がないといわれています。しかし、実際には下記のような困りごとを抱えている人も少なくありません。

  • 睡眠時間を確保するために、他のことができなくなってしまう
  • 無理やり睡眠時間を短くした結果、日中に眠気がくる
  • 「寝てばかりいてだらしない」と思われてしまう

    など

ロングスリーパーの割合

人口の約5~10%にあたる人がロングスリーパーだといわれているようです。つまり、5~10人に1人は睡眠時間が長いタイプなのですね。

個人によって程度には差がある

同じロングスリーパーに分類されていても、程度には個人差があります。必要な睡眠が9時間の人もいれば、長くて20時間ほどの人もいるそうです。

ロングスリーパーかどうかは外見からは判断できないため、それだけの睡眠が体質によっては必要なのだとは、なかなか理解してもらいにくいこともあるでしょう。

無理をして睡眠時間を削った結果、体調を崩してしまうことも考えられます。「人によっては長い時間睡眠が必要だ」と周囲の理解も必要です。

「睡眠時間が長い=発達障害」ではない

発達障害の有無に関わらず、ロングスリーパーの体質を持っている人は一定数います。また、日常のストレスや病気、事故の後遺症などから過眠症を持っている場合もあります。

「睡眠時間が長い」こと自体は、多くの人に見られる状況です。睡眠時間が長いからといって、発達障害であるとは限りません。

また、発達障害を持っているからといって、睡眠時間が長いとも限らないのです。

過眠症とは

十分に睡眠時間をとっているにも関わらず、日中の活動時間に眠気を感じてしまったり、つい眠り込んでしまったりする症状です。

ロングスリーパーとは「自分に合った睡眠時間を確保できていれば、日中に眠気を感じることはほとんどない」という点で違いがあります。

睡眠の困りごとへの対処法【できること】

ロングスリーパーは体質であるため、根本的な解決はむずかしいかもしれません。

ですが、日常生活に困りごととして現れているのであれば、できることは試してみたいですよね。解決の1つとして、睡眠の質を上げるという方法があります。

下記のような工夫ができます。

  • 睡眠をとりやすい環境を整える
  • 就寝・起床のリズムを整える
  • 日光を浴びる
  • 適度な運動と食事
  • 入浴方法
  • 寝る前にスマホやテレビを見ない

対処法① 睡眠をとりやすい環境を整える

睡眠をとりやすいリラックスした環境を整えてみましょう。心地よい環境は人によって異なるので、本人の好みに合わせていきたいですね。

手触りの良い寝具を揃えてみたり、お気に入りのぬいぐるみをベッドに持ち込んでみたりするのも効果があるかもしれません。

筆者の体験談

参考になるかどうかわかりませんが、私は豆電球ほどの明るさや他人の気配がないと怖くて眠れないタイプ。一方、兄は完全に真っ暗・無音でないと眠れないタイプでした。
(子供のころ、就寝時はよくそれでケンカしたものです……)

感覚過敏を持っている場合

発達障害の特性から「感覚過敏」を持っている場合、光や音に敏感であったり、特定の感触が苦手になってしまうことがあります。

お母さん・お父さんからすると「眠りやすそうな環境」でも、お子さんにとっては気になるものがあるのかもしれません。お子さんの特性に合わせて工夫してみましょう

【工夫の例】

  • 光に敏感 … 遮光カーテンをつける・アイマスクを着用してみる
  • 音に敏感 … 防音シートを壁に取り付けてみる
  • 感触が苦手 … 枕や布団、パジャマを替えてみる

    など

対処法② 就寝・起床のリズムを整える

健康的な睡眠をとる為にも、就寝・起床のリズムを整えておきたいですね。「●時になったら寝る」「●時になったら起きる」と時間を決めて習慣化していくと良さそうです。

必要な睡眠時間には個人差がありますので、長く睡眠時間が必要な場合はあまり夜更かししないようにしましょう。

発達障害の特性から習慣化しにくい場合

発達障害の特性から「時間になったら眠る」が習慣化しにくいこともあるでしょう。特性に合わせて対策を立ててみて下さい。

【特性に合わせた対策の例】

  • つい集中し過ぎてしまう
    • アラームをセットして「鳴ったら就寝の準備」と注意を引く
    • 家族が声を掛ける  など
  • 生活ルールにこだわりがある
    • マイルールを尊重しつつ、少しずつ予定に組み込む  など

対処法③ 日光を浴びる

日中に適度に日光を浴びることで、睡眠をつかさどるホルモン「メラトニン」の分泌が促されるそうです。朝起きたら日差しを浴びて、体のリズムを整えましょう

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)「メラトニン」のページ

対処法④ 適度な運動と食事

適度な運動と食事も、睡眠の質を上げるのに欠かせないといわれています。日中の活動時間に運動し、バランスよく食事をとりましょう。

対処法⑤ 入浴方法

ぬるめのお湯にゆっくり浸かる入浴方法で、副交感神経が活発になりリラックス状態になりやすいです。

就寝前に入浴をする習慣をとっているご家庭も多いでしょう。入浴からリラックス状態にしていくと、眠りにつきやすいのではないでしょうか。

入浴の時間と温度

副交感神経を促すには、「15分程度・38℃くらい」の入浴が良いそうです。熱いお風呂はかえって興奮状態になってしまいやすいので、気をつけて下さいね。

対処法⑥ 寝る前にスマホやテレビを見ない

現代ならではの問題ですが、寝る直前までスマホやテレビを視聴してはいませんか? スマホやテレビを見ている間は神経が興奮状態になり、そのまま就寝すると寝つきが悪くなってしまうといわれています。

寝る前にはスマホ・テレビをなるべく見ないように習慣化するのがおすすめです。気になる番組は録画などをして、視聴時間をコントロールしましょう。

困った時はどこに相談したらいい?

相談先

発達障害が睡眠の困りごとに結びついてしまっている場合、ご家庭だけの工夫では改善が難しいこともあるでしょう。また、日頃の不安やトラブルなどが睡眠に影響してしまっていることも考えられます。

困りごと・悩み事があれば、専門機関への相談も検討してみて下さい。下記のような相談先があります。

心配があれば睡眠外来へ

もし十分な睡眠時間を取っているにも関わらず、日中も眠くなってしまう・気がついたら眠り込んでいたなどの状態が続くようであれば、ロングスリーパーの体質が原因ではないのかもしれません。

病気が潜んでいるサインであることも考えられますので、睡眠外来のある病院の受診も検討してみて下さい。

こんな場合に受診できます

・朝なかなか起きられない
・夜になっても寝つけない
・睡眠をたくさんとっているのに、日中も眠い
・日中、気がついたら眠り込んでしまっている  など

まとめ

この記事では、ロングスリーパーと発達障害についてお伝えしました。

  • 発達障害のうち「ADHD・ASDを持つ人がロングスリーパーになりやすい傾向がある」といわれている
  • 発達障害と睡眠の関係は明確にはなっていない
  • 長い時間眠っているからといって、発達障害とは限らない
  • 睡眠の質を上げる対処もためしてみましょう!
    (環境を整える、就寝・起床のリズムを整える など)
  • 専門機関にも相談してみて下さい
    (発達障害者支援センター、保健センター、睡眠外来 など)

睡眠は健康な体を維持するためにも欠かせない、大切なものです。特に成長期のお子さんであれば十分な睡眠をとらせてあげたいですね。

個人によって体質がありますので、ある程度は周囲の理解も必要です。睡眠の質を上げる工夫も取り入れながら、心配が続くようであれば専門機関への相談も検討してみて下さい。

良い睡眠がとれますように! 最後までお読みいただき、ありがとうございました。