皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害訓練」についてです。

発達障害の子どもの場合、出来ないこと・苦手なことがたくさんあります。

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都築
苦手なことを、少しでも減らしてあげたい。出来ることを増やしてあげたい。

そんな風に思うのが、親心です。

そこで今回は、発達障害の子どもに受けさせたい訓練を紹介します。訓練をすれば、出来ることが増えるでしょう。少しでもお役に立てれば幸いです。

生活能力を上げる訓練

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橋口
夜遅くまで眠れないせいで、朝起きられない。
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都築
お片づけが苦手で、いつも部屋がぐちゃぐちゃ。

毎日の暮らしの中の困りごと。小さなことなのに、積み重なると「どうして出来ないの⁉︎」と思ってしまいますよね。それに自分でできないと、将来本人が困ってしまうのでは?と不安にもなります。

生活している中の困りごとは、生活技能を上げる訓練をしましょう。具体的には、以下のような訓練です。

毎朝同じ時間に起きて朝日を浴びる

まずは毎朝同じ時間に起きてカーテンを開け、朝日を浴びましょう。窓越しでもよいので、決まった時間に朝日を浴びることがポイントです。

朝日を浴びると、メラトニンというホルモンの分泌が抑制されます。メラトニンは、睡眠を誘うホルモン。メラトニンの抑制によって、体を活動的にします。

またメラトニンは、起きてから14~16時間後に再び分泌されます。眠りにつきたい14時間前に起きて朝日を浴びると、就寝時間も整ってくるでしょう。

物の置き場所を明確に決める

片付けが苦手なら、物の置き場所を明確に決めましょう。収納場所にしまう物の写真や絵を貼ると、効果的です。

視覚的にわかりやすいと、発達障害の子どもでも片付けがしやすくなります。「18時になったら、おもちゃは特定の場所に片付ける」などと、毎日同じルーティンにしましょう。時間も明確になり、分かりやすいですね。

その他、このような訓練で生活能力の向上が期待できます。

  • 掃除・洗濯・炊事
  • 身だしなみの整え方を知る
  • 食事・排泄
  • お金の使い方を覚える
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小野田
決まった曜日の決まった時間に、療育施設に通うだけでも立派な訓練。続けることが大切です。

対人関係を円滑にするための訓練

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都築
嫌なことがあると、癇癪を起こして手が付けられない。他の人の気持ちを、良く理解できていないところもありそう。

と、我が子であっても、頻繁に癇癪を起こされたら感情的になってしまいますよね。また、お友達と仲良く遊んで欲しいのに、トラブルばかりだと外で遊ばせるのも躊躇しちゃいます。

そんな時には、ソーシャルスキルトレーニングをしてみましょう。ソーシャルスキルトレーニングについては、以下の記事を参考にしてください。

対人関係を円滑にするために、具体的には以下の訓練を取り入れると良いですよ。

ゲームの勝敗で感情をコントロール

ルールが簡単でわかりやすく、勝敗のつくゲームをしましょう。ただし子どもが負けて癇癪を起こしても、頭ごなしに叱ってはいけません。

癇癪を起こしてしまった子どもには、負けて悔しいという子気持ちに、寄り添ってあげましょう。ゲームに負けると、大人でも「悔しい」と思いますよね。悔しいという気持ちが悪いのではなく、表現の仕方が良くないのです。

例えば、負けて悔しい時には、クッションに顔を埋めて「悔しい」と叫ぶルールにしてみましょう。気持ちを受け入れられる分、物や人に当たることが少なくなりますよ。

また勝った時には、負けた人の健闘を讃えることも大切です。「相手が最後までゲームを続けてくれたから、自分が勝てた」「相手のこんなプレーが良かった」など、結果だけではなく、過程に目を向けられます。

そして勝敗にこだわりすぎるのではなく、ゲーム自体を楽しめるようになると良いですね。

また、対人関係を円滑にするためには、以下の訓練もおすすめします。

  • あいさつを交わす
  • 人の気持ちを考える
  • ゲームでルールを覚える
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小野田
楽しくゲームをしながら、ルールを覚えたりお友達との関わり方を学んでいきます。集団行動で、社会性も身につきますね。

学習能力をあげる訓練

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都築
学習機能障害があるのですが、訓練で良くなりますか?
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小野田
学習機能障害の治療は、まだ確立していないのが現状です。しかし、学習機能障害向けの補助ツールは充実しています

学習機能障害向けのツールには、次のようなものがあります。

ユニバーサルデザインのフォント

ユニバーサルデザインのフォントとは、学習機能障害の方向けに開発されたフォント。UDデジタル教科書体は、代表的なユニバーサルデザインのフォントです。

https://twitter.com/ogatti21/status/1438854456662118404?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1438854456662118404%7Ctwgr%5E043f2a0f7fb6ecbecf42b2880bd7eb6b80b9b50c%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Ffontswitch.jp%2Fpost%2F9995

ユニバーサルデザインのフォント以外にも、発達障害の方向けの補助ツールがあります。

  • タブレットなどIT機器
  • 学習機能障害向けのノート

学習能力を上げるための補助ツールを、上手に使いましょう。

運動能力を上げる訓練

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都築
階段の上り下りが、ぎこちないし、スキップもうまく出来ないみたい。
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橋口
不器用なのか、ハサミを使いこなせていない。

こんな困りごとには、運動能力を上げる訓練をしてみましょう。

運動能力は、大きく2つの能力に分けられます。

2大運動能力

粗大運動:全身を使った運動
微細運動:指先など細かな部分を使った運動

運動能力を上げる具体的な訓練は、以下の通りです。

ボールプール(粗大運動)

ボールプールでは、ボールを掴む・投げるという全身を使った運動ができます。加えて、不安定なボールの中をかき分けて歩く・ボールに包まれるなど、ボールプールならではの触覚も味わえるのです。

ボールプールは、粗大運動ができる訓練です。加えて、触覚などにも刺激を与える訓練と言えるでしょう。

ビーズ遊び(微細運動)

ビーズ遊びでは、細かいビーズをつまむ・穴にひも通すなどの指先を使った運動ができます。またカラフルなビーズを用意すれば、視覚にも刺激を与えられます。

ビーズ遊びは、微細運動ができる訓練といえます。ビーズ遊びは、ビーズの誤飲に注意してください。

他にも、運動能力を上げる訓練はあります。

  • リトミック(粗大運動)
  • トランポリン(粗大運動)
  • 積み木(微細運動)
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小野田
楽しく遊びながら、訓練をすることが大切。思いっきり遊んでいる中で、運動能力を上げる訓練ができます

おまけ:親の訓練

発達障害と分かっていても、ずっと子どもといるとイライラしちゃうし、どこを褒めたらいいかわからない。そんな方には、発達障害の子を持つご両親向けの訓練もあります。

ペアレントトレーニングについては、以下の記事を参考にしてください。

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小野田
訓練を受けると、お子様との関わり方も変わりますよ。

まとめ

発達障害の子どもに受けさせたい訓練は、以下の4つです。

  • 生活能力を上げる訓練
  • 対人関係を円滑にするための訓練
  • 学習能力をあげる訓練
  • 運動能力を上げる訓練

訓練によって、自分で出来ることが増えていくでしょう。

自宅でできる訓練は、たくさんあります。さらに、子どもの出来ることを増やしたいなら、放課後デイサービスなどプロを頼ることもおすすめですよ。