皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「起立性調節障害 発達障害」についてです。

起立性調節障害という言葉を聞いたことがありますか?子供に多い病気であり、学校でのトラブルの原因にもなります。

この記事をお読みいただくと、病気の特徴や治療方法などが分かります。発達障害にも関連がありますので、ぜひ、最後までお読みください。

起立性調節障害とは

起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)は、自律神経が上手く機能せず、立ち上がった時に様々な不調が起きる症状のことです。

なぜ発症するの?

発症する原因は以下のように言われています。

  • 自律神経の乱れ、機能不全
  • 水分不足
  • 精神的なストレス
  • 日中の活動量の低下

一番の原因は自律神経が上手く機能していないことです。自律神経は人間関係や悩み、プレッシャーなど精神的ストレスにより不調を来します。その他に疲労、事故や怪我、音や光などの環境からの刺激も原因となります。

これらの刺激が過剰になると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、自律神経の乱れとなります。

もっと詳しく

私たちの身体は、立ち上がると重力によって血液が足の方に貯まります。足の静脈から心臓へ戻る血液量が減るので、少し血圧が下がります。これを防ぐために自律神経系が働き、足の静脈を縮め、心臓へ戻る血液量を増やし、血圧を保とうとします。
しかし、自律神経が上手く働かないと、このメカニズムが機能せず、血圧が低下し脳血流が減ってしまうため様々な症状が現れます。

どんな症状が出るの?

代表的な症状を紹介します。

立ちくらみやめまい、立っていると気分が悪くなる、朝起きられない、少し動くと動悸・息切れを起こす、よく頭痛になる、失神する(倒れる)、顔が青白い

  • 症状は午前中に強く、午後は軽減する場合が多い。
  • 悪化すると昼夜逆転する(昼間は起きられず、夜間に活動的になる)。
  • 立っていると症状が強く、座る、更に横になると軽減する。
  • 重症になると、横になっていても倦怠感が強く起き上がれなくなる。
  • 乗り物にも酔いやすい傾向がある。
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小野田
朝は起き上がれないのに、夜になるとテレビやスマホを楽しめるくらい元気になる場合があります。
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橋口
それは家族に誤解されそうですね。

こちらにODのドキュメンタリー動画がありますので、興味のある人はどうぞ。

どんな人がなりやすいの?

  • 思春期前後の子供(軽症例も含めると小学生の約5%、中学生の約10%)
  • 男の子よりも女の子の方がやや多い(男:女=1:1.5~2)
  • 親も起立性調節障害だった人(約半数に遺伝傾向あり)

この他にも、元々自律神経系の調節機能が弱いとされる低血圧の人や精神的ストレスを受けやすい真面目で責任感の強い人、発達障害の人などもODになりやすいと言われています。

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都築
発達障害の人もODになりやすいのですね。
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小野田
詳しく見ていきましょう。

発達障害との関連は?

発達障害があると、社会性やコミュニケーション能力に問題を抱え人間関係に影響してきます。

忘れっぽさや整理整頓が苦手なところもあり、宿題忘れや持ち物などの管理が行き届かなくなります。集中力や勉強に関する能力障害があると、学習面の遅れも気になるでしょう。

これらのことから、ODを発症しやすい時期の学校生活は、精神的ダメージを受けやすい状況にあると言っても過言ではないでしょう。

この様な精神的ダメージがストレスとなり、自律神経の乱れに繋がります。更に思春期は、身体の成長に自律神経の成長が追いつかないことがベースにあるので、余計に追い打ちをかけます。

発達障害児の睡眠障害

睡眠も自律神経と深く関わりがあります。発達障害の子供は定型発達の子供より睡眠に問題を抱えることが多いと言われています。発達障害の人は脳に機能障害があるため、元々自律神経の調節機能が弱いことも考えられます。
<睡眠に問題を抱える子供の割合>
定型発達の子:5~9%、ASDの子:50~80%、ADHDの子:25~50%

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小野田
発達障害の子供にODが併発していると、「朝起きられないのは発達障害のせい」だと思い込まれ、医師によっても見逃されやすいことがあるそうです。

発症すると困ること

  • 朝起きるのがつらく、学校へ行けなくなってしまう。
  • 動悸・息切れがしやすく、通学や体育の授業に抵抗感が生まれる。
  • 日中調子が悪く、授業に集中できない。
  • 親や学校の先生、クラスメイトからの理解が得られにくい。
  • 「怠けている」と誤解される。

この様に、ODを発症することによって学校へ行くことがつらくなってしまったり、周りの人に理解されなかったりという状況になり兼ねません。一方でOD発症のきっかけには精神的ダメージなどのストレスの蓄積もあります。

悪循環に陥ることは容易に想像がつきます。

https://twitter.com/kirikiri7kirin/status/1600066935395618816
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橋口
鶏が先か、卵が先かみたいな話ですね。
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都築
不登校の子供の3~4割にODが見られるとも言われているそうです。

治す方法は?

軽症の場合は2~3ヶ月で改善すると言われています。発症してから1年後には5割の人が改善し、重症例では社会復帰に2~3年かかるというデータもあります。根気強く付き合っていく必要があります。

治すためにどんな方法があるか紹介します。

日常生活上で行えること

  • 起き上がる時や立ち上がる時は頭を下げ、ゆっくり体を起こす。
  • 1~2分以上、立ち止まったままでいない(足踏みなど足を動かす)。
  • 水分を1日1.5~2L、塩分を多めに摂る。
  • 毎日30分程度の散歩やウォーキングをし、足の筋力低下を防ぐ。
  • 就寝・起床時間を決め、守る。

自律神経の乱れ・機能不全が大きな原因ですので、規則正しい生活を心掛けましょう。ふくらはぎの筋肉は第2の心臓とも呼ばれるくらい、血液の循環に大事な働きをします。筋肉を動かす、筋力を低下させないことは重要になります。

立ちくらみやめまいがひどい場合は、転倒や失神の危険があるため、無理はしないでください。座ったまま・横になったまま(仰向けで)行える筋トレ方法もありますよ。

こちらの動画も参考になりますので、お試しください。

周囲の理解

ODの症状は怠けていると誤解されるものが多くあります。「気合が足りない」などの気持ちの問題ではなく、自律神経の機能不全であり、「病気」であることを理解する必要があります。

実際、夜になるとゲームやスマホに熱中し、朝になると起きられない子供とその様子を見て叱りつける親とで理解し合えず、親子関係に溝ができることも少なくないようです。

先生・クラスメイトを含めた学校側にも理解を得られないと適切なサポートが受けられず、誤解やいじめなどにも繋がりかねません。

薬物療法

OD全体の1%が重症例だそうです。生活改善など、できることをやってみても改善しない時は、薬による治療が必要になることもあります。血圧を上げる薬や自律神経を整える薬が処方されます。漢方が効く場合もあるそうですよ。

相談する医療機関は小児科ですが、不登校などの相談もしたい場合は小児精神科がおすすめです。

高校生以上の大人は

なかなか改善せず、大人になってもODが治らないことも稀にあるそうです。ODは小児分野での病名であるため、大人になると診断名が変わる可能性があります。
最もつらい症状を診察してもらえる科にいきましょう。

参考:一般社団法人 起立性調節障害改善協会 起立性調節障害に効果的な薬はある?その種類や薬物療法について解説

こちらにODの人がやってはいけないことが紹介された動画があります。参考にしてみてください。

まとめ

  • ODは自律神経の機能不全が原因である。
  • 精神的ストレスが影響している。
  • 発達障害の子はODになりやすい傾向がある。
  • 発症してしまったら生活改善と周囲の理解がなにより大事である。

起立性調節障害は自律神経の働きが密接に関係していることが分かりましたでしょうか。同じく発達障害も生きづらさから大きなストレスを抱え、自律神経を乱しやすい状態にあります。起立性調節障害と発達障害もまた、関係し合っています。

正しい知識と理解が、大切なお子さんを早期回復に繋げる一番の近道となります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。