こんにちは!今回も知って得する情報を皆さんと共有していきたいと思います。テーマは「発達障害と診断されたら」です。

少子高齢化の影響で、子供の人口は減少しているのに、発達障害をもった子供の人口は逆に増加傾向にあります。

今は子供の10人に1人は発達に何らかの遅れをもっているとも言われており、もはや他人ごとではありません。

今回は自分の子供が「発達障害」の診断をうけたら、どのように対処したらよいかを詳しく解説していくので最後までお付き合いください。

発達障害と診断されたら、まず障害がある事実を受け止める!

自分の子供が発達障害と診断を受けて気持ちが落ち込んでしまうママ、パパも多いと思います。

しかし、今の時代は10人に1人は発達に何らかの遅れがみられると言われています。

自分の子供にも発達に遅れがみられる可能性は十分にあります。

発達障害の診断を受けたら、まずは発達障害があるという事実を受け止めることが大切です。

そして、気持ちを切り替えて、発達障害の特性を理解し、その特性に合わせた子育てと、療育を行い子供を成長させていく事が大事です。

発達障害の特性とは?

発達障害という事実を受けとめたら、次に発達障害の特性を理解する必要があります。

発達障害といっても、さまざまなな種類があり、その種類によって特性は異なります。

ここでは発達障害の種類と、その特性について解説していきます。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

自閉症スペクトラム障害(ASD)とは自閉症、アスペルガー症候群、特定不能広汎性発達障害、小児期崩壊性障害などを含む発達障害です

基本特性の一つは「対人関係や社会的なやりとりの障害」です。

人と関わることが苦手で、相手の発言や表情から気持ちを理解することが難しいといった特徴があります。また場の空気を読めず、浮いてしまう事が多いです。

自分が言われたことを、それが冗談や何かの例えだとしても、理解できず真に受けてしまい、社会的な場面での困難さがみられます。

https://twitter.com/sumasumako/status/1316381140974923778?s=20

注意欠陥多動性障害(ADHD)

注意欠陥多動性障害(ADHD)は、不注意や落ち着きのなさ、物事を考えずに行動してしまうといった特性の見られる発達障害です。

ADHDは生まれつき脳の一部に機能障害があることで、「不注意」「多動性」「衝動性」といった症状が先天的にみられます。

保育園や学校で、「忘れ物や失くしものが多い」「先生のお話の途中なのに、突然立ち上がり歩き始める」「友達と上手に遊べない」などがみられることが多いです。

発達障害の子供が受けられる「療育」とは?

発達障害の診断を受けたり、もしくは発達の遅れがあり、支援が必要な場合に受けられる「療育」について説明します。

発達障害児のための「療育」

療育とは、発達障害などで支援を必要とする場合、「医療」と「教育」の両面から、社会的な自立のための訓練を行うことです。

医師の診断や検査によって子供の状態や特性を理解したうえで、児童発達支援センターや療育施設などで専門的な教育支援を受けることができます。

療育を受ける場合は児童発達支援等の受給者証が必要になります。市役所の保健福祉課などで申請に必要な書類をもらうことができます。

療育の対象となる子供は?

18歳以下の児童で、身体または知的な障害がある子供です。

手帳の有無にかかわらず、発達の遅れや心配事のあるこどもも療育の対象です。保健センターや医師に必要性が認められた場合に療育を受けることができます。

「公費での療育」と「自費での療育」があります。公費で療育を受けると児童発達支援にかかる費用の9割が免除されます。

公費での療育を受ける場合は「受給者証」が必要です。

療育の種類は?

発達障害をもった子供が受けられる療育は大きく分けると2種類あります。

1つ目は「通所型の療育」です。保育園や幼稚園に療育施設のスタッフが直接迎えに行き、療育のレッスンを受けたら、また保育園や幼稚園に送り届けてくれる障害福祉サービスです。

2つ目は「入所型の療育」です。自分の家ではなく施設で生活しながら療育を受けられるタイプのものです。福祉型と医療型に分かれます。

また、未就学児の場合は発達支援事業所が対象となりますが、小学生からは「放課後等デイサービス」が対象となります。

子供の特性によって必要なサービスは異なりますので、専門家の意見を参考にしながら利用する施設を決めると良いと思います。

療育の施設ではどんな訓練をするの?

療育施設でどんな教育訓練をしているのか、主な療育法について紹介します。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)

実生活の中で起こる場面を想定し、数名のチームでロールプレイングを行い、疑似体験することで、実践的な対応の仕方などを学びます。

自分の気持ちを相手に伝えたり、相手から言われたことに対して適切な返し方ができるようになるための社会的なスキルを向上させる訓練です。

作業療法

簡単な体操や歌、制作などを通して、日常生活における動作の訓練をします。

基本能力(運動機能・精神機能)、応用力(日常生活)、社会生活適応能力(地域活動・主学準備)の3つの能力を向上させます。

https://twitter.com/osushiman24/status/1664094511516241920?s=20

理学療法

食事、トイレ、入浴、更衣など日常生活動作のための訓練、運動を行います。

検査や測定の結果に基づいて、運動療法、物理療法によって体の機能を高めていきます。

発達障害の子供には早期療育が良い!

発達障害の原因は脳神経細胞の一部が未発達な状態であるためではないか、という研究報告がなされています。

脳の成長は体と比較して急激な速さで成長します。一説には3歳の頃には、すでに6~7割ほど完成されていると言われています。

この脳神経細胞が完全に形成される前に療育を行い、発達障害の特性があっても社会に適応できるように訓練を行う必要があります。

発達障害の特性は自然になくなるものではありません。そのため、子供のうちからの早期療育が大切なのです。

まとめ

発達障害と診断されたら、まずは冷静に事実を受け入れて、子供の発達の特性に応じた子育てに転換させていきます。

発達障害の特性を理解したら、子供に適した療育方法を探します。この時、自分一人ではなく、周囲への協力も求め、自分一人で抱え込まないようにすることが大切です。

児童発達支援センターや市区町村の福祉窓口でも相談支援を受けられますので、必要に応じて利用するとよいと思います。

最後まで見てくれてありがとうございました。この記事が誰かの役にたてれば幸いです。