皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害 面接」についてです。
発達障害の子どもを育てていく中で、子どもの将来が不安になってしまうことはありませんか?
その不安の一つとして、「就職」があります。
就職する際は必ずと言っていいほど、面接がありますよね。
「子どもが仕事をするなんて、まだまだ先の話だし…」と先延ばしにせず、今のうちにちょっとだけ考えてみませんか?
この記事では、発達障害のある人が面接で落とされやすい理由や発達障害だからこその働き方の仕組みなどを紹介します。
目次
発達障害があると面接で落とされやすいのは本当?
企業に就職するとなると、面接は必ずしも行われると言ってもいいでしょう。
その企業で働きたいと思った理由や自己アピールなど、練りに練って準備を行います。そして緊張しながらも話した経験は、私たちであれば一度や二度あるのではないでしょうか?
発達障害を抱えている人の中には、この面接に苦手意識を持ち、面接の結果不合格となり悩んでいる人も多いです。
発達障害の人が面接で落とされてしまう理由には、次のような背景があるからかもしれません。
企業側に発達障害に対しての理解・支援体制がない
面接をした企業に、発達障害そのものに対して理解や支援体制がない場合があります。
発達障害があると聞いただけでも、「この人に仕事を任せても大丈夫なのかな?」という不安を感じてしまう企業も少なくはないでしょう。
企業側の発達障害への支援体制も、発達障害の当事者には重要です。
例えば、集中力がなく、気が散りやすいADHD。
ついたてや囲いをしてもらうなど、その人に合った集中できる環境づくりが求められます。
こうした支援体制がないために、「ちょっとうちでは…」と面接で落とされてしまうケースもあるのです。
面接時の態度や言動に問題がある
企業側の問題ではなく、発達障害の特性による問題が原因で面接をしても落とされてしまうこともあります。
例えば、コミュニーケーションが上手く取れない場合、面接時に自分の思いを上手く言葉にできない、その上「何を考えているのかわからない」と言われてしまうことも。
感情表現を苦手とする自閉症スペクトラム障害を持っている方は、対面での面接は苦しいものとなるでしょう。
また、面接では第一印象が大切になってきます。
第一印象はその見た目、頭髪や服装といった身だしなみのことです。
例えどんなに優れた技術や知識があったとしても、見た目がだらしなければマイナススタートです。
面接時に困らないために!今からできることってあるの?
発達障害の特性が原因で面接に落とされてしまうことについて、もう少し深掘りしてみていきます。
面接時の受け答えや身だしなみに対して、今のうちからできる対策はあるのでしょうか。それぞれ特性を交えながら紹介していきます。
受け答え(コミュニケーション)
発達障害の中でも、自閉症スペクトラム障害(ASD)は他者とのコミュニケーションに困難があります。
コミュニケーション能力を向上させるためには、専門のトレーニングを受けさせてみましょう。
コミュニケーションのためのトレーニングは、SSTをオススメします。
SSTではディスカッションやゲームなどを通じて、コミュニケーションのトレーニングを行うことができます。さらに、身だしなみなどの日常生活の困りごとにもサポートしてもらうことができます。
コミュニケーションだけでなく、身だしなみにも困難がある場合はSSTを受けてみることも検討してみましょう。
SSTについて詳しく知りたい場合は、以下の記事をあわせて読んでみてください。
髪や服装などの身だしなみ
発達障害の子どもの中には、自分の身だしなみに気を払えない子どももいます。
例えば、髪の毛や服装が乱れていても、気にせず直そうとしない場合も。
子どもの普段からの身だしなみに注目してみましょう。
子どもが上手く身だしなみを整えることができない場合は、サポートしてあげることが大切です。
具体的には、身だしなみを整えるための流れを見えるところに張り出してみる。
自分の目で見て、やることがわかるように、イラスト付きで身だしなみを整えるための流れを書き出してあげます。
「トイレ→着替え→歯磨き」といったように、簡単な流れをイラストと共に見える化していくことで、子どもに身だしなみを意識させることができます。
また、下記のような絵カードを使ってみることもオススメです。
絵カードを使えば、子どもたちは視覚的にも理解しやすいです。
こちらの絵カードは「これはいい!」「これはよくない!」と絵で見てわかるカードも入っていますので、子どもに見比べさせて判断してもらうのにも最適です。
・いろんなシーンのイラストがあって満足!
・部屋のあちこちに貼って活用します!
・しっかり本が開いてコピーしやすいような配慮があって良い!
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発達障害があっても社会生活を送っている人はたくさんいる!
発達障害でも、ちゃんと働いて社会生活を営んでいる方は多いです。
しかし、特性に悩まされ、仕事に支障が出てしまうことも少なくはありません。
例えば、ADHDで不注意が目立つ人であれば、ケアレスミスが多く、その度に注意をされてしまうといったことがあげられます。
発達障害のあるなしにかかわらず、どんな人でも仕事の向き不向きはあるものです。
単に自分にはその仕事が合っていないということもあるわけです。
発達障害があっても、自分の特性を把握して楽しくお仕事をされている方も多くいますよ。
働く時に限らず、普段の私生活から特性について理解しておくことが大切です。
何が得意で、何が苦手なのかを、親の目線から把握しておきましょう。
障害者雇用とは?発達障害でも働きやすい社会の仕組み!
一般求人の面接で落ち続けている場合は、障害者雇用枠での就職を検討する必要もあるでしょう。
障害者雇用枠は、障害者雇用促進法によって定められ、障害を持っていても一般の人と同等に働けることを目的としたものです。
障害者当人への就職における支援だけでなく、雇い入れる企業側にも障害に対する助言や助成金などを支給します。
こちらの動画は、実際に障害者雇用枠で面接を行なった方が自身の体験から、面接への対策などを解説しています。
障害者雇用のメリット
障害者雇用は障害があることが前提となります。
そのため、会社側の理解や配慮が得られることが大きなメリットでしょう。
体調や特性による困難など、職場からの配慮を受けながら仕事することができます。
障害者雇用のデメリット
障害者雇用は通常の雇用と比べて、求人数が少ない・賃金が安い傾向にあります。
まだまだ障害についての企業側の理解が、浸透しきっていない状況であると言えるでしょう。
希望する職種の求人がない、勤務地が遠方になるといったことも障害者雇用では珍しくありません。
また、賃金の安さについては企業によっても相場は違うでしょうが、一般求人で働いている人の3〜4割程度は少ない賃金をもらっていることが多いようです。
障害者雇用求人に応募するために必要なものは?
障害者雇用の対象となるには、障害者手帳が必要になってきます。
障害者手帳は以下の3種類です。
- 精神障害者保健福祉手帳
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
発達障害の対象は、精神障害者保健福祉手帳になります。
障害者雇用以外にも、税金や交通機関料金の減額などを受けることができるので、取得しておくことをオススメします。
発達障害における手帳については以下の記事でも解説していますので、あわせて読んでみてください。
困ったら支援機関に頼ろう!
「面接での対応や、仕事のこと、発達障害の特性に悩まされている…」
発達障害で仕事や私生活など困る場面は多いですよね。
そんな時でも、頼ることのできる支援機関はちゃんとあります。
ハローワーク
ハローワークでは、障害のある人のために、仕事の情報を提供したり、面接の対応などの相談に乗ってくれます。
求人に応募する際は、自身の障害についてや配慮してもらいたいことなどを代わりに求人企業に説明してくれることも。
また、ハローワーク職員や就労支援機関の担当者が面接時に同行してくれる場合もありますので、発達障害の方にとっては心強い存在になってくれます。
お近くのハローワークはこちらから!
障害者就業・生活支援センター
障害者就業・生活支援センターでは、障害がある人に向けての就職相談や、日常生活における困りごとへの助言などをしてくれます。
例えば、障害の特性など、これまでの経歴を把握するための面談を行ったり、その人に合った求人を一緒に探すなどのサポートをしたりすることが主な活動です。
就労したらそれで終わりではありません。サポートは継続し、雇用契約の調整や、企業との間に入って働きやすい環境を整えることも障害者就業・生活支援センターの役割になります。
お近くの障害者就業・生活支援センターはこちらから!
まとめ
- 発達障害があると面接で落とされやすい!企業側の理由と、発達障害である当人の理由によるものがある!
- 面接という第一歩でつまづかないためにも、今のうちから子どもの苦手なことへのサポートを!
- 一般雇用枠で働いている発達障害の人も多い!今から子どものできることを伸ばしていこう!
- 自身の特性や、困りごとによっては障害者雇用で仕事探しをしてみることも検討しよう!
- 面接だけでなく、就労についての困りごとに対して支援してくれる機関もある!積極的に活用しよう!
発達障害の人が面接で落とされやすい理由などについてお伝えしました。
子どもの将来のことを考えると、やはり不安になってしまう親も多いでしょう。しかし、公的な支援もちゃんと得られるので過度に心配する必要はありません。
いずれ自分で働き出し、自立していく子どもに対して、今後親として何ができるのか。
この記事を通して、少しでも考えてみるきっかけになればと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。