皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害爪噛み」についてです。
「爪噛み」は、年長の子どもからよくみられるようになる癖の一つです。発達障害の子どもにとっては特に習慣化しやすいと言われています。
爪を習慣的に噛み続けることによって、爪の変形や縮小が引き起こされます。ひどくなれば他人からは自傷行為の一種としてもみられることも。
大切な爪を綺麗に保つためにも、知っておくと良い情報が多いかもしれません。
この記事では爪噛みの原因や対処法についてご紹介していきます。
目次
発達障害の爪噛みの原因はこの2つ
発達障害の子どもは爪噛み癖が多いとされています。この方も子どもの時から困っており、発達障害で爪や歯を痛めてしまったようです。こうなってしまう原因はなんなのでしょうか。
発達障害を持っている子どもが爪噛みをしてしまうのはこの2つの原因があるようです。
過度なストレスを抱えている
発達障害は他の人とは異なって社会に適応しにくいもの。
そんな中でストレスが溜まり、爪を噛んだり指をしゃぶったりする「癖」が出てきてしまい、なかなか治しにくいものになってしまっている可能性があります。病名としては「身体集中反復行動症」だそうですです。
アメリカで出版された、精神疾患の国際的な診断基準である「DSM-5」 によると、これは強迫症の関連症として抜毛症や皮膚むしり症の診断基準として分離され、強迫性障害や抜毛症や皮膚むしり症などを除いた、その他強迫性障害および関連障害として「身体集中反復行動症」が明記されています。
参考:ひだまりこころクリニック
つまり強迫性障害の一部および関連障害……自傷行為の一つです。
チック症の症状かも
暇さえあれば自分の爪を噛んでしまうというのは発達障害のチック症の一部のこともあります。
え?チック症は音を発することだけではないの?と思われるでしょうが、チック症には色々なものがあるようです
チックとは
チックは、突発的で、不規則な、体の一部の速い動きや発声を繰り返す状態です。チックには様々な形があり、大きく運動性チックと音声チックに分かれ、それぞれが単純性、複雑性に分類されます。瞬き、首振り、顔しかめなどの単純性運動性チック、物に触る、物を蹴る、飛び上がるなどは複雑性運動性チックです。また、発声、咳払い、鼻鳴らしなど単純性音声チックと、汚言、反響言語(人の言葉を繰返す)などの複雑性音声チックもあります。一見、乱暴な行動や非常識な言動、爪噛み、口や目や髪の毛などをずっと触っているなどもチックのことがあります。
参照:一般社団法人加古川医師会公式HP
爪噛みだけでなく、口や目と言った顔を触る、髪の毛をずっと触っているもしくは抜いてしまうなど、1~2種類の動きだけのこともチック症の一つであるとされています。
チック症の原因については、生まれつきにチックを起こしやすいような脳の体質であることが考えられます。他に発達や性格などあらゆるものが原因になるとも考えられていますが、詳しいことがまだわかっていません。また、社会的に生活に困るようであれば「チック症」の診断が下ることもあります。
チック症のことに関してはこちらの記事で詳しく書かれていますのでよろしければご覧ください。
爪噛みは無理に止めない方がいい?
つまりストレスが溜まった時の自傷行為の一つとして、または障害の特性の一つとして、子どもたちは爪を噛んでしまいまっているのです。それも深爪になってしまうくらいまで。爪のピンクの部分がなくなってしまいかねないところまで噛んでしまうのです。
貴重なストレス発散方法
爪噛みは無理にやめさせるのがいいのでしょうか?
答えはノーです。
医師の見解としては「無理に爪噛みをやめさせない方がいい」とのこと。なぜなら、意識的にも無意識的にも爪を噛むことでストレスを発散させているので、無理に噛まないよう止めさせようとしたら、本人にとってストレスを余計に溜め込んでしまうからです。
親としては止めさせたいところですけどね……。
自然と直っていくことも
爪を噛む行為は、多くの場合は習慣化してしまって、半ば無意識的に行っています。幼児から小学生になり大きくなる程、発達障害の爪噛みは多く見られる癖となります。
しかし、しばらく続いた後に自然とやらなくなるのが普通だとのこと。ほとんどの子どもは他の癖と同時に自然と直るそうです。
ですので周りの大人たちは、基本的には自然と直っていくものなのであまり心配せず気にしない方が良さそうです。
癖が出やすいのは手持ち無沙汰なときが多いので、癖のことを直接注意せずに、他の遊びや手先を使う作業といった、他のことに注意を向けさせましょう。そう工夫することで爪を噛まなくなっていきます。
気持ちを表現できるようになれば改善も
爪噛みが引き起こしているストレスは、まだ自分が自分の言葉で気持ちを表現する力が備わっていないから起こるもの。
自分で周囲と会話ができるようになった頃に爪噛みが治ってきたと言う声が多くあります。
発達障害でなかなか言葉を話せない子どもも、ゆっくりとではありますが話せるようになってきたら、欲求不満の癖はなくなっていくと考えられます。
どうしても爪噛みを止めさせたい…!
「ほとんどは自然と直る」と言われても、親としては今すぐにでも爪噛みをやめさせたくなると思います。せっかくの綺麗な爪が変形してしまうのは見ていられないという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで試行錯誤している方々の方法を集めてみました。その中でも比較的良い方法と良くない方法を調べました。
おすすめの方法
- 爪を短く切って、噛みにくくする
- 爪を綺麗に整えてみる
これなら噛みたいと思うことはなく、例え噛んでしまっても「綺麗な爪なんだから次は噛まないようにしよう」という意識が働くかもしれません。自発的に「もうやめたい」と思うようになると嬉しいですね。
- 噛むものを変えてみる
噛むものを変えてみるのはおすすめです。調べていた中には「昆布」を使っている方もいました。
このようになおもちゃを使って気を紛らわせることで爪噛みをやめさせる方法もあります。
この記事では、ストレスボールというものをご紹介します。ストレスの矛先をストレスボールというものに置き換えさせて爪噛みをやめさせませんか?
メーカー | 価格 |
Craenen(ベルギー) | 680円(別途送料がかかります) |
・カラフルなプリントが施された柔らかく白いフォーム
・ボールを握って離すとゆっくりと元の形に戻ります
・行政区分のミニ地球儀
楽天商品紹介HPより
サイズは直径7.5cmとのこと。手で握るのにちょうどいい大きさですね。重量は32gと軽め。対象年齢は3歳からと安心な構造になっています。大きくなってからも世界地図の勉強に使えそうですね。
やらないほうがいい方法
情報を調べていてよくない例をご紹介します。
- 爪にバンソウコウを張る
- 苦い薬を塗る
いくら噛み癖を直したいと親が子どもを想っていても、ちょっと子どもがかわいそうですよね。
余計に子どもにストレスを与えてしまったようで、より一層爪噛みがひどくなってしまったとのこと。
指の違和感が拭えないために外してしまうなどあまりいい方法とは言えません。
案の定それで治ったというあまり声はありませんでした
噛み癖の改善案をまとめた動画がありましたのでこちらに載せておきます。合わせてご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は発達障害を持つ子どもの悩みの一つである「爪噛み」についてご紹介していきました。
- 原因は過度なストレスかチック症
- 無理に止めさせなくてもいい
- どうしても止めさせるならこの方法
せっかくの綺麗な爪をずっとそのまま保ってあげたいですよね。できれば無理のない方法を考えていきましょう。
この記事が、発達障害の子どもの爪噛みで悩む方の元に届いてお力になれれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。