こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害 親の会」についてです。

発達障害の子供の子育てについて、誰かに相談したい。たまには愚痴の一つも言いたいけど、誰も聞いてくれるひとがいない。

発達障害の子供を育てるうえで、親が最も陥りやすい問題とは、孤立・孤独化でしょう。

近親者や知り合いに、子育て特有の苦労をわかってもらえず、相談ができない。協力的になってもらえない。

そんな孤独感の中で子育てをしていくことは、とても大きなストレスになります。

そんなときに、活用できる発達障害の親の会。参加するにはどうすればいいのか。参加することでメリットやデメリットはあるのかを紹介いたします。

発達障害親の会って?

発達障害親の会は、自助グループのひとつです。

自助グループとは、同じような悩みを持つ人たちが作る集まりのことです。

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自助グループである親の会には、同じような悩みや経験を持つ人たちが集まり、お互いにサポートしあっているということですね。

親の会はどんな活動をしているの?

1.ミーティング

軽いお話会のようなものから、悩みを打ち明けあったり相談しあったりというものまで。定期的なミーティングをしている団体は多いです。

2.勉強会

専門家の先生を呼んで話を聞いたり、自分たちで調べたことを発表する勉強会などを行います。

3.普及啓発活動

外部に開かれた研修会や、インターネット上で情報発信をすることで、発達障害の子育てに興味を持ってくれる人や、支援してくれる人を増やす活動をしていきます。

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今の時代、ZOOMなどを活用して、遠方からでも参加できるようにするなど、工夫がされています。
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参加のハードルはむしろ下がっているということですね。

自分に合う親の会を選ぶには

親の会にもいろいろな種類がありますので、選ぶ際の基準を考えてみましょう。

障害の種類で選ぶ

親の会には様々な障害を対象とするものがあるため、自分の子どもの障害を対象としている会を選びましょう。

必ずしも障害の診断を受けていないと参加できないというわけではなく、それぞれの親の会で参加の要件がありますので、興味がある親の会には問い合わせてみてください。

規模で選ぶ

親の会には様々な規模のものがあり、全国的に組織されている親の会もあれば、地域や学校単位で立ち上げられている親の会もあります。

一般的に、大きい規模であれば、それだけ情報も集まりやすく、勉強会などの活動も充実しているといえますが、その分、役割が多く、手間が取られることもあるでしょう。

逆に小さい規模であればメンバーも少なく、研修なども数多くはできませんが、メンバー同士の繋がりは濃いものになるといえるでしょう。

子どもの通う学校に親の会があるからと言って、他の親の会に参加できないわけではないので、どんな規模の会が自分と子どもに向いているか、考えてみましょう。

地域で選ぶ

自分の住んでいる地域に親の会が組織されていれば、直接会う機会も関係性も作れるでしょう。

自分が参加できる範囲にどんな親の会があるかを知りたい場合には、市役所の障害福祉課などが情報を持っている可能性があるので、問い合わせてみるといいでしょう。

下調べから参加まで

親の会の情報は、インターネットで情報を発信している場合もありますので、ネット検索も有効です。

「地域 障害種別 親の会」 などで検索してみましょう。

また、連絡先が分かったら、遠慮なく相談してみましょう。

まずはミーティング等を体験してみて、自分に合いそうだと思ったら正式の参加という流れが一般的です。

親の会に参加するメリット

では、親の会に参加することでどんないいことがあるのでしょうか。

メリットをあげてみました。

顔の見える関係で、お互いに助け合える

障害を持つ子どもの子育ては、苦労や障害自体を理解してくれる人が少ないため、孤独になりがちです。

そんな時に、同じ悩みを持っている仲間がいると思うだけで気持ちが楽になることもあるでしょう。

また、実際に困りごとがあったときは相談できたり、もやもやした気持ちを話し合うことで、ストレスを解消することができるでしょう。

生の情報が得られる

ネットなどではなかなか出てこない地域の支援機関についての情報や、実際の苦労などの生の声も、親の会なら手に入ることもあるかもしれません。

また、研修会等に参加できれば、実際に発達障害の支援に関わっている専門家からの知見を得ることもできます。

子どものための交流の場になっている

会によっては、親だけではなく、子ども同士の交流の場を作っているところもあります。

お子さんが友達を作ることが苦手な場合は、こういった機会を生かして友達を作ることができるかもしれません。

他人の失敗や成功を自分の子育てに生かせる

親の会には、いろいろな人から、様々な経験が情報として集まります。

他の家族の方がどんな育て方をしているか。子どもがどんなふうに育っているかを実際に話を聞き、見ていくことで、つい想像してしまうネガティブな感情や、こうでなくてはいけないという思いから、多少解放されることもあります。

自分の経験も誰かのためになる

そしていつか、自分の経験も誰かを助けることができるかもしれません。

誰かを支えたり、助けたりする体験ができることも、自助グループに参加する大きなメリットになります。

親の会に参加するデメリット

メリットと同じくらい気になるのがデメリットですよね。

こちらもいくつか挙げていきます。

大きな組織になると、役員や係などで多忙になることもある

全国組織等、大きな親の会では、それだけ役員や係などで、やることも増えることがあります。

ただ、これはそれぞれの親の会がどれだけ活動しているかにもよってくるので、もし親の会へ参加している中で負担を感じたら、少しずつ活動から遠ざかっていくのも考えてもいいかもしれません。

地域によっては、集まる機会がなかなかないこともある

人口の少ない地域では、親の会自体が組織されていなかったり、集まる機会がないこともあります。

ただ、そういった場合でも、自分で親の会を立ち上げることもできます。

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親の会を立ち上げたい場合には、すでに活動している親の会の方にも、相談してみるといいでしょう。

まとめ

今回は親の会について調べてみました。

参加するのに勇気はいるかもしれませんが、そこから得られるメリットはとても大きいものです。

困っているときはなかなか外に目が向かなかったり、活動的になれなかったりするときもありますが、こういった支援のかたちも思い切ってうまく使えば、そんな状況を変えてくれるかもしれませんよ。