皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害 治る」についてです。

近年、よく聞かれるようになった発達障害ですが、それって治るの?治らないの?病気なんでしょうか?

「もしも発達障害が治るものなら治したい!」って親なら思いますよね。

発達障害を放置してしまったらどうなるのでしょう?

発達障害の子どもが今よりもっと幸せで生きやすい生活を送るためには、親が発達障害とはどういうものかを知る必要があります。

この記事を読めば発達障害が治るのか?どうすれば良くなるのかがわかります。

発達障害って病気?またその原因

ズバリ言うと、発達障害は病気ではありません

先天的に脳機能の障害があり、それによって引き起こされる諸々の障害を発達障害と呼んでいるのです

だから発達障害が完治するということはありません。

原因は不明で、決して親の甘やかしで発達障害が起こるとか、逆に愛情が足りていないということではないのです。

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都築
発達障害が治らないなんてショックだなぁ。
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小野田
だけど、発達障害の子にあったサポート方法はあるはずだよ。

発達障害を受け入れながら、社会に適応させ、本人が生きやすい生活を送れるようにするためには、親や周りのサポートが大切になってきます。

発達障害の対処療法

発達障害を根本的に治療することが難しいことは前項でも説明しましたが、発達障害の対処療法として、2つの方法があります。

  1. 薬物療法
  2. 心理社会的サポートをする生活療法

薬物療法について

発達障害には大きく分けて3種類のタイプがあります。

  1. 自閉症スペクトラム障害(ASD)
  2. 学習障害(LD)
  3. 注意欠如・多動性障害(ADHD)

1と2については薬物療法で使用できる薬はないのですが、3のADHDに関しては、現在3種類の薬を使うことができます。

ADHDには「不注意」と「多動・衝動性」が認められますが、それは脳と脳の細胞の伝達がうまく行っていないからであることがわかっています。

脳細胞伝達の部分をお薬で補い、症状を軽減できます。

また、ADHDについての特徴をまとめた記事がありますので、以下のページから確認してみてください。

ADHDの薬物療法を受けるには

ADHDの薬物療法を受けるには医師の診断が必要です。

まず問診をし、困っていることがどんな状況で起き、何がきっかけになっているかを話します。

その話を聞いた上で医師がADHDの不注意の4つのタイプから、患者に合った薬を処方をします。

どの薬にもADHDの症状を緩和する効果があると言われていますが、合う合わないがあるので、症状に応じて使い分けることが大切です。

ADHDの薬物療法はその症状を抑えるのに有効ですが、障害そのものを完治させるというものではありません。

副作用や長く飲み続けたときの耐性などが出てくる場合もありますので、医師と相談しながら自分に合った服薬をすることが必要になってきます。

心理社会的サポートをする生活療法について

心理社会的サポートをする生活療法とは、当事者が抱えている気持ちの面での問題を周りの環境を変えることによってサポートしていく方法です。

まず、心理社会的サポートを受ける上で大切になってくることは、自分の発達障害の特性を理解するということです。

同じ診断名のついた発達障害でもその特性はさまざまで、人によってできることやできないことが違ってきます。

そのため外部からは障害がわかりにくく、本人や家族が特性を理解し、周りに伝えていくことが大切になってきます。

特性を理解し、周りの合理的配慮をもらって、自分の周りの環境を整えていくことが発達障害の対処療法です。

合理的配慮とは

発達障害者が自分のできること、助けが必要なことを周りの人(企業や学校など)に伝えることで受けられる配慮。周りの人の負担になりすぎない程度に、声掛けの仕方の工夫や、スケジュールの調整などを受けることができる。

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都築
自分の特性をよく理解することが大切なのね!
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小野田
特性を理解した上でどう伝えていけば良いか見ていきましょう。

【自閉スペクトラム症(ASD)を持つAちゃんの場合】

自閉スペクトラム症(ASD)を持つAちゃんは急なスケジュール変更が苦手です。

幼稚園で運動会の練習のときにお弁当の時間と園庭での練習の時間が逆になったことでパニックを起こしたことがありました。

園の先生が、前日と当日の朝に予定を紙に書いて伝えることで、スケジュール変更でパニック状態になってしまうAちゃんの様子も落ち着きました。

あらかじめその日の予定を伝えることで、これからすることの見通しがつきます。

自閉スペクトラム症の子どもは耳から入る情報より、目で情報を得ることのほうが得意です。

この2つの方法をうまく合わせ、Aちゃんは落ち着くことができました。

【注意欠陥多動性障害(ADHD)を持つBくんの場合】

注意欠陥多動性障害(ADHD)を持つBくんは片付けが苦手で、物をよくなくしてしまい困っています。

Bくんのお母さんはちょっとした工夫をしています。

きっちりしまう場所を決めるのはなく、大まかな分類で大きな片付け箱をいくつか作って、そこに投げ込んでもらうという方法です。

これによって、Bくんのお部屋も物で埋め尽くされるということがなくなりました。

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都築
ちょっとした工夫で、発達障害者本人も周囲の人も暮らしやすくなるのね。

発達障害の二次障害って何?

ここまで発達障害は治らないけれど、対処療法で良くなっていくということをお伝えしてきました。

発達障害は目に見えにくい障害です。もし自分の発達障害の特性を理解せず、配慮も求められなかった場合、どうなるでしょうか?

すべての発達障害者に起こるというわけではありませんが、発達障害の二次障害という形で問題が現れてくることがあります。

二次障害は2種類に分類されています。

抑うつ気分や不安感、身体の痛みなど、自分に向けて精神的な症状がでてくる「内在化障害

暴言や反社会的行動など他者に向けて行動面に現れる「外在化障害」

があります。

発達障害の二次障害について当事者が詳しく語っている動画がありますので、参考になさってみてください。

まとめ

発達障害は先天的な脳の一部の機能障害であり、完治することはありません。

しかし早期の対処療法によって、発達障害の症状を軽くすることは可能です。

ADHDには薬物療法があるので自分に合ったお薬を見つけることも有効です。

二次障害を引き起こさないためにも、発達障害の当事者が自分の特性を理解し、周りに合理的配慮を求めることで困りごとが解決していきます。

最後までご覧いただきありがとうございました。