皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のテーマは「ハイハイの仕方と発達障害」についてです。
今回は、ハイハイの仕方に影響が出る発達障害についてお伝えします。発達性協調運動障害を、この機会にぜひ覚えておきましょう。
目次
発達障害?ハイハイの仕方がおかしい!?
ハイハイの仕方がぎこちなかったりハイハイをしない場合、発達性協調運動障害(DCD)の可能性があります。
発達性協調運動障害は発達障害のひとつで、ハイハイなどの全身運動や、手先を使う細かい作業を苦手としています。
もちろん発達障害とはまったく関係なくハイハイの仕方が普通と異なるお子さんはたくさんいます。
ハイハイの仕方だけで発達性協調運動障害であるかどうかを判断することはできませんが、もしもハイハイ以外にもさまざまな兆候があらわれた場合には可能性を考える必要があります。
参照:厚生労働省『こころの健康情報局「すまいるナビゲーター」』
なお、ハイハイの仕方がぎこちない場合の改善方法について解説している動画がありますので、参考にご覧ください。
では、発達性協調運動障害とはどのような兆候がある発達障害なのでしょうか。あらわれるさまざまな兆候についてくわしくみていきましょう。
ハイハイの仕方のほかにあらわれる兆候
発達性協調運動障害の場合、次のようにさまざまな兆候があらわれます。
【乳児期】
・ハイハイの仕方がぎこちない
・ハイハイをしない
・ミルクにむせやすい
・寝返りがうまくできない
【幼児期】
・歩くのがぎこちない
・姿勢がくずれやすい
・言葉が不明瞭
・線にそって塗り絵ができない
・スプーンやコップがうまく使えない
・ハサミやのりがうまく使えない
・着替えが苦手
・階段の登り降りが苦手
・公園の遊具でうまく遊べない
・三輪車をうまくこげない
・スキップができない
【学童期】
・片足で立てない
・靴ひもをむすぶのが苦手
・ボールを投げるのが苦手
・ボールを扱うのが苦手
・なわとびができない
・鉛筆を正しく持てない
・消しゴムを使うのが苦手
・はしをうまく使えない
・ボタンのかけはずしが苦手
参照:『NHKハートネット・福祉情報総合サイト』
また、発達性協調運動障害についてくわしく解説した動画がありますので、参考にご覧ください。
このように、発達性協調運動障害の場合にはハイハイの仕方以外にもさまざまな兆候があらわれます。さらに、ほかの発達障害と併発することも多いといわれています。
発達性協調運動障害は発達障害のひとつであることをあまり知られていないので、「努力が足りない」「なまけている」などと勘違いされ、日常のさまざまな場面で苦労している方がたくさんいます。
身体を動かす場面や手先を使う場面は日常の中でたくさんありますが、苦手だからといって避けてとおれない場合がほとんどです。
発達性協調運動障害をもつ方が自信をもって日常を過ごすためには、周りの方の理解と支援がとても重要です。
では、お子さんに発達性協調運動障害をはじめとする発達障害の可能性を感じたらどのようにすれば良いのでしょうか。可能性を感じた場合にとるべき行動についてくわしくみていきましょう。
発達障害の可能性を感じたら……
お子さんに発達性協調運動障害をはじめとする発達障害の可能性を感じたら、ひとりでかかえこまずに専門機関に相談しましょう。
発達障害に関する相談先は次のとおりです。
自治体の発達相談窓口
地方自治体にはお子さんの発達に関して気軽に相談できる発達相談窓口があります。
自治体ごとに名称は異なりますが、障害福祉関係の課や子ども家庭関係の課に設置されている場合が多いです。
専門の相談員がお子さんのことだけでなくさまざまな悩みに対応してくれますので、ぜひ相談してみてください。
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害のあるご本人とそのご家族の豊かな地域生活のために、さまざまな専門職や関係機関が連携して支援を行っています。
全国各地にあるとても専門性の高い組織なので、お子さんの発達に関して何か気になることがある場合にはぜひ相談してみてください。
参照:『国立障害者リハビリテーションセンター・発達障害者支援センター一覧』
医療機関
発達性協調運動障害をはじめとして発達障害かどうかを確かめるためには医師による診断が必要です。
お子さんの発達障害については小児科や児童精神科が対象です。お子さんの発達障害について診断可能な医師の名簿がありますので、診断をしてもらいたいとお考えの場合には参考にご覧ください。
参照:『一般社団法人・日本小児神経学会』
児童デイサービス
児童デイサービスは、さまざまな活動によって発達に課題のあるお子さんの発達を支援する福祉サービスです。
こちらの記事をHPに掲載している大阪府のライズ児童デイサービスでは、365日年中無休でさまざまなプログラムをとおしてお子様の発達を支援しています。
お子さんの可能性を最大限に伸ばすことを目指して支援していますので、ぜひ一度のぞいてみてください。
参照:『ライズ児童デイサービス』
このように、発達障害について相談できる機関はさまざま。どこに相談すればよいか迷う場合には、自治体の発達相談窓口に相談しましょう。
診断が必要な場合などは、状況に応じてそのほかの専門機関を紹介してくれます。お子さんやご家族の安心のためにも、気がかりなことがある場合には気軽に相談してみましょう。
また、発達障害と診断された場合の対応についてくわしく解説した記事がありますので、参考にご覧ください。
では、実際に発達性協調運動障害のある方は、どのような体験をされているのでしょうか。ご本人や支援者の実際の声を聞いてみましょう。
発達性協調運動障害のある方の実際の体験談
発達性協調運動障害のある方は、日常のさまざまな場面で困難を感じながらも、自信をのばすための工夫をしている方もいます。
実際に発達性協調運動障害とむきあっている方の事例を紹介します。
「オレ算数得意になった」
長男はとにかく不器用なのが特徴の発達性協調運動障害
手先も不器用なので漢字は半分以上×
何か1つ勉強で自信を持てるものを作ってほしいと考えてた
するとゲーム感覚で九九を先取りで記憶 人より先に覚えられたことで自信が出たみたい
得意を伸ばすっていい
引用元:ツイッター
こちらはお子さんに発達性協調運動障害があるお母さんのツイートです。苦手なことよりも得意なことを伸ばし自信をつけたという例です。
このように、苦手なことよりも得意なことを伸ばして自信をつけたり、苦手なことをおぎなうために道具を使ったりしながら、発達性協調運動障害とうまくつきあっている方がいます。
また、支援者の方は周りの理解の必要性を感じている様子です。
発達性協調運動障害をはじめとする発達障害は生まれもったものなので、完全に治すことはできません。しかし、周りが理解をすることで、ご本人が自信をつけるための支えとなることは可能です。
まだまだ世の中に知られていないことの多い発達障害ですが、少しでもご本人の苦労を減らすために、多くの人へ周知していくことが必要であるといえます。
まとめ
今回は、ハイハイの仕方に影響が出る発達障害についてお伝えしました。
- 「ハイハイの仕方がおかしい=発達障害」ではない
- ハイハイの仕方以外にも気になる兆候がある場合には、専門機関に相談しよう
- 周りの方は、発達障害のあるご本人が自信をつけるための支えになろう
以上のことを理解し、お子さんにとって必要な支援ができるように行動しましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。