皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!
今回は「発達障害・耳の形」について詳しく紹介していきます。
「うちの子、耳の形が変だな・・」と気づき、発達障害ではないのか?と不安に思っていませんか?
「これからこの子の為にどうしたらいいんだろうか?」「発達障害だったらどうしよう」と焦りますよね。
是非、この記事を読んで参考にして頂ければと思います。
目次
耳の形が変だと発達障害なのか?
結論から言うと、耳の形が変=発達障害ではありません。
確かに、自閉症スペクトラムという発達障害の” 診断の一部 ”として、耳の形は挙げられています。
しかし、自閉症スペクトラムという発達障害を持っていたとしても、耳の形が正常な方もたくさんいますので、耳の奇形=発達障害にはなりません。
自閉症スペクトラムとは
では、自閉症スペクトラムとはどういう特徴を持っているのでしょうか?
詳しく解説していきます。
主に、
「コミュニケーションが上手くできない」
「こだわりが強い」
という2つの特徴が挙げられます。
コミュニケーションが上手くできない
- オウム返しをする
- 同じ言葉を繰り返す
- 一人でいることが多い
- 目を合わせづらい
- 耳からの情報よりも、目からの情報の方が理解しやすい
- 人に触られるのが苦手
こだわりが強い
- 自分なりのルーティーンがある
- 光などの感覚に過敏
- 聴覚過敏、大きな音が苦手
- 急な予定変更が苦手
- 同じ動作を繰り返す
- 興味を持ったものを延々とやり続ける
- 興味・関心が極端である
という内面の症状をもっていることで、初めて自閉症スペクトラムと診断されます。
自閉症スペクトラムといっても、こだわりの種類、性格は人それぞれなので、とても個人差があります。
ただ、興味を持ったものにはとことん追求、やり続けることが可能です。
一つの分野に特化して「書道」「ピアノ」などで、プロとして活躍されている方もいます。
ですから、耳の形=発達障害にはならないのです。
耳の形状の種類について
主な形状の4つの症状についてまとめました。
[ 立ち耳 ]
耳の変形|耳介変形の種類・症状など|市川総合病院|形成外科 (tdc-keisei.com)
立ち耳とは、正面から見たときに、耳全体が見える状態です。
両耳にあったり、片側だけの症状もあります。
日常生活の問題としては、マスクをかけづらいことが挙げられます。
幼いうちはテーピングで矯正治療できることがほとんどです。
成人の場合は手術になります。
[ 埋没耳 ]
耳の変形|耳介変形の種類・症状など|市川総合病院|形成外科 (tdc-keisei.com)
埋没耳とは、耳全体の上の部分が皮膚に埋まっている形です。日本人には400~500人程度とかなり多く見られます。
特徴としては、埋まっている箇所を手で引っ張ると正常な形となりますが、手を離すと元の埋まっている状態に戻ってしまいます。
耳の後ろ側の筋肉が発達できていないことが原因となります。
日常生活の問題としては、マスクや眼鏡をかけづらいことです。
産まれてすぐであれば、矯正器具による固定治療で改善されることがあります。
ただ、生後すぐは矯正器具による圧迫で皮膚にダメージを受けやすいので、耳の成長に合わせて器具を変更する必要があります。
また、生後6ヶ月程度であれば矯正器具を自分で外して口に入れようとする危険性もあるため、矯正を続けられない可能性があります。
なるべく軟骨が柔らかいうちに矯正を目指しますが、矯正を続けられない場合、3歳頃にまた矯正を開始、その後、症状の程度によって手術することもあります。
[ 小児耳 ]
小耳症|日本形成外科学会 (jsprs.or.jp)
小耳症は、耳の形ができあがらず小さい、または耳の穴がない状態です。
お腹の中にいたとき、耳の形が完全にできあがらなかったことが原因とされています。
聴覚が保たれている場合は問題無いですが、耳の穴が狭かったり、塞がっていたりなど聞こえが悪い場合は、日常生活が不自由になってしまうので、手術する方が多数です。
[ 折れ耳 ]
耳の変形|耳介変形の種類・症状など|市川総合病院|形成外科 (tdc-keisei.com)
折れ耳とは、耳の上の部分が倒れている状態です。
特徴としては、折れている箇所を手で引き出すと正常な耳になりますが、手を離すとまた元に戻ってしまいます。
折れ耳は、耳に圧力がかかっていたことが原因なので、同じ向きで寝ないようにしたりと圧力をかけないようにすることで、生後数日で改善する場合もあります。
症状が軽ければ、見た目だけの問題になりますが、症状の度合いによって眼鏡がかけられない、マスクをつけられないことがあります。
生後すぐに矯正治療を開始することで改善されることがあります。
矯正治療の詳細については、埋没耳と同じ内容になります。
治療は必要?
もし治療を開始したい場合は、形成外科を受診します。
治療が早ければ早いほど軟骨が柔らかいので、テーピングなどの簡単な処置で済みやすくなります。
大人であれば局所麻酔で日帰り手術、変形がひどい場合は全身麻酔で3~1週間程度入院になります。
聴力に影響がある場合は治療が必要ですが、聴力に異常がない場合、治療するべきか迷ってしまいます。
実際、耳の形が正常ではない状態で生まれてきた方でも、個人差を受け入れ、すなわち自分の個性として、愛着をもって、治療せずに過ごされている方もおられます。
耳が未発達のままで生まれてきました。
「少し不便だなー」とたまに思うことはありますが、問題無く聞こえているので、未だに未発達の耳で日常生活を送っています。
周りと違う、少し不便なだけであって、特に何も問題がありません。
親を責めたこともありませんし、耳のせいで自分が不幸だと思ったことは、一度もありません!
なので、親御さんは自分を責める必要はありません。
現在では、
・耳に掛けなくても着用できるマスク
・耳に掛けなくても着用できる眼鏡
・顔に貼るマスク
・頭部で固定する眼鏡補助ツール
も販売されるようになっています。
それでも、やはり悩んでしまうことはあるかと思います。
そんな時は、
児童相談所
子育て支援センター
などで、悩み相談ができます。
一人で抱え込まず、相談してみるのが良いかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
耳の奇形=発達障害ではないことをお伝えしました。
耳の形が変だと、不安になってしまいますよね。
一人で抱え込んでしまうと焦りが勝ってしまい、正常な判断がしづらくなってしまいます。
是非、近くの相談機関、医療機関を頼ってみてください。