皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害夜泣き」についてです。
発達障害のお子さんをお持ちの方へ、この記事を読まれているということは、お子さんの夜泣きに悩まされていませんか?
それはもしかしたら、赤ちゃんの時に見られたような夜泣きではなく睡眠障害なのかもしれません。夜泣きが長く続くと、保護者さんも眠れなくて疲れてしまいますよね。
この記事では、発達障害の「夜泣き」が睡眠障害である可能性について紹介します。
目次
「大きくなっても」発達障害夜泣き……ズバリ睡眠障害の可能性ありです!
発達障害と言われて、ある程度の年齢を重ねても夜泣き状態が治らないのであれば、睡眠障害の可能性が考えられます。睡眠障害と言われてしまえば、びっくりしてしまいますよね。
子どもにとって睡眠は必要不可欠ですから、それを妨害してくる障害はきちんと治療をしなければいけません。
早期に病院で治療したり、睡眠儀礼やその子にあった方法を見つけることで、改善していきます。
夜泣きとは?
赤ちゃんが夜泣きをすることはよく知られています。ではまず「夜泣き」とは何でしょうか?
幼児が夜に急に泣くこと
(「新明解国語辞典第八版(2020年 三省堂)」)
また家庭医学大全科では、「夜泣きは生後数週間から出現し、乳幼児期を通じて続くこともある」とされ、「激しい場合には、1日あたり数時間、1週間に2、3日以上も夜泣きが認められるような場合」とされています
赤ちゃんの夜泣きは睡眠・覚醒のリズムが、大人のように整っていないため発生しやすいことが考えられます。また生理的な不快感を自分の力で解消することは難しいため、保護者を呼ぶためにも泣いて表現します。
夜泣きのような症状は、2、3歳以後に夜驚症と言って、現れることも多いです。これも通常は思春期までには自然に消失します。
「家庭医学大全科」によると、夜驚症は、①睡眠中に突然、覚醒する、②入眠後2時間以内が多い(少なくとも睡眠の最初の3分の1で出現)、③強い恐怖の表情や動作を示し、汗をかき呼吸や脈が荒い、④家族が起こしても反応が遅い、⑤本人に翌朝に尋ねてもエピソードを覚えていないなどの状態です。
子どもの睡眠リズムの確立は0歳から3歳です。その頃の眠りはまだ浅いので、夜泣きすることが多いとされています。
それ以降も、発達障害を持っていて以下のような傾向を持っていれば、睡眠障害の可能性は高くなります。
- 一日中眠たそう
- 眠気を頻繁に訴える
- 夜間睡眠中に何度も目を覚ます
- よく泣く
発達障害を持つ子は持っていない子よりも発症確率が高い
赤ちゃんの時には夜泣きがあっても、ある程度大きくなれば睡眠のリズムがついて夜泣きはなくなりぐっすり眠ってくれます。
しかし、特に発達障害の子供は多くが睡眠リズムのシステム作りに何らかの障害があって、発達障害の二次障害として睡眠障害のリスクが高まるそうです。睡眠障害を引き起こしてしまって日常生活にも影響出てしまいます。睡眠障害の夜泣き状態を放っておくと日常生活に支障をきたしてしまいます。
睡眠障害の種類について
睡眠障害にも種類があります。お子さんがどれに当てはまっていそうでしょうか?心当たりの症状はありそうでしょうか?
- 不眠症……眠るのに時間がかかる、途中で目が覚めるなどがあります。
- 過眠症……眠りすぎる病気、強い眠気を感じることもあります。
- 概日リズム睡眠障害……体内時計が乱れる睡眠障害です(概日リズムとは夜になると眠くなる体内時計のこと)
- 睡眠時随伴症……眠っている間に起こる無意識の病気です。
- むずむず脚症候群……脚などに不快感を感じるため、じっとしていられなくなるなります。
以上はほんの一部を簡単に書いたものです。詳しくは参考リンクをご覧ください。兵庫県立リハビリテーション中央病院の睡眠障害の記事です。わかりやすく解説をしています。
発達障害は以上のような睡眠障害を引き起こす可能性が考えられます。
発達障害の子どもの睡眠の特徴
主にADHDとASD(自閉症スペクトラム症)を持つ子どもの睡眠障害の特徴について紹介します。
ADHDの子どもの睡眠の特徴
ADHDの子は寝付きの悪さ(入眠困難)と夜間に何度も目が覚める(中途覚醒)が起こる可能性が高いです。
ADHDの中でも多動性が強い場合は、夜間の寝付きが悪い、夜中に起きてしまう、動き回るなどがあります。
ADHDの中でも衝動性が強い場合は、親の指示に従えず、ゲームなどの遊びに過度に集中する、寝付けなくなるなどがあります。
ぐっすり眠るはずの夜にでも、動き回ってしまうんですね。
自閉症の子どもの睡眠の特徴
自閉症の子は寝たり起きたりを繰り返し、泣いてばかりいて眠らないことがあります。逆に寝てばかりなどがみられます。
特に、寝付きが悪くて長く寝られない。眠れていないので脳の回復ができず、日中の機嫌が悪く泣いてばかりいる、睡眠時間が短くお昼寝もしない、夜中にしばしば目を覚ますなどがあります。
ADHDにせよASD(自閉症スペクトラム症)にせよ、発達障害と睡眠障害は表裏一体で切っても切り離せない性質があります。発達障害が睡眠障害を引き起こすきっかけにもなり、睡眠障害が発達障害をより強くさせてしまうことにもなり得ます。睡眠時間をきちんととらないとうつ病など精神的な二次障害を併発することにもなってしまいますので、気をつけなければなりません。
放っておくと……子どもの生育に悪影響する……そして親も疲弊
子どもが睡眠障害で眠ってくれなくては、その保護をする家族も思うように眠れません。結果として疲弊してしまいます。以下のような構図になっています。
夜泣き → 子どもと親の睡眠障害 → 親も疲弊し無表情や感情的行動 → 二人とも情緒制御不安定 → 夜泣き
……夜泣きや睡眠障害悪化の悪循環です。
睡眠障害は早期治療で良くなります。もし不安ごとがあるのなら病院へ相談してみましょう。早期の治療で改善していくなら早い方がいいはずです。
こちらの動画は発達障害の子どもを寝かしつける4つの方法について紹介しています。短い動画ですが、大事なことがまとめられている動画ですのでぜひ参考にしてみてください(^^)
まとめ
この記事では発達障害と睡眠障害の関係性についてまとめました。
- 発達障害の子が大きくなっても夜泣きするのは睡眠障害の可能性がある
- 「夜泣き」とは、そして「睡眠障害」とは
- 発達障害の子は持っていない子よりも発症確率が高い
- 放っておくと成長に悪影響
睡眠は子どもの成長には欠かせません。それを妨害してしまう睡眠障害は発達に悪影響を及ぼしてしまいます。お子さんが寝てくれないと親も疲れ切ってしまいます。
今お子さんが睡眠障害になっている人に向けて、そして発症率が高いのでこれからの前提知識としてこの記事がお役に立てば幸いです。