皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!
今回のキーワードは「発達障害 時計」についてです。
小学校に入ると時計の勉強が始まりますね。
発達障害のため、なかなか時計が読めるようにならない、時間の感覚が分からないという子もいるでしょう。
頑張って教えてるけど、なかなか成果が出ない。
そんな時は、便利な道具を使ってみましょう。
大人も計算に電卓を使いますよね?
同じ感覚で試してみませんか?
目次
便利な道具でサポートする
大人も電卓を使っている
あなたも子どもの頃に計算問題をたくさんしてきたのではないでしょうか。
あんなに練習したのに、大人になった今、電卓を使って計算していませんか?
電卓は素早く正確に計算できて便利ですよね。
時間の管理が苦手なら、同じように道具で便利にしましょう!
時計を読むということ
時計が読めるようになると、今現在の時刻が分かります。
でも、時計を読むというのは、それで終わりではありません。
時刻が読めるようになったら、次は時間の感覚を身に着けることが必要です。
あと何分で出かけないといけないとか、この作業は今から始めないと間に合わないとか。
これは活動の見通しを立てて次の行動を決める重要な力です。
社会生活のなかで生きていくには、この時間の感覚を身に着けることがとても大切になります。
学校の授業での時計
時間の学習は重要
令和2年から新学習指導要領が実施されて、小学生の時間の学習が少し変わりました。
今までは2年生からだった時間の学習が、1年生からスタートして3年生で完結するようになっています。
学校ではチャイムや時計に沿って行動するので、幼稚園などでは5歳くらいから時計に親しむ指導を始めるところが多くみられます。
こうしてみると、時計の学習は5歳~8歳と4年間もかけて学んでいくことが分かりますね。
それだけ時間の学習は重要で、かつ難しいのです。
中でも、時間の計算は3年生からですが、ここでつまずく子供はとても多いのが現状です。
文字盤には書いてない時刻を読み取ることや、60進法で進む特殊な時間。
覚えてしまえば簡単ですが、理解するまでに時間のかかる子もいます。
ますは文字盤の読み方、針の指す時刻を読むことから学んでいきましょう。
時刻を読むのに役立つ道具
文字盤の読み方や針の動き方などは時計特有のものです。
スマホのアプリや療育でも利用されている専用の時計を使って、時間の読み取り方を覚えましょう。
アプリ
「ドラゴンウォッチ」では、「ひらがな」「でじたる」「とけいあわせ」から問題を選ぶことが出来ます。
「とけいあわせ」では時計の針を指で動かして正しい時間を設定します。
時間のヒント、分のヒントを表示することで長針と短針の読み方が表示された文字盤に変更できます。
5問正解してもらえるシールをシール帳で集めることができて、達成感が味わえます。
「とけいであそぶ」は指で針を動かして好きな時間に合わせられます。
時刻に合わせて背景が朝になったり夜になったりするので、時間のイメージがしやすいアプリです。
録音すると自分の声で時間の読み上げをしてくれます。
fun pun clock(フンプンクロック)(時計)
療育で有名な時計です。
短針の届く範囲に「時間」がかかれていて、長針の届く位置には「分」が書かれているので、時間が分かりやすくなっています。
税込み4,400円 (楽天市場より参照 2021年1月現在)
Lemnos(レムノス)のフンプンクロックは種類も豊富です。
Kiddus(キッダス)(腕時計)
時計の針に「じ」「ふん」と文字が入っていて、今何時何分なのか一目でわかる腕時計です。
税込み2,800円(楽天市場より参照 2021年1月現在)
生活防水・金属アレルギー対応です。
SEIKO 壁掛け知育時計(時計)
カラフルでとても見やすい時計です。
税込み2,798円(楽天市場より参照 2021年1月現在)
時間ごとの色分けと1分刻みに分の表示があるので、一目で時間が分かります。
生活の中での時計
生活の中での時計は、単に時刻を読むためだけのものではありません。
一つの活動を何時までに終わらせるのか、何時から始めるのかが分かるようになると、行動しやすくなりますね。
また、どのくらいの時間が必要なのか逆算できるようになると、行動の見通しが立てられるようになります。
社会生活を送るうえで、「時間の感覚」を獲得するのはとても重要なことなのです。
このように時間を「量」でとらえるためには、視覚的にその量を感じるのが近道です。
目の前の活動を終えて次の行動へ移っていくという覚悟ができると、不安が減ります。
日々、不安を感じやすい発達障害のある子どもが、安心して活動できるようになるのです。
視覚的に確認できるタイマーを日々の活動に取り入れて、時間の感覚を身につけていきましょう。
時間の管理に役立つ道具
時間の管理をするには、時刻ではなく「残り時間」の感覚を身に着けることから入ります。
残り時間を視覚的に確認しやすいタイマーを使うとわかりやすいです。
「ルーチンタイマー」は日々の活動内容ごとにルーチンを設定できます。
朝ご飯20分
着替え・歯磨き15分
のように決めておけます。
視覚的に残り時間が分かり、大人にも使える便利なタイマーです。
YouTube:強制的に習慣を作れる神アプリ!集中力アップにも効果絶大
さとやんチャンネル
「絵カードタイマー」
可愛い絵カードと色分けされた残り時間で子どもにもなじみやすいです。
画面を触ってしまうお子さんには画面ロックで対応できます。
タイムタイマー(タイマー)
タイマーを設定した残り時間が視覚的に確認することのできるタイマーです。
療育でも使われています。
税込み5,830円(楽天市場より参照 2021年1月現在)
カチカチという秒針の音がしないので気が散ることもありません。
残り時間の色がはっきりしていて、とても見やすいです。
こちらの動画で実際の使い方を確認できます。
YouTube:タイムタイマーMODグリーン JOINTEX-TV
プリントアウトして使えるテスト問題
手作り時計や繰り返し練習する時計テストもあります。
お子さんのレベルやペースに合わせて取り組めます。
「分」の表示と「時間」の範囲が分かる文字盤のプリントもあり、厚紙に貼って手元で読み方の学習ができます。
プリントに取り組むときのコツは、「ギリギリ100点が取れる内容」でテストをさせることです。
「100点すごい!」
「あとちょっとで100点!惜しい!」
これが、子どものやる気を引き出し、次のテストに気持ちを向ける秘訣です。
苦痛にならないよう気をつけながら、繰り返し練習してみてください。
特別支援教育「すぐに使える!プリント+ビデオクリップ」
時間と分が確認しやすい文字盤プリントやテスト問題のほか、ビデオクリップやWEBコンテンツもある便利なサイトです。
「ちびむすドリル」
文字盤プリントには短針長針のイラストもついているので、そのまま厚紙に貼り付け切り取ってすぐに使えます。
「時計の読み方練習」にはレベル別の問題が100以上あります。
「ぷりんときっず」
文字盤に時間・分の表示のあるものと、シンプルな文字盤の両方でテストができます。
難易度も3段階で選んで学べます。
苦痛になったら逆効果
時計が読めないと学校生活が困難になることが予想されます。
チャイムが鳴るまで授業が始まる時間が分からないのでは困りますよね。
学年が上がるごとに求められることも難しくなります。
時間の計算に入ったらと思うと、教える大人も必死になってしまうでしょう。
しかし、子どもの集中力は幼児で年齢プラス1と言われています。
つまり5歳なら6分。
小学生では低学年でせいぜい15分です。
家庭での学習に長時間かけ、間違えたことを叱っていると、苦痛になってしまいます。
苦痛になると、せっかくの学習がかえって逆効果になることがあります。
辛いことが続くと二次障害を引きおこす恐れもあるのです。
指導する大人も、毎日きっちりできる人と、そうでない人がいるでしょう。
大人も子どももお互いに辛くならない範囲で進めてください。
まとめ
苦手なことを努力で克服する。
確かに大事なことかもしれません。
しかし、努力だけでなく便利なものに頼って工夫をしていくのも良いのではないでしょうか。
- 時刻を読むのに役立つ時計
- 時間を量として視覚的に確認するタイマー
- ルーチンにして生活の中に落とし込んでいく
- 少しずつ繰り返し練習する
しっかり身に着けるまでは時間がかかるかもしれません。
しかし、足りない部分を補ってくれる便利な道具もあります。
大人も子どもも無理をしないで、道具を上手に使っていきましょう。