皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「子供 多動性」についてです。
子どもというのは、小さいうちはやんちゃで好きなように動き回るものですよね。
それでも、段々と年齢があがるにつれて集団行動をするようになる中で、落ち着いていくものです。
ですが、中には、なかなか落ち着かない、じっとしていられない、といった悩みを抱える方もいらっしゃるようです。
もしかしたら、発達障害の一つである「注意欠如・多動性障害(ADHD)」が落ち着きのなさの理由かもしれません。
今回は、そんな子どもと多動性のお話です。
目次
発達障害のせいかもしれない子どもの多動性
まず、発達障害ということばは、「自閉スペクトラム症(ASD:ASD:Autism Spectrum Disorder)」と「注意欠如・多動性障害(ADHD:Attention Deficit Hyperactivity Disorder)」、そして「学習障害(LD:Learning Disorder)」の三つの障害の総称です。
それぞれ、全く異なる障害なので、特徴も、付き合い方も違っています。
今回のキーワードは「多動性」なので、注意欠如・多動性障害(ADHD)について詳しくみていきましょう。
ちなみに、自閉スペクトラム症(ASD)については、詳しくまとめられた記事があります。気になる方はお読みになってはいかがでしょうか?
また、学習障害(LD)については、以下の動画で詳しく説明されています。
そちらも気になる、という方はご覧ください。
注意欠如・多動性障害(ADHD)はどんな障害?
注意欠如・多動性障害(ADHD)とは、注意力が足りていない(不注意、注意欠如)、じっとしていられない(多動性)、衝動的に行動してしまう(衝動性)、といった特徴を持つ障害です。
不注意や注意欠如
不注意や注意欠如と呼ばれる症状の例として、以下のようなものがあります。
- 授業など、何かに長時間集中し続けることができない
- よく何かを失くしてしまう
- よく何かを忘れてしまう
- 順序立てて物事を進めることが難しい
- 話を聞いていないと勘違いされる
- 外からの刺激ですぐに気が散ってしまう
多動性
多動性と呼ばれる症状の例として、以下のようなものがあります。
- 常に手足をもじもじと動かす
- きょろきょろとあたりを見回す
- 席に座っていることができない
- おしゃべりをしすぎる
- 静かに遊ぶことができない
- 走り回ってはいけない時間に走り回ってしまう
- じっとしているのがとても難しい
衝動性
衝動性と呼ばれる症状の例として、以下のようなものがあります。
- 質問されたときに、まだ質問が終わっていないのに答えを言い始めてしまう
- 他の子どもの邪魔をしてしまう
- 順番が待てない
治療方法
発達障害は、生まれつきの脳の機能の障害なので、完治することはありません。
環境調整
環境調整、ということばの通り、子どものほうを変えるのではなく、環境のほうを変える治療法です。
子どもが周りから褒められる行動をできるような環境を作ってあげることで、自己肯定感を上げつつ症状を改善していくのです。
多動性のある子どもは、体に入ってくる感覚や刺激を上手に受け取れることができず、「もっと刺激が欲しい」「自分の体の感覚をしっかり感じたい」という欲求を満たすために動き回ってしまう、ということがあるようです。
そのため、その欲求を満たしてあげる工夫をする、ということも有効なようです。
例えば、席に座っているのが難しい子どもがいるとします。
その場合は、まずはなぜ座っていられないのかを考えます。
商品名 | キュービーズ キュッキュッ スタンダード 茶(1コ入) |
価格 | 3,480円 |
メーカー | 龍野コルク工業 |
こちらは敷くタイプではなく、背もたれにするタイプです。
自分で引っ張って伸ばして体にフィットさせるもののようです。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子どもが使用したときについてのレビューはありません。
ですが、自分で伸ばして落ち着く姿勢にできることや、中にビーズが入っていてしっかりと支えてくれることなどから、席についているのが苦手な子どもでも飽きなくてすむのではないでしょうか?
良い口コミとしては、
- 自分なりのちょうどいい位置で腰をホールドしてくれる
- 長時間座っても楽に過ごせるようになった
などがありました。
悪い口コミとしては、
- 個人的に、弾力がありすぎる
というものがありました。
また、どうしてあげれば多動性がある子どもに効果的なのかについて、以下の動画の後半で取り上げられています。
ご覧になってはいかがでしょうか?
薬物療法
注意欠如・多動性障害(ADHD)は、発達障害の中では唯一、お薬での治療がある障害です。
これは、注意欠如・多動性障害(ADHD)は、判断をしたり、何かを抑制したり、集中したりといった、人間が行動する上で重要な働きをする前頭葉という部分の働きが弱いからだと考えられているためです。
2021年12月現在、注意欠如・多動性障害(ADHD)に対するお薬として日本国内で認められているのは、「コンサータ」「ストラテラ」「インチュニブ」という商品名のお薬の三つです。
コンサータ
コンサータは、メチルフェニデートというお薬の効果が長く続くようにしたお薬の商品名です。
ドーパミンの働きを調整することによって、集中力のなさや多動性を制御するというものです。
ストラテラ
ストラテラは、アトモキセチンというお薬の商品名です。
こちらは、ノルアドレナリンという神経伝達物質を調整することによって、注意力のなさや多動的だったり衝動的なことを抑えるというものです。
インチュニブ
インチュニブは、グアンファシンというお薬を効果が長く続くようにしたお薬の商品名です。
ストラテラと同じように、ノルアドレナリンを調節します。
お薬によって、効果が出るまでにかかる期間や、一日に飲む回数、副作用などが違っています。
主治医の先生と相談しながら、そのときに合った処方をしてもらいましょう。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子どもにどう接する?
ここでは、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子どもにどう接したらいいのかについてみていきましょう。
できることに注目する
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の症状は、一見すると、話をわざと聞いていない、ふざけている、などと捉えられてしまうこともあります。
そのため、叱られたり、対人関係でのトラブルが起こりやすかったり、「なぜ自分はできないのだろう」という自己肯定感の低下が生じやすかったりします。
そのため、できないところには「どうやったらできるか」を一緒に考えて、できるところは積極的に褒めるようにしましょう。
体を動かす時間を作る
じっとしていることができない子どものためには、授業中などでも体を動かせる時間を作ってあげましょう。
といっても、体操をするなど大げさなことではなく、プリントを配るなどの小さな行動で構いません。
声掛けをする
動きすぎたり、おしゃべりしすぎたりする子どもには、叱る前に、「今は動いていい時間かな?」「ちょっとおしゃべりしすぎだよ」、などとやさしい口調で注意をしてあげることも大切です。
人差し指を口に当てて「しー」というのもいいでしょう。
これによって、子どもは自分がどういう状態にあるのか気づいて、行動を抑制することが出来るようになります。
我慢したり落ち着くことができたら、やはり褒めてあげましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
簡単にまとめると、以下のようになります。
- 注意欠陥・多動性障害(ADHD)の症状の一つとして多動性がある
- 行動を抑制して、褒められたりできる環境を整えてあげるようにする
- お薬による治療法もある
完治することはできなくても、症状を軽減させたり、困ることを減らしたりすることはできます。
お子さんに寄り添い、一緒に考えて、少しずつ進んでいきましょう。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。