みなさんこんにちは!今回も知って得する情報を共有していきたいと思います!テーマは「発達障害 対応」です。
昨年は過去最下の出生率を記録したわが国ですが、子供の数は減っているのに発達障害を持った子どもの数は増加傾向にあります。
子供の10人に1人は何らかの発達障害を持っていると言われており、もはや他人ごとではないですよね。
筆者の子供も発達障害を持っており、3歳の頃から児童発達支援で療育を受けて、現在は放課後デイサービスに元気に通っています。
発達障害を持っている子供の適切な対応や関わり方などを記事にあげていきたいと思いますので最後までお付き合いください。
目次
発達障害を理解して受け入れる!療育は子も親も一緒に勉強!
まず大切なことは発達障害という特性を理解して受け入れる事です。
「自分の子供が発達障害なんてありえない、他の子たちと比べて成長が遅いだけ。」
「今は発達が遅くても、大人になれば均等になるんだから大丈夫だよ。」
これ、実はよく聞かれる言葉なんです。
恥ずかしながら、筆者自身も自分の子供の療育を行う前はそのように考えていた時がありました。
でも、これは大きな間違いで、もし発達障害が考えられるなら、早めに療育を行った方が良いんです。
脳神経細胞と発達の関係
人間の脳神経細胞は3歳の頃には約80%出来上がり、6歳の頃には約90%完成されると言われています。
発達障害は脳の機能障害が原因であると考えられており、この脳神経細胞が完成される前に療育を行うことで子供の発達や自立、社会性の向上が図れると考えられています。
療育は子供が受けるだけではなく、親も一緒に療育を学んでいかなければなりません。
児童発達支援では個別にプログラムされたレッスンを受け、発達障害を持ったままでも社会に適応できるように支援を受けます。
しかし、せっかくレッスンを受けて、今まで出来なかったことが、出来るようになって家に帰ってきても、家に帰ってきたら、また出来なくなった、では意味がありません。
児童発達支援で受けたレッスンの事や、新たに出来るようになったことなど児童発達支援の先生方と情報を共有して、歩みをそろえた状態で療育を行っていきましょう。
注意欠陥多動性障害(ADHD)
注意欠陥多動性障害(ADHD)は生まれつき脳の一部に機能障害があることで、「不注意」「多動性」「衝動性」といった特性が生じる発達障害です。
注意、集中することが苦手で、飽きっぽく、また忘れ物や失くしものが多いのが特徴です。
じっとすることも苦手で、常に落ち着きなく、騒いだり、動き回る傾向にあります。
何かを我慢することも苦手で、順番を待てずに割り込んだり、会話の流れや雰囲気を気にせず発言する場面がしばしば見られます。
ADHDの子供がみな同じ特性を表すとは限りません。
不注意特性が現れやすい「不注意優勢に存在」、多動・衝動性が現れやすい「多動・衝動優勢に存在」、どちらも同様に現れる「混成して存在」といったように人によって異なります。
ADHDの接し方
接し方としては、まず良いところ、出来ているところ、頑張っているところなどを積極的に見つけて褒めてあげたり、認めてあげる事です。
ADHDの子供はその特性から大人から叱られることが多く、そのため自分に自信が持てなくなってしまうことがあります。
まずは出来ていることを褒めてあげて、成功体験を積ませて、モチベーションを高めます。また、このやり取りから信頼関係も深まります。
次に生活習慣のリズムを整えます、起床時間や就寝時間、お風呂の時間や、できれば食事の時間も一定させます。生活のリズムが落ち着くことで心が安定し、落ち着きがもてます。
わかりやすいルールを決めていきます。守ってもらいたいこと、やってはいけないこと。
ADHDの子供に限らず、発達障害を持った子供は言葉ではなかなか伝わらないことが多いので紙に絵を書いて見せたりして工夫します。
そして、ルールが守れた時はきちんと褒めて、認めてあげます。このやり取りを繰り返しながら成功体験を積ませていきます。
幼少期のADHDの子供は特に突発的に走り出したりするため、外出の時など事故に遭遇するリスクも考えられます。
外出をする際のルールもあらかじめ決めておいた方が良いです。
横断歩道を渡るときのルールや、外を歩くときは手をつなぐなど、これらもできれば絵にかいてルールブックのようにして持ち歩いておくと便利です。
自閉症スペクトラム障害(ASD)
自閉症スペクトラム障害とは「コミュニケーションがうまく取れない」「人との関りが苦手」「こだわりがある」といった特性が見られる障害です。
人との関りが苦手で、場の空気を読めず、相手の気持ちや暗黙のルールといったことに対しての理解が困難です。言われたことを表面的に受けとってしまうなど、社会的な場面で困難さが見られます。
また、物の配置や、物事の順番、自分のやり方の強い固執、興味や関心の極端な偏りなどが見られます。こだわりの内容や種類は子供によって違います。
筆者の子供も発達障害で自閉症スペクトラム障害を持っていましたが、この子の場合は「クレーンゲーム」に非常に強いこだわりを持ってしまい、クレーンゲームが設置されている場所に行くと本人が納得するまでその場から離れませんでした。
ASDの接し方
自閉症スペクトラム障害の子供の対応として、抽象的な言葉や、言い回しの理解が難しく、また複数のことを同時にすることが苦手な場合が多いです。
言葉かけをする際は
- 短い文章で1つずつ伝える
- 注意を引いてから、伝える
- 具体的な言葉で伝える
- 視覚的に伝える
これらのことに注意して言葉かけをしたほうが良いです。また、視覚的に伝えるとありますが、伝えたい内容のイラストを書いて見せながら言葉かけをすると非常に伝わりやすくなります。
また自閉症スペクトラム障害の子供は時間を守ることが困難です。これは時間という目に見えない概念の理解が難しいことに原因があります。
対応として
- あらかじめ、いつ、何をするのかを伝える
- 時計のイラスト付きの予定表、タイマーなど視覚的に伝える
自閉症スペクトラム障害の子供は相手の気持ちや状況を理解することが苦手な場合が多いです。そのため、意図的ではなくとも周囲の人に対し不快感を与えてしまう場面も少なくありません。
対応として
- 気持ちを視覚的に伝えられるようなイラスト(嬉しい顔、悲しい顔、怒っている顔)を活用して気持ちを伝えながら言葉かけを行う
- ルールや指示はわかりやすく、具体的に伝える
まとめ
今回は注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉症スペクトラム障害(ASD)についての説明と具体的な対応方法を記事にまとめました。
発達障害は親のしつけや子育てによるものではありません。脳の機能障害が原因と言われています。
また早期に療育を行うことで、発達障害に見られる特徴の緩和も期待できます。
子供の発達のことで心配なことがありましたら、市町村の福祉相談窓口や児童発達支援事業所に相談しに行かれるのも良いかと思います。
大切なのは一人で悩まないで周囲の人の力をうまく借りて、子供の良い所にも目を向くようにしていく事だと思います。
最後まで見てくれてありがとうございました。
子供の発達のことで悩まれているママパパの参考になれれば幸いです。