皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害疲れやすい」についてです。
発達障害を持つ自身のお子さんを見ていると、「なんだか疲れている?」と感じるケースが多いのではないでしょうか?
実は発達障害の子どもは、一般の定型発達の子どもと比べると断然疲れやすい傾向にあります。
この記事では、発達障害の子どもが疲れやすい原因と、その原因に対する対策方法について見ていきましょう。
目次
発達障害の子どもが疲れやすい原因とは?
発達障害の子どもが疲れやすさを感じることには、やはり発達障害であるが故の原因が存在します。ここでは3つの原因について見ていきます。
感覚過敏による「外部からの刺激」が敏感で疲れやすい!
感覚過敏とは視覚、聴覚などの五感において、様々な刺激に対して敏感に反応してしまうことを言います。そのため、感覚過敏の人の大半は日常生活を送ることに大きな不便を感じているのです。
アメリカ精神医学会の診断基準「DSM-5」にて、感覚過敏は「発達障害における自閉症スペクトラム障害の特性のひとつ」として加えられています。
・視覚 – 蛍光灯、パソコンの画面などの光を眩しがる
・聴覚 – 突然鳴る大きな音、サイレンや花火など特定の音が苦手
・触覚 – 肌の着心地にこだわったり、軽く触れられただけでも痛みを感じる
・味覚 – 味の違いに敏感、特定の味や食感を嫌う
・嗅覚 – 乗り物や食品など特定の匂いが苦手、他人が気付かない匂いに敏感
発達障害の子どもは上手く自分の状態を表現することが苦手です。そのため、感覚過敏も周りから理解を得られない場合もあります。
まずはお子さんの些細な言動に注意を向けてみましょう。
無理に周囲に合わせようとしているから疲れやすい!
普段多くの子が何気なく行っている言動でも、発達障害の子どもは頭や心をいっぱいにしながら対応していることが多いです。
例えば、たわいもない雑談など。
一見、普通にしているように見えますが、「誰にどのタイミングで、どんなことを話したら良いのか」など、頭の中ではそんな考えが堂々巡りしているのです。そのため、かえってストレスを抱え込むこととなります。
「みんなが話しているから参加しなくちゃ」などという観念に囚われ、周囲に合わせるため神経をすり減らしてしまい、疲れてしまうのです。
活動量が多いから疲れやすい!
発達障害の子どもは落ち着いていられず、すぐに行動に移してしまうことで、他の子どもと比べて活動量が増えるため疲れやすいです。
この活動量の多さは発達障害の中でも、ADHD(注意欠如・多動障害)の子どもに多く見られます。
当然、活動量が増えれば疲れてしまうのは私たちにも言えることですよね。
しかし、発達障害の子どもは私たちと違い、行動を自分で抑えることができず、無意識のうちに身体が動いてしまいます。
例えば、授業中にもかかわらず席を立って歩き出してしまったり、一方的に話し続けてしまったりと、言動をコントロールできないため疲れてしまいます。
「自閉症スペクトラム障害?」「ADHD?」
発達障害の種類やその特徴などを解説した記事もありますので、参考にしてみてください!
「疲れやすい」原因から私たちにできることを考える!
感覚過敏は工夫次第で軽減できる!
感覚過敏は本人の体調の悪さ、緊張や不安といった感情から症状が出てくることもあります。
身体的にも精神的にも追い込まれて、さらに感覚過敏の追い打ちが来るのです。
本当に辛い状況だと思います。
では、私たちは感覚過敏の子どもに一体何をしてあげることができるのでしょうか。
それは、「受ける刺激を減らしてあげる」という工夫をすることです。
・視覚 – 遮光サングラスを携帯、屋外に出るときはつばの長い帽子をかぶる
・聴覚 – 耳栓やノイズ除去機能付きのイヤホン、イヤーマフなどを使う
・触覚 – 直に肌に触れるものの素材を厳選、触れられる前に声をかけてもらう
・味覚 – 無理して嫌いなものを食べさせない、違った調理法を試してみる
・嗅覚 – マスクの活用、自分の好きな匂いのするものを携帯
発達障害の子どもは自分の意思で症状を抑えようとしても、否応なしに刺激を受けてしまいます。そのため、刺激を抑えるためにアイテムに頼るなどの工夫が効果的です。
感覚過敏対策!おすすめ商品を紹介!
上記の工夫例で紹介した、感覚過敏を軽減させてくれるアイテムをいくつか紹介します!
- 視覚:遮光サングラス
カラーバリエーションが豊富で、デザインもシンプルかつおしゃれです。
参考価格:900円(税込) ※Yahoo!ショッピング 2月現在の価格
- 聴覚:イヤーマフ
締め付けも少なく快適。カラーも3種類から選べ、しっかりと防音機能も備えています。
参考価格:1,980円(税込) ※Yahoo!ショッピング2月現在の価格
無理に周囲に合わせず、自分らしくいられる環境を整える!
発達障害の子どもが自分の特性とマッチするような場所を選択してあげるという方法があります。
例えば、通常の学校とは違い、障害のある子供が専門的なサポートを受けながら学ぶことのできる特別支援学校というものがあります。
特別支援学校では一人ひとり障害にあった教育を受けられます。また特別支援学校の教員免許を持った先生が在籍しているため、何か困りごとがあれば相談に乗ってもらえるといったメリットもあります。
こちらの動画では、特別支援学校がどういったところかについて解説されています。
以下のサイトでは、大阪府内の特別支援学校の一覧とその所在地を見ることができます。
安心できる声かけや周囲の配慮が大切!
発達障害の子どもがじっとしていられない場合は、途中で休憩を挟んであげたり、衝動的に行動してしまいそうな場合は、声をかけてあげるなど周囲の配慮が大切です。
発達障害の子どもは自分の行動をコントロールできずに、「動きたい!」という気持ちの方が上回ってしまい、そちらを優先にしてしまいます。
発達障害の子どもは自身の脳からの指令に純粋に従っているだけなのです。そのため、本人たちの多動や衝動的行動は故意的に行っているものではありません。
また、子どもが自分らしくいられる環境下で「大丈夫だよ」「大好きだよ」など言葉によるサポートや、子どもが何かを成功させたり、良い行動ができた場合に褒めてあげることも大切です。
子どもは褒められて成長するもの。小さな成功体験を積み重ねることによって、子どもたちはやる気や自信を獲得していきます。
こちらの動画でも発達障害の疲れやすいことについて解説されています!
発達障害の子どもを叱かることはNG!
「疲れた」は決して「サボりたい」「怠けたい」というわけではありません。
発達障害の子どもは自分の状態を上手に表現することが苦手でしたよね。
それを周囲が「わがままだ」「努力が足りない」など誤解をしてしまっては「自分はダメな子なんだ…」など、子どもの自己肯定感を下げる形になってしまいます。
頭ごなしに「〇〇しなさい!」「ダメでしょ!」と叱ることも同じ結果を生み出してしまいます。
発達障害の子どもは気持ちの切り替えが苦手です。
嫌なこと、不快な気持ちになってしまうとなかなかそこから抜け出すことができません。そのどうしようもない気持ちをなんとかしようとパニックになってしまうケースも。
そうならないためにも、子どもを叱りたいと思ってしまった時は一旦落ち着いて考え直してみましょう。そして声をかける場合は、「子どものそばで、優しく」を心掛けてみてください。
まとめ
・疲れやすさの原因は感覚過敏、周囲に合わせている、活動量が多いから!
・対策はアイテムを用いた工夫、環境作り、周囲の言葉がけや配慮が大切!
・叱ることは子どもの自己肯定感を下げてしまうのでNG!
・声をかける場合は「子どものそばで、優しく」を心掛ける!
発達障害の子どもが疲れやすい理由とその対策方法を紹介しました。
そもそも子どもの「疲れ」に気づくことができなければ、その対策もしようがありません。
発達障害の子どもは、疲れやすさも症状も一人ひとり違っていますが、やはり周囲や両親のサポートが大切ですよね。
子どもの出す些細なシグナルに気付いてあげられるようになってほしいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!