こんにちは!こんばんは!今回も知っておきたい発達障害に関するノウハウや情報を提供させていただきます!本日は「発達障害と入院」についてです。
発達障害が発覚したときに、色々と心配なことがあると思います。
その一つに、入院しないといけないのかな?ということがあるのではないでしょうか。
結論から言ってしまうと、発達障害だけを理由として入院することはあまり考えられません。
目次
入院の目的と発達障害の特徴
発達障害を看てくれるのは精神科や心療内科になります。もちろんこれらの科にも、大きな病院であれば、入院できる設備があります。
そもそも、精神科や心療内科における入院の目的とはどういったものなのでしょうか。
環境を変えて集中して治療に専念するため
社会生活から一定期間離れ、短期間で集中的に治療を進めます。
比較的重い障害や、集中的に短気で治療することで改善の見込める病気等に対して行います。
本人や周囲の人を保護するため
うつ病や統合失調症などの激しい症状があると、自分の身が自分で守れなくなったり、日常生活が立ち行かなくなってしまうこともあります。
そんな時、本人や、時には周囲の方の安全を守るために入院をします。
薬を調整するため
副作用が強い薬を処方したり、合う薬を探していくときなどに、いつでも副作用や不調の対応ができる環境で試していくことがあります。
発達障害が入院治療にそぐわない理由
つまり入院とは、「激しい症状」のある患者さんを「保護」し「短期的」に治療を行うことを主な目的としています。
一方、発達障害は、単体では人や自分に危害を加えてしまうほどの激しい症状を伴う障害ではありません。
そして現在の定説では、生まれつきの障害であり、環境を変えて薬などで症状を抑えたとしても、効果が短期で現れるようなものではありません。
むしろ、本人や周囲の方が協力しながら、社会の中で適応していくことで、生きやすくなっていく障害です。
入院する必要がある場合
精神障害や重度の知的障害が併発している場合
発達障害をお持ちの方は、その生きづらさからうつ病や適応障害を併発することが多いといわれています。
また、自閉症スペクトラムの方などで、知的障害の併発も多くの例が報告されています。
発達障害以外の病気や障害がある場合、お互いの病気や障害同士で症状を深めあってしまうという要素もあります
こういった場合には、症状を軽くしたり、本人を保護する目的で入院することは珍しくありません。
家族等との折り合いが悪い場合
家族や同居の方と折り合いが悪かったり、患者さんを保護するための能力や余裕がないなど、距離をとったほうがお互いにとって改善の可能性が高いと判断できるような時も、入院という手段を考えることができます。
本人だけでなく、本人を支える人や家族の保護、関係の調整をするためという観点でもあります。
入院したほうが障害の改善の可能性が広がる場合
例えば長期の引きこもりなどで人とのつながりが作れない場合など、社会で生きていくよりも、むしろ入院の中でミーティングなどのプログラムに参加したほうが、改善の可能性が広がることもあるでしょう。
そんな場合も入院はとても有効な手段となりえます。
まとめ
今回は、発達障害の方には入院の必要があるのか、入院する場合はどんな時かをまとめてみました。
ただし、発達障害から派生する困難や、併発する病気など、対応が難しい事柄が起きることはあり得ます。そんな場合は入院も視野に入れて、お医者さんに相談してみてもいいでしょう。