「わかってくれない」「すぐに感情的になる」

発達障害のお子さんを持つ親御さんは誰でも同じような悩みを持っているのではないでしょうか?

この悩みに対して、親が悪いわけでも、子供が悪いわけでもありません。

これから紹介する「伝え方のコツ」を知らないだけなのです。

毎日感情的になってはストレスを抱え、結果的に少しのことで感情的になってしまう。これが悪循環になっていませんか?

それは親にとっても疲れることですが、子供もきっと疲れるはずです。

ぜひ、「伝え方のコツ」を知り、日常でお互いが抱えるストレスや疲れも大幅に減らせるようにしていきましょう。

「伝えるコツ」一つで変わる。発達障害の子供との意思疎通の図り方。

皆さんは、通常の大人と関わる際、人によって接し方を変えませんか?

例えば、上司には丁寧な言葉遣いで接しますが、後輩には上の立場として時には厳しく、時には優しく気遣うような接し方をします。

反対に家族や友達には気軽に話をすると思います。

「伝え方」

これまでたくさんの人間と関わってきた皆さんですが、それぞれの人への接し方は同じですか?

「伝え方」という点においても同じです。

物事一つ伝えるのにも、すべて説明しないとわからない人もいますし、成り行きで感じ取ってくれる人もいますよね。

わたしも、なにも言わずともわかってくれる友人もいますが、そのような友人と過ごすのはすごく気が楽です。

反対に、すべてを伝えないと自分の気持ちを理解してもらえない相手もいます。

皆さんもこのように、関わる人に合わせた接し方、伝え方で人間関係を築いてきたはずです

発達障害の子供に対しても同じようにすることは難しいことではないと思いませんか?

感じ取ることや、状況を察して予想するということが苦手なだけなのです。

あるいは、これまであなたが生きてきた中で付き合ってきた人たちから学んだ伝え方では、なかなか意思疎通ができないのです。

直接的に、理由や目的をはっきりと伝える

では、どうすればうまく付き合っていけるのでしょうか。

その答えは「曖昧な表現ではなく、理由や目的をはっきりと伝える」ことです。

例えば子供がおもちゃで遊んでいるときに、突然「そろそろおもちゃを片付けようね」という伝え方をしてしまいがちだと思いますが、これでは伝え方のコツを使えていません。

伝え方のコツ

では、どう伝えればいいのでしょうか。

例えば「今からご飯の時間だから、今遊んでいるおもちゃを片付けるよ」

このような伝え方です。

これだと、なぜ片付ける必要があるのか(理由・目的)も伝えられていますし、「片付けようね」という曖昧な表現ではなく、「片付けるよ」とはっきり伝えられています。

もう一つ例をあげてみましょう。

歯磨きを嫌がったときに、「歯磨きしなさい」と言うのではなく、

「歯磨きいやだよね。でも、虫歯を予防するために必要だから一緒にやろうね。」と伝えることで、なぜ歯磨きをする必要があるのかという目的をううまく伝えられると思いませんか?

また、ここでは共感することもポイントですね。

子供がいやだと思っていることに対して、否定するのではなく一度共感してから目的を話すことで理解してもらえる可能性が高くなります。

このように、子供が納得できる伝え方をすることで、互いにストレスを抱えることなく生活できるのです。

まとめ

「伝え方のコツ」を知らずに、コミュニケーションの問題を解決できない親御さんはとても多いのが現状です。

しかし、これから発達障害のお子さんとの付き合い方を学んでいけば、まだまだ改善できるポイントはたくさんあります。

大人だからこそ忘れがちなのでお伝えしますが、発達障害のお子さんをもった歴と、そのお子さんの年齢は変わりませんよね?

ということはあなたとお子さんは同級生です。

最初は難しくても、一緒に学んでいくことでいい関係性を築けるときが来ます。

セミナーに参加したり、同じような悩みを持つ親御さんとの交流をもったりすることも大切ですね。

新たな発見や刺激を得ることでそれも学びになるからです。

今回の「伝え方のコツ」は今すぐに実践できますから、ぜひ挑戦してみてください。