皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!
今回のキーワードは「発達障害 姿勢」についてです。
“授業中の姿勢が悪くて、先生に叱られてしまった”
そんな話をお子さんからされたことはありませんか?親御さんとしては気になる内容だと思います。
発達障害のある子どもの多くが【姿勢が崩れてしまう】という問題を抱えています。
その問題、サポートグッズで解消しませんか?姿勢が保てるようになると、お子さんのやる気もアップしますよ!
当記事では、「姿勢が悪くなる原因」「おすすめのサポートグッズの紹介」「その他のサポート方法」を紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
発達障害で【姿勢が悪い】のは本人のせいじゃない
まずは【姿勢の悪さは本人のせいではない】ことを理解しましょう。
大人の視点で見ると「怠けてるんじゃないの?」「反抗してるんじゃないの?」と、感じているかもしれません。人から、そのように指摘されることもあるかもしれませんね。
しかし決して、悪意があってやっていることではないのです。
発達障害のお子さんが姿勢が悪くなる原因
発達障害のある子どもの多くに、【姿勢の崩れ】という問題がみられます。これは、体で感じた感覚の情報をうまく脳へ伝えられないことが原因です。また、筋力とは違い、筋肉の緊張のバランスが悪いことも理由の一つと考えられています。
その通りです!お子さん自身のやる気は姿勢に無関係なのです。
もしかしたら、お子さん自身も姿勢の悪さが気になっているかもしれません。
大人に指摘されて頑張ろうとしても、上手くできずに落ち込んでいる可能性もあります。そのうえ叱られてしまったら、お子さんは傷ついてしまうでしょう。
そんなのはお互いに辛いですよね。
まずは「姿勢が悪いことがお子さんのやる気ではどうしようもないこと」だという事実を理解すれば、対応も変わってくるでしょう。
▼姿勢の悪さは筋力がないことが原因だと思っていませんか?筋力をつけるだけでは改善されないこともあります。詳しくは、こちらの記事もご参照ください。
本人は自覚がないことも
「姿勢が悪い」ことを本人が自覚していないこともあります。
お子さんの座る姿勢について、以下のような状態で当てはまるものはありませんか?
- 授業中、椅子にもたれかかって足を投げ出している
- 猫背がひどく、机にうつ伏せになってしまう
- いつも頬杖をついている
- 体がふらふら動いている
- 座っていても腰が浮いてソワソワしている
しかし、本人には本当に自覚がない場合も少なくないのです。自覚がないと、努力で改善することも難しいですよね。
例えば、”貧乏ゆすり”する人は気づけば足が揺れていますよね。他人から見ると不自然ですが、本人は無意識です。そのような感覚をイメージするとわかりやすいかもしれません。
サポートグッズを利用して姿勢の問題を解決
先にもお話ししたように発達障害のお子さんでは体の感覚機能と脳とのつながりが上手くいっていないと言われています。そのため、姿勢の悪さは本人のやる気とは関係ないこともお伝えしました。
これら姿勢の問題が、サポートグッズで解決できるとしたら、試してみたくありませんか?
サポートグッズを利用することで、自然と座る姿勢を保てるようになります。その感覚を覚えると、普通の椅子にも座れるようになってくるのです。姿勢を保ちやすい環境を作って、困難な状況を改善していきましょう。
サポートグッズを使うメリット
サポートグッズを使用することで、自然に正しい姿勢が保てるようになります。座るためには、以下のような要素が必要です。
・骨盤をしっかり立てること
・足をしっかりつけること
・体が左右に倒れないこと など
サポートグッズは、これらをカバーしてくれます!
さらに、適度な刺激を体に与えて、ボディーイメージが持てるよう促すものもあります。苦労しなくても姿勢が保持できるようになると、体が楽になったと気づくでしょう。そうすれば長い時間座っていられるようになりますね。
学習面でも、視界が変わることで集中力の上昇が期待できます。両手が使いやすくなって、筆記もしやすくなります。
はじめのうちは道具に頼っているように見えますが、体が慣れてくると、普通の椅子でも座れるようになってくるでしょう。
サポートグッズを使う際の注意点
道具はとても便利なものですが、本人が嫌がるようなら無理をさせないでください。
早く効果が出るようにと、親はつい子どもに頑張らせたくなってしまいます。しかし、無理やり座らせるとネガティブな感情抱くかもしれません。
ネガティブな気持ちでいると、脳が「嫌なこと」として受けつけなくなってしまいます。長時間座らせたり、頻繁に座らせるのもかえって体の機能を損なう可能性があります。
本人が嫌がらない程度に、「道具を使うといいことがある」と感じられるようにしてあげたいですね。
サポートグッズの紹介
サポートグッズには様々なタイプがあります。ここでは、4つのタイプに分けてグッズをご紹介していきます。
- 椅子に取り付けて使うクッションタイプ
- 椅子に敷いて使うマットタイプ
- 側面までサポートした椅子タイプ
- トレーニングタイプ
椅子タイプは、効果が高いのですが、その分値段が高くなります。椅子に敷くマットタイプは、比較的安く購入できるので、お値段が気になる方におすすめです。
なかには、お試しで貸し出してくれるところもあります。お子さん自身が試してから購入できると安心ですね。
ご家庭で使うもの、学校へ持っていけるものなど、用途に合わせて選びましょう。
クッションタイプ (椅子に取り付けて使います)
クッションタイプは、しっかりサポートされている感覚があるタイプです。椅子の上に取り付けて使うので、固定できるものを選ぶのが安心です。
構造上固定できないものもありますが、その時は設置する椅子をきちんと選びましょう。お子さんの足がしっかりつく椅子に設置してください。高すぎる椅子の上に設置するのは危ないですし、姿勢も崩れてしまいますよ!
ハートリーフクッション
姿勢が保ちやすくなるよう、座面に凹凸がついています。お子さんの体格に合わせて、凹凸の場所は変えられます。
作業療法士が開発した、座位保持能力を調整するクッションです。
p!nt kids(ピントキッズ)
椅子の上で体が動いても、元に戻るクッションです。
半分にして持ち運べ、カバーが洗えます。こちらは子ども用で身長150cmまで対応しています。
大人用などラインナップも豊富なので、お子さんだけグッズを使うのを嫌がる場合、親子で使うこともできます。
LAPS kids学童用クッション
カラーが豊富でかわいいクッションです。
体格に合わせたサイズ設計になっています。商品ページではより詳しくサイズの記載があり、大きさが気になる方は要チェックです。
この他にも、簡易的なクッションから椅子まで幅広く取り扱っています。
※お試し用にデモ機貸し出しもあります。お値段が張るので、嬉しいサービスですね♪
マットタイプ(座面に敷きます)
クッションタイプも持ち運びはできるのですが、マットタイプに比べるとかさばります。マットタイプは気軽に持ち運びできるのが大きなメリットです。
また、他のタイプと比べるとお値段も低めです。
Qチェアマット
椅子の座面に敷いて、滑り出しを防止します。
ハニカム形状でお尻が痛くなりにくいので、より長い時間座っていられますよ。
正六角形や正六角柱を隙間なく並べた構造のこと。
ハニカムとは英語で「ミツバチの櫛」という意味。「ハチの巣」も六角形を並べた形をしていることが多いですよね。
Qチェアマットでは裏面にハニカム形状が採用されており、体圧を分散してくれます。
くるっと保持マット
椅子の座面だけでなく、背面にも取り付けできる、姿勢を保持するマットです。
マットの両端をくるくると巻いて、体に合う大きさに調整します。カットして使いやすいサイズにして使うこともできます。
ダイソーのすべり止めシートを応用!
他にもダイソーで購入できる滑り止めシートを座面に敷くことで、座面からお尻が滑るのを防ぐことも出来ます。ダイソーであれば110円と、とっても安く対策ができますね。
高価なグッズを購入するよりも手軽に試せるのではないでしょうか?また、「購入したグッズが届くまで待てない!」「すぐにでも何か対策をしたい!」という方にもおすすめです。
椅子タイプ
クッションタイプやマットタイプと違い、椅子そのものにサポート機能がついているものもあります。ずれたり落ちたりする心配がありません。
一方で、持ち運びはしづらいので、学校などお家以外で使うのなら向きませんね。
アシスト ザフ システムスクール
座面、背もたれ、体の側面で自然に受け止めるような形を採用しています。包み込むように座れる椅子です。
学校や施設で利用しているところもあります。
※お試し用にデモ機貸し出しもあります。
トレーニングタイプ
発達に必要な刺激があり、トレーニングに向いているグッズもあります。一本足の椅子でバランス感覚を養うのも効果的です。
バランスチェア
トレーニング用の椅子です。一本足でふらふらする椅子ですが、転倒防止のリングがついています。
揺れるので座ることに集中し、バランスのとり方を習得します。
トランポリンを自宅で上手に活用する方法の記事を紹介します。「トランポリンが発達障害の症状に効果⁉︎自宅での使い方や選び方5選!」
他の方法でもお子さんの姿勢をサポートしよう!
いくら道具が便利だからといって、万能なわけではありません。他にも姿勢を良くするためのサポート方法がありますので、ご紹介します。
- 机や椅子の高さを合わせる
- トランポリンで体幹を鍛える
- 長時間座りっぱなしは避ける
サポートグッズと並行して試すこともできます。お子さんに合った方法でアプローチしていきましょう。
机や椅子の高さを合わせる
子どもは、年々身体の大きさが変わっていきます。机や椅子の高さを見直してみましょう。
机:みぞおち周辺の高さ
椅子:お尻を深く腰掛けて、足裏がしっかりとつくくらい
一般的には上記のような高さが良いとされています。もしも、長期間机や椅子の高さ調節をしていないなら、お子さんの成長に対応できていない可能性がありますよ!
足置き台を使ってみる
椅子に座って足がつかない場合、なかなか椅子ごと買い替えるのは負担が大きいですよね。そんな時に試して欲しいのが足置き台です。
足がしっかりつくことは、座る姿勢に大きく影響します。足がつかず不安定だと、姿勢も悪くなってしまうのです。足がつく高さに台を設置することで姿勢も改善するかもしれません。
トランポリンで体幹を鍛える
バランス感覚を養うのに最適な道具がトランポリンです。児童館やレジャー施設で体験できるでしょう。
何と言っても、楽しめることが大きなメリットです!
家庭用の小さなトランポリンも購入することができます。少し場所をとりますが、お子さんが好きなら購入を検討してみてはいかがでしょうか?
▼トランポリンは、家にも設置できます!
手すり付きのタイプなら、転倒が心配な方でも安心です。5色展開で色も選べます♪
長時間座りっぱなしは避ける
大人でも長時間ずっと座っているのは苦しいでしょう。お子さんも同じです。
特に、発達障害のお子さんは長い時間同じ姿勢でいることが難しい場合もあります。無理やり長く座らせるのは避けましょう。
学校で授業中ずっと座ることが難しければ、先生にも相談してみましょう。他の子どもにプリントを配ることで少し立つ、などの協力をしてもらえるかもしれません。
自宅で出来る運動療法の記事を参考にしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
- 発達障害のある子どもの姿勢の悪さは、脳の機能に原因がある
- 本人には自覚がない
- サポートグッズを利用することですぐに楽に座れるようになる
- 慣れてくると普通の椅子でも座れるようになる
- サポートグッズと並行で行うと良いこと
この記事では主に、以上のようなことをお伝えしました。それに沿って、おすすめのサポートグッズもいくつかご紹介しています。
発達の遅れを改善するというと療育に通ったり、トレーニングをすることを真っ先にイメージしますよね。しかし、便利な道具を使うことで自然に改善に向かうこともあるでしょう。
大切なのは「お子さんが前向きに受け入れている」ということです。お子さんが嫌がらない範囲で、サポートグッズの導入も検討してみてくださいね。