皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害 偏食」についてです。

発達障害のお子さんは、偏食が多い傾向にあります。

お子さんの偏食は、親御さんにとって大きな悩みの一つですよね。

食べられる物が15品目に満たない場合は、健康面に影響が出ると言われています。

お子さんの偏食が少しでも改善するように、食事を見直していきましょう!

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都築
発達障害のお子さんが偏食気味になってしまうことが多いのは、仕方のないことなんですよね。
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小野田
そうなんです。
でも、栄養が偏りがちになってしまうので、少しでも食べられる物を増やしていきましょう。

発達障害の偏食を改善するために一番大切なこととは

お子さんの偏食を改善していくために一番大切なことは、情報収集です。この「情報」とは、本やインターネットから集めてくるものではありません。

お子さん自身についての情報です。

▼発達障害の方の食事への考え方は、このような偏りもあるようです。

主にどんな食べ物が苦手なのか、どんな食べ物が好きなのか、どんな状況だと落ち着いて食事ができるのか、それはなぜなのか、といったお子さんの食に関する情報を集めます。

情報収集の際には、以下のポイントに注目しましょう。

情報収集のポイント

・温度
・固さ
・香り
・見た目
・味
・想像、わからないことへの恐怖
・環境

話すことが苦でないお子さんであれば、ぜひお子さん自身に聞いてみてください。

この時、親であれば「そんなことないよ、おいしいよ」などと言ってしまいたくなるところですが、そこはぐっと我慢です。

お子さんの素直な気持ちを聞き取ることが大切になるので、お子さんの話を否定せずに、食べ物や食事についてたくさん話をしてもらいましょう。

いつもは食べた瞬間に「まずい」の一言で終わってしまっていたり、「気持ち悪い」の一言だけで食わず嫌いになってしまっていたりといったお子さんも、親御さんが熱心に根気よく聞いてあげると、食べ物のどんなところが好きで、嫌いなのか、話してくれるかもしれません。

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小野田
発達障害の有無にかかわらず、また、偏食ということに関わらず、子供の問題行動には、情報収集は欠かせないことなんです。

原因は何?発達障害の偏食はわがままじゃない!

「食べられないなんてわがまま」「家でどんな物を食べさせてるんだ」と心無い言葉を投げる人もいるかもしれませんが、発達障害のお子さんの偏食は、決してわがままではありません!

発達障害(特にASDやADHDの傾向のある)お子さんの多くに、食事に関する何らかの困難があることがわかっています。

▼偏食に対する周囲の無理解から、二次障害に発展してしまうこともあるので、ぜひ多くの人に発達障害の方の偏食について正しく知ってほしいです。

では、発達障害のお子さんの偏食は一体何が原因なのでしょうか。

感覚過敏

発達障害のお子さんは、感覚過敏の特性をもつことが多いです。

感覚過敏とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の感覚のいずれか、もしくはいくつかが定型発達の人よりも、過敏である状態を指します。

「偏食に味覚以外の感覚が関係あるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、食べるという行為には、五感の全てが関係しています。

視覚

視覚が過敏なお子さんは、食べ物の見た目が気になって食べられないということがあります。

前述しましたが、視覚が過敏なお子さんは、イチゴのつぶつぶとした種が苦手ということが多いです。

このようなお子さんは、イチゴのつぶつぶが、まるでクローズアップしているかのように迫って見えたり、デフォルメして見えたりすることがあるようです。

また、食べる環境によっては視覚からの情報で負担がかかっていたり、注意がそれてしまったりすることもあるでしょう。

▼食べることへの感覚過敏についてではありませんが、感覚過敏のあるお子さんの生活を疑似体験できる動画なので、参考にしてみてください。

聴覚

聴覚過敏をもつお子さんは、食べ物を咀嚼する時の音が気になることがあるようです。

「サクサクする音が嫌」「キュッキュッと鳴るのが怖い」など、なかなか理解してもらいづらいところではありますが、聴覚過敏のお子さんには、とても深刻な問題なのです。

また、「兄弟が騒いでいる時は気になって食べられない」「BGMが大きいお店では食べられない」など、食事の環境も聴覚に影響します。

嗅覚

食べ物の匂いが気になって食べられないというのは、発達障害のない人でも少なくないことではないでしょうか。

しかし、嗅覚に過敏さのあるお子さんは、においの感じ方が、定型発達の人の比ではないのです。

食べ物の匂いだけでなく、化粧品の匂いが気になって、外食できないということもあるようです。

触覚

食べ物の食感は、触覚で感じています。

触覚過敏のお子さんは、食感を強く感じてしまうのです。

「コロッケのサクサクの衣は口に刺さるようで痛い」「つるっとした食べ物は、プラスチックを口に入れているようで吐き気がする」などと感じてしまうようです。

▼ASDのある大人の方が偏食について語っていますので、お子さんが食でこだわってしまう気持ちが、少しわかるようになるかもしれません。

安心感

発達障害の中でも、特にASD傾向の強いお子さんは、「いつも同じ」ということに安心感を得ています。

なので、いつも同じ物を食べることで、食事への安心感を得ているのです。

「いつもキューブチーズばかり食べていて、今は他のものをほとんど食べない」「ここ1ヶ月は、食事では基本的にキャベツの千切りは欠かせない」といった状態になったりします。

また、初めての食べ物には不安を覚え、食わず嫌いも多くなってしまうのです。

このような傾向があるので、栄養が偏りやすく、健康に影響が出てしまうということも少なくありません。

▼お母さま自身も発達障害があるという親子で、お母さまのお話から、発達障害のある人の食への感じ方がよくわかります。

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都築
発達障害のお子さんは、感覚過敏や思考の傾向から、偏食になってしまうことが多いんですね。
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小野田
他の人にはなかなか理解してもらえないことが多く、単なるわがままだと受け取られてしまいがちなので、学校の先生など、多くの人に知ってほしいところです。

どうすれば食べてくれる?

お子さんから聞き取った情報を食事に反映させていきます。

毎日の献立を考えるのは、とても大変ですよね。そうすると気が付かないうちに、食材と調理方法がワンパターンになってしまっている可能性があります。

「ナスを調理する時は、いつも味噌炒めになってしまっていた」などといったことです。お子さんがナスの味噌炒めを食べなかった場合に、「この子はナスも食べない」と思ってしまっていることも。

しかし、それはナス自体を食べられないということではなく、他の調理法・味付けであれば食べられるのかもしれません。

▼お母さまの工夫で、お子さんの偏食が一つ改善された瞬間の動画です。

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小野田
上手くカモフラージュして食べた後に「実は入っていたんだよ!」と言われるとお子さんも食べられた自信をもってくれそうですね!
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都築
また、苦手なものが入っていることが事前にわかっているパターンでも、自分で作ったものは美味しく感じるものですよね。
楽しくできる方法を選んでやってみたいです!

そのうち食べるかも!少しずつ出してみる

今は特定の食べ物しか口にしないという場合でも、焦らずに「そのうち食べるかも!」と気楽に、気長に考えてみてください。

発達障害のお子さんの偏食は、成長するにつれ、少しずつ解消していくことが多いと言われているからです。

なので、今食べないからといって、その食材や料理を今後一切出さないというのは、もったいないです。

今は食べられる食材が少なくても、そのうち急に食べられるようになることもあります。

お子さんが興味をもった食材や料理を少量ずつ、好きなものと一緒に出してあげましょう。

とは言っても、食べてくれないと思われる料理を毎日食卓に並べる、というのは親御さんのストレスにもなりますので、できる範囲で試してみてくださいね。

調理方法を見直す

お子さんへの聞き取りの中で、温度・固さ(形状)・香り・見た目・味についての言及があった場合は、調理の仕方を変えてみましょう。

温度

食材や料理自体が苦手なのではなく、お子さんにとっては、熱すぎて、もしくは冷たすぎて食べられないということも。

お子さんが「熱すぎるから怖い」や「冷たすぎて痛い」といったことを話していた場合は、お子さんは温度に敏感である可能性があります。

「熱いものは熱いうちに」という、一般的に言われる常識に囚われず、お子さんの感覚に合わせてあげれば、食べやすくなるかもしれません。

固さ(形状)

いつもは食べない食材でも、いつもと固さや形状を変えると、食べられるようになる可能性もあります。

お子さんによっては、「どろどろしていて気持ち悪い」や「カリカリで痛い」という、料理の形状について、苦手がある場合も。

例えば、ジャガイモ料理の場合、ポテトサラダは「どろどろで気持ちが悪い」と言うお子さんが、カリカリのフライドポテトなら食べられるということがあります。

もしかしたら、ポテトサラダでも、カリカリにトーストしたパンに乗せれば食べられるかもしれません。

▼カリカリ食感なら食べられるというお子さんは揚げ物が多くなってしまいがちですが、これなら油の摂りすぎを気にしなくて良い上に、ほったらかし調理ができるスグレモノです!

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▼お子さんの分だけ取り分けて、お好みの形状に刻んだりするのにオススメです。

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香り

魚が嫌いで、全般的に食べられないというお子さんも少なくありません。

もしかしたら、それは魚の生臭さが原因かも。

他の食品についても、特定の香りに敏感で食べられなくなってしまうお子さんは多いです。

そんな時は、その食材の香りを消すような調理をしましょう。

中でも、カレーは特にオススメです。

食材の香りを消す効果はもちろんのこと、色々な食材に合わせることができる汎用性もあります。

そして、カレーライスにしなくても、カレー味の揚げ物やサラダにしてしまうこともできます。

お子さんがカレーを嫌いでなければ、ぜひお試しください。

▼カレーによって、偏食を改善できた実践例です。

見た目

発達障害のお子さんは、食べ物の見た目が原因で食べられない、ということも多いです。

発達障害のお子さんの偏食について語られる時、よく例に出されるのがイチゴ。

一般的には気にならない方も多いですが、発達障害のお子さんは「イチゴのつぶつぶがこわい、気持ち悪い」と話すことがよくあります。

ミキサーでジュースにしたり、少な目のお砂糖でジャムにしてみたり、見た目を変えてしまえば食べられるということも少なくないでしょう。

お子さんが、どのような味付けに苦手意識があるのかが分かれば、それを避けるようにしましょう。

辛味、酸味、苦味などの味の強い物は食べられない、ということがあります。

トマトの酸味や、ピーマンの苦味などは、しっかり加熱することによってやわらげることができます。

また、苦手な食材でも、いつもとは違った味付けで、お子さんの好きな味にすれば食べやすくなるでしょう。

お子さんが苦手としている部分を打ち消すように、調理方法を工夫してみてください。

また、お子さんが元々食べられる料理に、食べてほしい食材を少量ずつ混ぜるという方法もオススメです。

ただし、焦って入れ過ぎないように注意!お子さん自身が警戒心をもってしまう可能性があります。嫌な気持ちになってしまうと今まで食べていたものを食べてくれなくなることも。ご両親もお子さんも、楽しく実践できる範囲で工夫しましょう。

調理工程を見せる|食材について説明する

調理工程を見せたり、食材について説明してあげたりすると、苦手な物や食わず嫌いしていたものでも、食べられるようになるということがあります。

食べ物への思い込みや、初めての食べ物への恐怖から食べられない、というお子さんもいるようです。

「緑色の物は食べない」「初めての食べ物はどんな味かわからなくて怖い」といった、こだわりや恐怖心が根底にあります。

食材の原型を見て、どんな食べ物かがわかると、食べ物への安心感につながり、食べることへ一歩近づけるかもしれません。

食べる環境を見直す

以下のポイントを意識して、食事環境を見直してみましょう。

食事環境の見直しポイント

・誰とどこで食べるか
・食べないお子さんへの接し方

誰とどこで食べるか

食事を用意する親御さんの都合はもちろんあると思います。しかし、食事を誰とどこで食べるかということは、お子さんが食べるかどうかに影響します。

兄弟が一緒だと落ち着いて食べられない、外食では食べられない、テレビがついていると食べられないなど、お子さん以外の全てのものが、落ち着いて食べられない要因となりえます。

少しでもお子さんが安心して食べられるように、できる限り「誰とどこで」を整えてあげましょう。

食べないお子さんへの接し方

お子さんがリラックスした気持ちで食事に向かえるように、できる限り親御さんも気楽に、お子さんと食事を楽しんでください。

お子さんが食べないことへのペナルティー(これを食べないとおやつはなし、など)を課したり、お子さんが望んでいないのに口に食べ物を無理に運んだり、「何で食べないの!」とイラついてしまったり、ということは親御さんの焦りから起こってしまいがち。

これらは、お子さんの栄養面を心配する親心によるものでしょう。

しかし、このような接し方をしてしまうと、食事自体がお子さんにとって憂鬱なものになってしまいます。

例えお子さんがその時の食事を完食できなくても、「子供は癇癪おこしてないし、私も怒らずに食事を終えられたから良し」くらいの気持ちで、親御さんも食事を楽しめると良いでしょう。

また、普段食べない物をお子さんが食べることができたら、少々大袈裟と思われるくらい褒めてあげてください。

親御さんが喜ぶ姿はお子さんにとっても喜びであり、親御さんに褒められれば、お子さんの自信につながります。

▼発達障害のお子さんの偏食に対応した食事について、網羅的に書かれていますので、少々高額ではありますが参考にしてみてください。

(3300円/楽天ブックス/2021.3.17)

▼発達障害のお子さんの食事についてまとめていますので、参考にしてみてください。

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都築
偏食への対応は色々な方法があるんですね。
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小野田
そうなんです。
でも、せっかく対応しても食べてもらえないということもよくありますので、親御さんには、気長に気楽に取り組んでほしいと思います。

まとめ

  • 偏食改善に一番大事なことは、情報収集。
  • 調理方法の見直し、調理工程や食材の説明、食べない物も出してみる、食事環境を見直すなどの方法で、偏食を少しずつ改善していくことができる。
  • 偏食の原因はわがままではなく、感覚過敏や思考の傾向。

お子さんの偏食は、親御さんとしては本当に悩みの種ですよね。

しかし、お子さんの食事への切実な思いは、時に食事への緊張感を生んでしまうことも。

ぜひ、親御さんも、お子さんが食べるかどうかをゲームとして楽しむくらいの感覚で、気長に気楽に、食事の時間を過ごしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。