皆さんこんにちは!本日も発達障害について知って役立つ情報をみなさんにお伝えいたします!今回のキーワードは「発達障害 4歳」です。

育児をしていると、「あら、うちの子、4歳になってもまだこんなことができない」と不安になることありますよね。そんな時に頭をよぎるのが「うちの子、もしかしたら発達障害かも?」という思い。

実は、親がこのように不安になってしまうと、子どもにもその不安は伝わり、かえって子どもの発育を妨げてしまう可能性があります。

でも安心してください。この記事では、そんな不安を吹き飛ばして、笑顔で子育ができる方法をご紹介いたします。

4歳の子どもを発達障害と診断するのはちょっと早い

一般的に、子どもが発達障害だと診断できるようになるのは、4歳以上と言われています。それでも「この子は発達障害である」と断定することは小学校に入ったくらいでなければ難しいと言われています。

つまり、4歳くらいの子どもが発達障害であると断定するのはちょっと早いのです。

子どもは同じようでみんな違う

子どもはみんながみんな同じように成長するわけではありません。

大人でも漢字が苦手な人と得意な人、数学が苦手な人と得意な人がいるように、子どもにも得意・不得意の分野は必ずあります。ただ、子どもにはその不得意分野を克服する可能性が常に用意されています。

ちょっとしたきっかけで子どもには変化が現れます。他の子どもができることを、ちょっとだけできなくても、「そのうちできるようになる」とおおらかな気持ちで待っていましょう。

大人が思う以上に大きい子どもの月齢差

子どもの月齢の差はたかが1ヶ月でも大人が思う以上に大きいものです。

子どもの1ヶ月は、大人の1年にも匹敵するというくらいに考えておいたほうが良いでしょう。例え、同じ年に生まれたお子さんであっても、4月に生まれたお子さんと10月に生まれたお子さんでは、あらゆる面で能力に差が出るのは明らかです。

ですので、他の子どもができることを、うちの子どもはできない、ということで不安になることはありません。

むしろ、不安になってしまって、その不安が子どもに伝わってしまうことがないように心がけましょう。

子どもの発達が遅いかもと思った時の対処方法

まずは、子どもとのかかわり方を変えてみましょう。

子どもの成長は家庭環境や生活環境によっても大きく変化します。逆に言えば、家庭環境や生活環境を改善することで、子どもの成長が大きく改善するということでもあります。

子どもの言葉の発達が遅いと思ったら

言葉の発達は4歳児であれば、まだまだ盛り返しは可能です。子どもは親の発した言葉を真似することで言葉を覚えます。
子どもの言葉の発達を促したければ、積極的に家庭の中で子どもへ話しかけてみましょう。
でも、何を話したら良いのかわからない、という場合は絵本を読んであげましょう。

最初は退屈で絵本を読んでいる最中に違う遊びをはじめてしまうかもしれません。でも、そのうち自分で、「これ読んで」と絵本を持ってくるようになります。

最初は興味を示さない本でも、そのまま手の届く場所に絵本をおいておくと良いでしょう。また、子どもがテレビなどに夢中になっている時でも、一人で絵本を開いて楽しそうに読んでみましょう。

すると、子どもは親が何か楽しいことをしていると思い、寄ってくるようになります。

子どもが絵本の中の言葉をくり返したりしたら、「上手にできたね」などと褒めてあげるようにしましょう。

ただ、4歳になっても「あー」とか「うー」とか単語にならない言葉しか発していない場合は、専門家に相談するようにいたします。

相談窓口については、後ほどご紹介いたします。

子どもが興味を示したら、何でもできるだけ、一緒にやってみましょう

家事などで忙しくしている時に子どもが寄ってくると「今、忙しいからあっちにいってて」となってしまいますよね。

特に出勤前などは時間がなくて、相手にできないかもしれません。

でも、時間に余裕があるときは、できるだけ一緒に家事をやってみましょう。お皿を洗っている時にそばに寄ってきたら、「一緒に洗おうか?」と言って一緒に洗ってみる。洗濯をたたんでいる時に寄ってきたら一緒に洗濯をたたんでみる。食器を片付けている時に寄ってきたら一緒に片付けてみる、ということをしてみましょう。そして、上手にできたら褒めてあげましょう。

そうすることで、親子の絆も深まりますし、子どもにも自身がつきますし、子どもの発達が促されることは間違いありません。

子どもが家事をやっている最中に寄ってくるのは、その行為に興味を示しているからなのです。

なので、「邪魔」と思うのではなく「これは新しいことを覚えさせるチャンス!」と考えるようにしましょう。

そのうち、飽きるかもしれませんが、こういう時はこういう風にする、ということを覚えてくれるのと、親の指示についてもこう言われたらこうするんだ、と理解してくれるようになります。

怒らなくても、優しく伝えるだけでちゃんと指示通りに動いてくれる子どもになります。

本当に手に負えないと思った時は相談を

4歳を過ぎても、まだ「あー」とか「うー」とかしか言葉を発さなかったり、外に出たら常に車道に飛び出してしまいそうで、「もう手に負えない」という時は、一人で悩まずに、専門家に相談することをお勧めします。

専門家に相談することで、不安は確実に和らぎます。

相談できる窓口はいくつかあるので、以下参考にしていただけたら幸いです。

発達障害者支援センター

相談するのに一番適切なのは、各都道府県に最低一つは設置されている発達障害者支援センターです。

発達障害者本人やその家族の日常生活をサポートすることが設置の目的となっている施設です。

また、発達障害の診断を受けている人だけでなく、発達障害の可能性がある方も相談をすることができます。

運営は地方自治体が直接行なっている場合や民間やNPOが委託を受けている場合もあります。そのため、支援できる内容がセンターによって異なったり、センターが多く設置されている都道府県と一つしかない都道府県など差があります。

お住まいの都道府県にはどのようなセンターがあるのか、「発達障害情報・支援センター」のホームページで見ることができます。

発達障害情報・支援センター 相談窓口の情報

ただ、すでにお伝えしたように都道府県によっては1箇所しかなかったりしますので、発達障害支援センターにアクセスしにくい場合は、以下の施設にも問い合わせをしてみてください。

市町村保健センター

市区町村に設置されている施設ですので、皆さんのお住まいの地域でも一番アクセスがしやすい施設ではないかと思います。

保健センターという名前ではありますが、発達障害の相談や医療施設の紹介なども行なっています。

お住まいの市町村に問い合わせてみてください。また、インターネットでも「自治体の名前、保健センター」をキーワードにして検索をすればすぐに問い合わせ先を見つけることができるでしょう。

子育て支援センター

地方自治体が設置している施設で、その名前が示す通り、地域の子育て支援を包括的にサポートする施設です。

主な業務としては、育児不安についての相談、子育てサークル等の育成、ベビーシッターなど地域の保育資源の情報提供などがあります。

こちらも各自治体の管轄になっていますので、「自治体名、子育て支援センター」というようなキーワードで検索をしてみてください。

児童相談所

育児に関するあらゆる問題を相談することができる施設で、都道府県や政令指定都市に設置されています。

児童相談所と聞くと虐待をされている子どもが相談するところ、などというイメージを待たれている方も多いかと思います。そのようなこともあり、問い合わせをしにくい施設かもしれませんが、児童相談所の業務の中には心身障害相談や育成相談もちゃんと含まれています。

こちらもお住まいの市町村に問い合わせるか、インターネットで「自治体の名前、児童相談所」で検索してみましょう。

発達障害を扱っている病院

最後に、発達障害を扱っている病院に相談をするという方法があります。

ただし、これまで紹介してきた行政が行う支援とは異なりますので、相談が有料となる場合もありますのでご留意ください。

インターネットで、「発達障害、治療」というキーワードで検索してみると、いくつか、発達障害を扱っている病院の情報を得ることができるでしょう。

ただし、まだまだ数が少ないので、お住まいのお近くに病院を見つけることができない可能性もあります。

まとめ

  • 4歳以上にならないと発達障害と断定することはできません。なので、おおらかな気持ちでいつかできるようになると待っていましょう。
  • でも、やっぱり不安というときは、子どもとのかかわり方を変えてみましょう。
  • 絵本を一緒に読むことで、言語能力は著しく発達します。
  • 子どもが興味を示すことは、できる限り、時間をかけてでも一緒にやるようにしましょう。
  • それでも、発育が遅れているな、と感じた場合は専門家、専門の施設に相談してみましょう。