皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害子育て限界」についてです。
発達障害の子どもの子育てが辛いと感じたり、苦痛に思ったりすることはありませんか?
このように子育てに限界を感じてしまう親も少なくありません。
この記事では、発達障害の子どもの子育てを限界に感じてしまった時の対処法、実際に発達障害の子どもを子育てしている親の声などを紹介します。
目次
発達障害の子どもの子育てが限界!どうしたらいいの?
「発達障害の子どもの子育てがもう限界」
子どもの特性やその特性によるトラブルなど、発達障害の子どもに振り回されてしまうことは事実です。では、子育てに限界を感じてしまった時、どのような対処方法があるのでしょうか。
子どもと離れる時間を作る
子どもと少しでも離れる時間を作るようにしましょう。
具体的には子どもを祖父母など身内に預けたり、一時預かり所などのサービスを活用などが考えられます。また、療育施設や放課後等デイサービスに通わせることも効果的です。
療育施設や放課後等デイサービスでは、子ども一人ひとりにあったプログラムを実施することで、発達障害の子どもの生きづらさを和らげる活動を行っています。親である私たちも子どもから離れる時間が取れるので、子どもにも親にもメリットのある場所と言えるでしょう。
放課後等デイサービスについては以下の記事に詳しくまとめていますので、あわせて読んでみてください。
相談できる人を見つけておく
発達障害の子どもについて相談できる人を見つけておきましょう。
身近に相談できる人がいれば心強いですよね。発達障害を診断してもらった行きつけの病院や地域の福祉窓口、発達障害者支援センターなどの施設を日頃から活用しておくことが望ましいです。
また、自身が子どものどんな特性にストレスを感じているかなどを具体的に書き出しておきましょう。相談した際に、その子どもの特性についてのアドバイスや対処方法などを教えてもらえる場合もあります。
自分にご褒美を与えよう
子育てに頑張っている自分にご褒美を与えるようにしましょう。
あなたは十分に頑張っています。自分にご褒美を与えても、誰も文句や嫌味を言ったりしないはずです。子どもが中心になっている生活でも、自分の好きなことに費やす時間は大切にしたいところ。
友人とランチに行ったり、欲しかったものを買ったりと、「自分のために」という時間や物を与えるようにしましょう。
適度な運動をする
適度な運動を日常に取り入れるようにしましょう。
運動の中でも特に有酸素運動は、リラックス効果やストレスに効果のある「セロトニン」が多く分泌されることがわかっています。ちょっとした散歩やランニングなどはストレスを解消するのにはうってつけです。
上記でお伝えした4つの対処法のように子どもと距離を置いたり、自分の時間を持つことも大切ですが、何より日頃からストレスを溜め込まないことが大切です。
以下の記事では、発達障害の子どもの親が抱えるストレスに関して詳しく解説していますので、あわせて読んでみてください!
子育てに限界を感じている親たちの声!
発達障害の子どもは一人ひとりいろんな特性を持ち合わせています。そのため、子どもへの対応もそれぞれ違ってきます。「これが正しい!」という行動は正解でもあり、不正解でもあるのです。そんな正解、不正解を繰り返しながら、子育てに限界を感じてきている親は多くいます。
以下は、子育てに限界を感じた親たちの声です。
中学生発達障害の子供に疲れボロボロです。大嫌いです。発達障害本や医師は「これも個性」「気持ちに寄り添って」「大変だよね」などと言います。何も感じません。生ぬるく美しい前向きな他人事を言われても…
引用:発達障害・子育て中のお母さん・お父さんの声|NHK福祉情報サイトハートネット
私にはADHDの18才の息子と11才の娘がいます。息子は知的障害がないはずですが、話が伝わらず、社会のルールは無視し、直ぐバレる嘘で人を傷つけ、置き引きを繰返し、学校を無断欠席し、汚部屋暮らしです。こんなことなら、産まなければ良かったと毎日後悔しています。
引用:発達障害・子育て中のお母さん・お父さんの声|NHK福祉情報サイトハートネット
今も私の後ろで奇声を上げ続けている。彼には彼の理由があるのは解る。その理由が何なのかが解らない。解決しようがない。この奇声と壁たたきがこの先ずっと一生続くかと思うと嫌になる。もう疲れた。
引用:発達障害・子育て中のお母さん・お父さんの声|NHK福祉情報サイトハートネット
あれもこれも出来ない息子がみんなと同じに出来る様にする為に、スモールステップでは間に合わなくて、鬼の様な母親になりました。一番大切な息子を一番苦しめている事に耐えられなくなります。
引用:発達障害・子育て中のお母さん・お父さんの声|NHK福祉情報サイトハートネット
かなり辛辣な言葉を用いて、自身の辛さを表現している親もいますね。しかし、どこか共感できる部分があったりするのではないでしょうか。
以下は、発達障害の子どもを育てる親の本音を吐露している動画です。
子育ての限界がもたらすリスクとは?
発達障害の子どもの子育てに限界を感じてしまった親の中には、つい怒鳴ってしまったり、手をあげてしまうといった行為に走ってしまう親も少なくありません。
暴言や暴力などの行動以外にも、限界を感じたまま放置していることのリスクは次のようなものがあります。
- うつ病などの精神疾患
- カサンドラ症候群
カサンドラ症候群とは、主に自閉症スペクトラム障害を持つ人とのコミュニケーションのずれによって、家族や友人など身近な人の心や体に不調が生じてしまう状態のことです。
カサンドラ症候群については以下の記事に詳しく解説していますので参考にしてみてください!
「子どもを傷つけたくない」という思いはどの親も一緒だと思います。しかし、上記で紹介したようなリスクは誰にでも起こりうることだということを念頭に置いておきましょう。
発達障害の子育ては夫婦の協力が必須!!
発達障害の子どもの子育てに限界を感じる親の訴えの多くに、「夫の協力が得られない・理解してもらえない」ことがあります。
夫が発達障害に対して無理解であったり、夫婦間での子育てに対する意見が合わないなどの心境を吐露している親も多く見られます。
夫婦一緒になって子どもを褒めたり、子どもの特性で困りごとがある場合は夫婦間で話し合ったりと、夫婦間の協力は発達障害の子どもの子育てに必須であると言えるでしょう。
どちらか片方だけではダメです。2人で支えてこその我が子ではないでしょうか。
以下の動画では、夫婦で発達障害の子どもの子育てについて思ったこと、子どもとの関わり方について解説しています。
実体験から指導!ペアレントメンターとは?
子育てに限界を感じた時の対処策として、「相談できる人を見つけておく」ことをお伝えしました。相談するのであれば、発達障害について理解のある人や実際に発達障害の子どもを育てている人がいいですよね。
そうした場合はペアレントメンターに相談するのがいいでしょう。
ペアレントメンターとは、自身も発達障害の子どもの子育てしてきた経験を生かして、同じく発達障害の子どもを育てる親に対して、相談や支援を行う人たちのことです。
以下の動画でもペアレントメンターについて解説されています。
ペアレントメンターに相談するメリット
ペアレントメンターに相談するメリットとしては、やはり発達障害について理解があることでしょう。
相談者に寄り添いながら話を聞いてもらえたり、サポートをしてもらうことができます。また、ペアレントメンターは地域に根付いた活動をしているため、地域で発達障害の子どもやその親が活用できるサービスや情報を提供してくれます。
ペアレントメンターってどんな活動をしている?
ペアレントメンターは次のような活動をしています。
グループや個人での相談
子育ての悩みや子どもの特性など、相談者と話し合いの場を通しての相談業務を行います。
相談の形式はグループでのリラックスして話せるもの、個人で相談に応じるものもあります。また、発達障害者支援センターの職員や専門家と一緒になって相談に乗ってくれる会など、地域によっても相談形式は異なってきます。
ペアレントトレーニングのスタッフ
ペアレントトレーニングのスタッフとして活動することもあります。
ペアレントトレーニングとは、子育てへ疑問や悩みを解決するために、親が学んだり話し合いの場を設けたりするプログラムのことです。そのペアレントトレーニングの中でも、ペアレントメンターは自分自身の子育ての経験を話したり、子どもに使って効果のあった支援グッズや支援情報について提供してくれます。
電話での相談
子育てに悩む親からの電話相談を受けることもあります。
しかし、電話での相談を行っているかは地域によっても違いがあります。今のところ、電話相談を行なっている地域はまだまだ少ないようです。
どこでペアレントメンターに相談できる?
ペアレントメンターは、行政や教育機関などの依頼よって各地域の発達障害のセミナーや研修会などに派遣されています。
上記でもお伝えした通り、ペアレントメンターはペアレントトレーニングのスタッフとして参加していることが多いです。お近くのペアレントトレーニングの講習会に参加することで相談することができるでしょう。
以下のサイトでは、場所をとって開催している会のみならず、オンライン上でも参加できるペアレントトレーニング講習会の情報を確認することができます。
「ペアレントトレーニング」セミナー・勉強会・イベント|こくちーずプロ
まとめ
- 子どもと距離を置く、自分にご褒美を与えるなど自分のことに目を向ける時間を作ろう!
- 子育てを限界を放置していては暴言暴力、うつ病やカサンドラ症候群のリスクが高まる!
- 発達障害の子どもの子育てには夫婦間の協力が必須!
- 自身も発達障害の子どもを育てた経験を持つペアレントメンターに相談してみよう!
発達障害の子どもの子育てを限界に感じた時の対処方法などについてお伝えしました。
発達障害の子どもを持っている家庭でも、子どもを理解し、生活に工夫をして楽しく暮らしている家族もいます。そんな家族を見ていると、羨ましく思う気持ちもどこかにあることでしょう。
しかし、本当に見なければならないのは、他の家族ではなく自分の子どもです。
自身の子どもには常に笑顔で接していたいものですよね。
この記事を通して、少しでも心が救われる親がいることを願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。