皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害と指しゃぶり」についてです。
人前で指しゃぶりを始めてしまうと周囲の目が気になってしまったり、歯並びにも影響するのではないか・ウィルスが口に入るのではないかと心配になるお母さん・お父さんもおられるでしょう。
この記事では、発達障害と指しゃぶりの関係、やめさせたい時にできること、困った時の相談先をお伝えしていきます。問題解決に向けて、一緒に勉強していきましょう!
目次
発達障害と「指しゃぶり」の関係
自分の指を口に入れる「指しゃぶり」は、発達障害・定型発達(発達障害を持たない)にかかわらず、多くのお子さんに見られる仕草です。
お子さんによっては、指ではなくタオルであったり、ぬいぐるみであったりと、リラックスしたい時に求める「お気に入り」が決まっていることもあります。
このように、小さな子供が「指をしゃぶる」こと自体は自然なことなのですが、たいていは成長と共にやらなくなっていくこの行為が、発達障害を持つお子さんの場合はある程度成長してからでも続く場合があるそうです。
生まれつき脳の構造に特徴があり、できること・できないことの差が大きく開いた障害の総称です。
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なぜ「指しゃぶり」が続くのか
発達障害を持つお子さんの「指しゃぶり」が長引く理由には、下記3つの原因があると考えられます。
- ストレスの緩和
- 周囲への興味が薄い
- 特定の感覚を求めている(感覚鈍麻)
「指しゃぶり」が続く原因①:ストレスの緩和
発達障害を持つお子さんの場合、できないことへの難しさや対人関係のトラブルなど、日常的にストレスをため込みやすいといわれています。
指しゃぶりのような行為はリラックスを求めて行われていると考えられており、ストレスを感じたら指をしゃぶるという行動がパターン化してしまっているケースです。
「指しゃぶり」が続く原因②:周囲への興味が薄い
発達障害の特性で、他人や周囲の出来事への関心が薄いお子さんもいます。興味を引くことが無いので退屈してしまい、暇つぶしに指を口に入れてしまうのかもしれませんね。
また、周囲から自分への視線もあまり気にならない場合、「指を口に入れることは恥ずかしい」という気持ちが芽生えにくく、やめるタイミングを逃してしまっている可能性も考えられるでしょう。
「指しゃぶり」続く原因③:特定の感覚を求めている(感覚鈍麻)
発達障害の症状の1つに、特定の感覚を感じにくい「感覚鈍麻(かんかくどんま)」という状態があります。
感覚鈍麻があると、感じにくい感覚への刺激を求めてしまう場合があり、指しゃぶりがそこにハマってしまっているのかもしれません。
指を噛む感覚や、口の中を触る感覚が癖になっていることも考えられます。
やめさせたいと思ったら……【対処法】
上項でお伝えした原因はいずれも発達障害の特性や生活環境が「指を口に入れる」に結びついてしまっているケースですが、特性や環境には個人差があります。
お子さんに合わせて対処法を考えていきましょう。下記のような手順で対処法を試してみて下さい。
- 行動のパターンを観察する
- 別の方法を教える/与える
対処法①: 行動のパターンを観察する
「不安を感じた時」「退屈な時」「眠りたい時」など、お子さんによって指を口に持っていく状況は様々です。
まずは、お子さんがどのような時に指しゃぶりをするのか観察してみましょう。
対処法②: 別の方法を教える/与える
次に、お子さんの欲求に合わせて「指をしゃぶる」以外の方法を見つけてみて下さい。
たとえば、不安を感じた時に指をしゃぶってストレスを緩和しているようなら、「ぬいぐるみをギュッと抱きしめる」などの行動に置き換えられる可能性があります。
退屈を感じている場合はお子さんが興味を示しそうな「玩具」を与えたり「手遊び」をしてみたりするのはどうでしょうか。指しゃぶりに似た感覚を得られる玩具を探してみるのも効果がありそうです。
無理にやめさせるのは逆効果な場合も……
指しゃぶりはストレスの緩和・リラックス方法になっている場合があるので、無理にやめさせようとするとかえってお子さんのストレスにつながりかねません。
「今日は違う遊びができたね」と褒めてあげたり、シールなどを使って頑張った記録を残してみたりと、お子さんも一緒に楽しめる方法を見つけて少しずつ成功体験を重ねていきましょう。
相談先
指を吸う行為は口の中にウィルス等が入りやすく、また歯並びにも影響するといわれています。早めに癖が治ることが望ましいですが、発達障害の特性などもありご家庭での工夫だけでは難しいと感じることもあるでしょう。
- 発達障害者支援センター
- 住んでいる市区町村の保健センター
- お子さんの通う保育園/幼稚園・小学校 など
まとめ
この記事では、発達障害と指しゃぶりについてお伝えしました。
1) 行動のパターンを観察する
2) 別の方法を教える/与える
指しゃぶりは口の中にウィルス等が入りやすく、また歯並びにも影響するといわれています。
無理にやめさせようとするとかえって逆効果となる場合もありますので、お子さんの状況や特性に合わせて、少しずつやめていけるように工夫してみましょう。お子さんと一緒に楽しく続けられる方法だと良さそうです。
ご家庭だけでは対応が難しいと感じたら、地域の保健センターなどにも相談してみて下さいね。