皆さんこんにちは!本日も知って役立つ情報をみなさんと共有していきます!今回のキーワードは「発達障害なぜ生まれる」についてです。
発達障害だと診断されたお子さんのお母さんや周りの方、「なぜうちの子が発達障害なの」と考えられているかもしれません。しかし、発達障害は誰にでも起こりうるものなのです。この記事を読んで、発達障害がなぜ生まれるのかを一緒に学んでいきましょう。
「発達障害はなぜ生まれるの?」
この記事ではその疑問の答えに追及していきたいと思います!
目次
発達障害はなぜ生まれる?育て方のせいではありません!
大前提、皆さんに知っておいていただきたいことがあります。
発達障害は先天的な脳の機能障害です!
いいところは秀でている、苦手なところは苦手なまま……そんな特性を持っています。発達障害で天才と言える有名な人は何人もいて、脳の使い方によっては才能を開かせるのです。
決して発達障害だからといって『親の育て方が悪い』とか『愛情不足が原因』で発達障害になるわけではありませんので安心しましょう!
1960年から1970年代は親の育て方が原因とされてきたようですが、今はその考え方は否定されています。
当サイトの以下の記事もご覧ください!
原因はいまだにはっきりとはわかっていません。
では発達障害の原因を探っていきましょう。とはいえ、はっきりと解明されていないのが実情です。さまざまな論がありますが、決定打はないようです。
世界的な環境の変化や食品添加物ではない
中には環境の変化を調べた研究者もいましたが、特定するには至りませんでした。
ある特定の地域に多いという研究報告は日本国内外にありません。各国によっては公害も発生しています。しかし公害などの環境汚染の影響の可能性は0か、あっても0に近いと考えられるそうです。
大気の環境面でも、今のところ自閉症の発症に結びつく特定の原因物質は見つかっていません。
また、この記事を書くにあたりさまざまな情報を集めた際に、水銀の影響があるのではないかという説もありましたが、確定させるには根拠に乏しいようでした。
社会格差は関係ないようです
また、社会的な階層や家計収入状況による格差はなく、これらと自閉症の発症率は関係がないと考えられています。食品添加物にも注目した研究者もいましたが、調べても有力な根拠はないとされました。
過去には、砂糖の取り過ぎやワクチン接種と関係があるとの研究もありました。しかし現在ではこれらの説は否定的なようです。
引き起こされる原因は多様なようです。まさに、まだわかっていないことが多いのが、この厄介な発達障害というものです。
考えられる遺伝要因
医学的な原因ははっきりと解明されているわけではありませんが、脳機能障害を引き起こすメカニズムとして、遺伝的な要因が原因の一部であると考えられています。
遺伝などの先天的な要因が、様々な環境的な要因が重なり、相互に影響しあって脳機能の障害(発達障害)が発現するのではないかと考えられています。
発達障害の発生頻度
ただし、原因は特定されていませんが、発達障害では遺伝的な要因が強いと言われています。その関係から、発達障害を持っている近親者(特に自閉症持ちの方)はその発生頻度が高くなる傾向があるのです。
その確率は親がADHDの場合、子どももADHDである可能性は50~80%(平均70%)の確率で遺伝するという研究結果。
ADHDではない親の場合と比べると5~10倍高いといわれているようです。
参考:メディカルノート
謎の遺伝要因
遺伝要因とは「親から遺伝する持って生まれた体質や特性」のことです。例えば自閉スペクトラム症では、発症に複数の遺伝子が関与していると考えられていますが、残念なことに具体的な原因遺伝子は今のところ分かっていません。
遺伝で受け継がれてしまうわけです。人が生まれるために避けては通れないものですね。
とはいえ遺伝要因を持っている人全員がなるわけではありません。後ほど述べますが、家庭環境などの環境面が大きくなって影響してきます。
発達障害でなくても生まれる可能性
一方で遺伝要因がなければ絶対にならないというわけでもありません。
両親が発達障害ではない場合でも、自閉症スペクトラム障害を持って生まれてくることはごく普通に考えられます。だからこそ、親のせいだと考えてしまう親が多いのでしょうか。
考えられる環境要因
環境要因とは環境化学物質や食事、社会的な要因など、その他生まれる前や生まれてきた後の外部的な要因を指します。しかし、しっかりと根拠が示され特定されたわけではありません。あくまで考えられるというだけです。
- 妊娠初期の喫煙をした
- 出生前の有機リン酸系農薬の曝露(ばくろ:問題となる因子に、特定の集団あるいは個人がさらされること)があった
- 子どもの出生前・出生後に偏った栄養しか取らなかった
- 妊娠・出生時、母体は高齢だった
- 妊娠35週未満の早期出産だった
- 子どもが生まれた時、低体重だった など
また、これ以外にも胎児期の風疹感染などの感染症や遺伝子の異常などが影響するといわれています。以下の記事も参考になりますのでご覧ください。
今後更に研究が進み解明されていくと思われます。このようにすぐに解明できないほど複雑な問題です。一つだけの要因で説明することは困難を極めているようです。
以下は発達障害の当事者であるアルフさんが、発達障害の原因についてまとめたものです。聞き取りやすく、わかりやすくまとめられていますのでよろしければご覧ください。
症状が現れるかどうかは環境も関係する
発達障害は、その子に合った環境で療育していくのが一番ですね。
発達障害は遺伝要因を持った上で環境と合わない場合に顕在化してしまいます。症状が顕在化するかどうかには環境要因も関係するのです。その場合環境をそのままにしてしまえばその子にとって生きづらさが続いてしまいます。
何が辛いのかをよく聞いてあげて(もしくは考えてあげて)、そぐわない環境要因を減らしていきましょう。
生きづらくないように
親や家族など、もしくは周りの人たちが協力し合い、生活環境を整えていくことが大事です。本人にとって生活を送りやすくなるようにサポートしていくことで生きやすくなります。
以下の方が提唱するように発達障害で自立する大人は少ないのが現状です。生きづらくならないために対策を講じていきたいですね。
発達障害はどうしても周りとうまくできず「生きづらさ」を抱えてしまいます。助け合ってその子がうまく社会に溶け込めるといいですね。
発達障害のお子さんでお困りの方に、おすすめの書籍を紹介します。
著者 | 出版社 | 出版年 | 値段 |
大場美鈴 | ポプラ社 | 2016年 | 1650円(2021年9月9日現在) |
・この本を参考にして実践し始めたこともあります。
・はじめて読むにもわかりやすい。(中略)周りも子供へ接しやすくなり、子供が少し変わってきました。
・男の子のちょっとした声かけの工夫がとても参考になりました♪
評価も高く、34件ある中で星は4.62もあります!
「今度小学生に上がる子向けの内容でした」「うちの子は小学校4年、あまり参考にはなりませんでした。」とあることから、小さい子向けのようです。買う時には注意してくださいね。
発達障害の息子たちを抱えながら育て上げた人の動画は、発達障害の療育にとても参考になります。よろしければご覧ください。
どうしても手に負えない発達障害の特性が出てきてしまったら、病院にいきましょう。病院での治療としては、それぞれの特性に応じた療育や薬物療法などを進めていくことでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
以上をまとめます。
- 親の育て方のせいではない
- 原因ははっきりとわかっていない
- 考えられる遺伝要因
- 考えられる環境要因
- 環境要因も関係する
発達障害を持つ子どもがなぜ生まれてくるのかについて、原因はまだまだわからないことが多いようです。しかも目に見えるものではないことからもその難しさは研究者や医者でも意見の分かれることが多いようです。
この記事が発達障害のお子さんやその親御さんにとって有益なものになれたら嬉しいです。お読みいただきありがとうございました。